spica_022さんへ
投稿者: bonno_216 投稿日時: 2005/06/12 17:39 投稿番号: [73447 / 118550]
>米政権内におけるネオコンの力は強まってるように思うんです
確かに、ブッシュ氏の第二期大統領就任演説を聞いていると、ほとんど「ネオコン色」に染まりきってますね。私もアレを聞いた時は、米国の軍事強硬派が米政権を牛耳り、ネオコン戦略が復活したのか…と感じたものです。しかし、それ以後の米国外交は、ブッシュ氏の強気の発言とは裏腹に、かなり柔軟さを増してきているように見えるのです。(対北朝鮮、対イランでの軟化等)
イランやシリアへの軍事侵攻という悪夢は、今や、よほどの突発的大事件が起こらない限り、正夢になることなどないでしょう。「功利主義的なアメリカ」は、ネオコン戦略が「非現実的」であることを熟知しながらも、あえて強硬な対決姿勢を見せびらかし、危機を煽ることで、外交交渉を有利に進めようと考えているのかも知れません。これは、いわゆる「狂人作戦」と呼ばれるもので、ヤクザの幹部が「私たちも、若いモン…血気盛んな連中を抑えておくには限界があるのです」とか言って、企業や商店主からミカジメ料や和解金をふんだくる手口と同じです。
つまり、ネオコンは「暴走する狂人」であり、米国は、それをなだめてコントロールすることの出来る唯一の「実力者」だと見せかける、マッチ・ポンプ戦略…っていう分析もできるわけです。
もともと、軍事力で中東を民主化するという壮大かつ危険極まりない構想は、一種の「夢物語」であり、理想的に事が進む可能性は、ほとんどゼロと言ってよいでしょう。たとえもし、これに本気で取りかかろうというロマンチストが居たとしても、計画の極初期の段階で、あまりにもデメリットの多いことを痛感し、挫折するのが関の山だと思います。
オイルピーク問題は、全人類的な課題であって、米国だけの問題ではありません。しかも米国は、世界で最も代替エネルギー研究の進んだ先進国ですから、差し迫った渇望の恐怖はないと思います。中東石油の支配権に固執するのは、中国やインドなどの新興工業国に対する牽制の意味を持っているのだろうと考えています。
従って、キルクールから地中海に向かうパイプラインの確保は、戦略上重要ですが、米国のエネルギー事情からは、さほど重要な事ではないと思えます。そして、その確保のために、あくまで武力行使を強行すれば、人道上の非難なんかよりも、米軍の人的、物的、威信的損害の増大が問題になります。コスト・効果の単純比較で計算しても「石油のために血を流す」のは割にあわないのです。米国はパイプラインを直接支配せず、「支配した勢力にすり寄る」という賢明な戦略を選ぶのではないでしょうか?
>ボンノさんが続けてくれるかぎり、わたしも続けます。
いいですねー。こういう問題は結局のところ「観測」以上のものに発展することは出来ませんし、それぞれの観測は、あくまでも推理の結果にすぎず、結論の出るものではありません。しかし、だからこそ様々な観測を持ち寄り、相互に認識を深めていく作業が重要になるのだと思います。私は、どちらかと言うと「論理バドル」の方が好きなんですが、こうした「研究会」的なレスのやりとりも有意義だと感じていますので、こちらこそ、よろしくおつきあいの程、お願いします。
確かに、ブッシュ氏の第二期大統領就任演説を聞いていると、ほとんど「ネオコン色」に染まりきってますね。私もアレを聞いた時は、米国の軍事強硬派が米政権を牛耳り、ネオコン戦略が復活したのか…と感じたものです。しかし、それ以後の米国外交は、ブッシュ氏の強気の発言とは裏腹に、かなり柔軟さを増してきているように見えるのです。(対北朝鮮、対イランでの軟化等)
イランやシリアへの軍事侵攻という悪夢は、今や、よほどの突発的大事件が起こらない限り、正夢になることなどないでしょう。「功利主義的なアメリカ」は、ネオコン戦略が「非現実的」であることを熟知しながらも、あえて強硬な対決姿勢を見せびらかし、危機を煽ることで、外交交渉を有利に進めようと考えているのかも知れません。これは、いわゆる「狂人作戦」と呼ばれるもので、ヤクザの幹部が「私たちも、若いモン…血気盛んな連中を抑えておくには限界があるのです」とか言って、企業や商店主からミカジメ料や和解金をふんだくる手口と同じです。
つまり、ネオコンは「暴走する狂人」であり、米国は、それをなだめてコントロールすることの出来る唯一の「実力者」だと見せかける、マッチ・ポンプ戦略…っていう分析もできるわけです。
もともと、軍事力で中東を民主化するという壮大かつ危険極まりない構想は、一種の「夢物語」であり、理想的に事が進む可能性は、ほとんどゼロと言ってよいでしょう。たとえもし、これに本気で取りかかろうというロマンチストが居たとしても、計画の極初期の段階で、あまりにもデメリットの多いことを痛感し、挫折するのが関の山だと思います。
オイルピーク問題は、全人類的な課題であって、米国だけの問題ではありません。しかも米国は、世界で最も代替エネルギー研究の進んだ先進国ですから、差し迫った渇望の恐怖はないと思います。中東石油の支配権に固執するのは、中国やインドなどの新興工業国に対する牽制の意味を持っているのだろうと考えています。
従って、キルクールから地中海に向かうパイプラインの確保は、戦略上重要ですが、米国のエネルギー事情からは、さほど重要な事ではないと思えます。そして、その確保のために、あくまで武力行使を強行すれば、人道上の非難なんかよりも、米軍の人的、物的、威信的損害の増大が問題になります。コスト・効果の単純比較で計算しても「石油のために血を流す」のは割にあわないのです。米国はパイプラインを直接支配せず、「支配した勢力にすり寄る」という賢明な戦略を選ぶのではないでしょうか?
>ボンノさんが続けてくれるかぎり、わたしも続けます。
いいですねー。こういう問題は結局のところ「観測」以上のものに発展することは出来ませんし、それぞれの観測は、あくまでも推理の結果にすぎず、結論の出るものではありません。しかし、だからこそ様々な観測を持ち寄り、相互に認識を深めていく作業が重要になるのだと思います。私は、どちらかと言うと「論理バドル」の方が好きなんですが、こうした「研究会」的なレスのやりとりも有意義だと感じていますので、こちらこそ、よろしくおつきあいの程、お願いします。
これは メッセージ 73411 (spica_022 さん)への返信です.
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