ある親友との会話
投稿者: need2003jp 投稿日時: 2005/06/05 15:26 投稿番号: [73057 / 118550]
最近、大学院に進学した友達(発展途上国経済専門)と、いろいろ話す機会があったので、紹介します。
私:「いや・・・久しぶり。最近は、仕事も忙しくて、なかなかイラク関連のニュースを見ることが少なくなってさ」
友:「いや・・・こっちも勉強が忙しいから、なかなか暇人満喫というわけにはいかんが、イラクはあまりいい方向に進んでいない」
私:「テロも多いみたいだな」
友:「そうだな。また、数万人規模のテロ掃討作戦が開始された。昨年のファルージャに続き、数万人規模の兵が動く。ただ、報復の連鎖というのかな。テロは簡単に静まらん」
私:「俺は、新しくできた政府の面子が気がかりだ。今はテロという事態で、この国家の根本的な問題が覆い隠されているが、非常に気がかりだ」
友:「複雑な宗教・部族間の利害対立だな。内閣発足までの3ヵ月は、忌まわしい泥仕合が展開されていた。スンニ派も政権参加しない意向だし、主義主張を超えた議論なんて、この政府でできるわけがない」
私:「だろうな。今は、テロという行為が逆効果として、政権運営の隠れ蓑となっている。もし問題が表面化されれば、イラクは内戦の憂き目に遭うかもな」
友:「スンニ派の動向が気がかりだし、いくら基本法などで優秀なシステムができても、それを運用する人材がいない。アメリカだって、ジェファーソンやワシントンといった傑物がいたし、戦後の日本だと吉田茂などがいた。近代トルコはケマル=パシャ、マレーシアのマハティール、インドネシアではスハルト、スカルノ、中国は毛沢東、周恩来、訒小平といった面々だ。確かに、独裁者になって殺されたり、国外追放などを受けた連中もいるが、政権移行期の不安定なときこそ、こういった傑物の存在が必要となる」
私:「頭が痛いな。今のイラクには、そんなタマを持つ奴はいない。蔵相のチャラビなんて、いろいろ黒い噂で持ちきりだ」
友:「そういえば、先月末の産経新聞に、ゴルバチョフの講演があったが、結構いいことを言っていたよ」
私:「ペレストロイカの成功の是非といったところだろう」
友:「そうだな・・・ただ、ゴルバチョフは、今の資本主義世界に対してのおごりに対して、厳しく糾弾していた。今の資本主義は、勝者の病にかかっている。ペレストロイカによって、共産主義は葬られたに等しい。だが、今横たわっている問題、テロ、貧困といった問題は未だ克服されていない」
私:「だろうな」
友:「アメリカについても、巨大化されすぎて歪になったとな。冷戦の崩壊は、多様な価値観の開放を意味するものだった。しかし今、アメリカは己の色で、世界を染めようとしている。元々、世界というのは、多様な価値観が寄せ集まるガラスの城のような脆きもの。それを、無理やり縛ろうとすると、必ず反発を受けると」
私:「だろうな。アメリカは普遍性のわなというか、アヘン中毒に陥っている」
友:「おたくのトピにも、そのアヘンにはまっている奴はいるだろうな。例えば、正義は勝つ、なんていう人とか・・・」
私:「いるけど・・・」
友:「そういう手合いは怖いな。完璧に勝者の病に取り付かれているよ。っていうか、正義は勝つなんていうけど、何が正義なんだ?民主化なんていうけど、俺の調べているミャンマーなんて、軍事独裁政権下で、国民は牛馬のごとく搾り取られているんだぜ。立派な人権侵害さ。けど、それは国際政治、もしくは自国(アメリカ)を脅かす危険性があるから、どうのこうのといっているだけで、正義なんていうのは所詮は眉唾ものさ」
私:「そうかもな」
友:「ゴルバチョフはいってたよ。力で抑圧するやり方ではなく、多様な価値観を受け入れるシステム作りの必要性を。そこには、国連の役割を暗に示唆しているかもしれないが、俺は国連にそういった場を作ってもらいたい」
私:「できるかな?」
友:「可能性の有無じゃない。必要なんだ。今のままアメリカがごり押しで物事を進めていけば、世界は混迷の度を深める。テロもなくならん。貧困もほったらかしだろうよ」
私:「国連も、人がいない。結局はパワーバランスという現実を超えない限りな・・・」
友:「アメリカも、パウエルの言うことを聞けばよかったよ。あの人は、軍人出身だから、戦争の何たるかを知っていた。国連が必要かというのも、アメリカに、イラクの問題を治める力がないと知っていたからだ」
私:「それによってフセインの抑圧から解放されたが・・・」
友:「だが、抑圧されているのは、何もイラクだけじゃない!ミャンマーなんか、いつまで我慢すればいいんだ!アメリカの正義なんて、結局眉唾もんじゃないか!テロを引き込み、治安が悪化し、復興も進まない!政府も、寄り合い所帯で実効性に乏しい・・・いつ内戦が起きてもおかしくない。本当に、危ないぜ」
私:「いや・・・久しぶり。最近は、仕事も忙しくて、なかなかイラク関連のニュースを見ることが少なくなってさ」
友:「いや・・・こっちも勉強が忙しいから、なかなか暇人満喫というわけにはいかんが、イラクはあまりいい方向に進んでいない」
私:「テロも多いみたいだな」
友:「そうだな。また、数万人規模のテロ掃討作戦が開始された。昨年のファルージャに続き、数万人規模の兵が動く。ただ、報復の連鎖というのかな。テロは簡単に静まらん」
私:「俺は、新しくできた政府の面子が気がかりだ。今はテロという事態で、この国家の根本的な問題が覆い隠されているが、非常に気がかりだ」
友:「複雑な宗教・部族間の利害対立だな。内閣発足までの3ヵ月は、忌まわしい泥仕合が展開されていた。スンニ派も政権参加しない意向だし、主義主張を超えた議論なんて、この政府でできるわけがない」
私:「だろうな。今は、テロという行為が逆効果として、政権運営の隠れ蓑となっている。もし問題が表面化されれば、イラクは内戦の憂き目に遭うかもな」
友:「スンニ派の動向が気がかりだし、いくら基本法などで優秀なシステムができても、それを運用する人材がいない。アメリカだって、ジェファーソンやワシントンといった傑物がいたし、戦後の日本だと吉田茂などがいた。近代トルコはケマル=パシャ、マレーシアのマハティール、インドネシアではスハルト、スカルノ、中国は毛沢東、周恩来、訒小平といった面々だ。確かに、独裁者になって殺されたり、国外追放などを受けた連中もいるが、政権移行期の不安定なときこそ、こういった傑物の存在が必要となる」
私:「頭が痛いな。今のイラクには、そんなタマを持つ奴はいない。蔵相のチャラビなんて、いろいろ黒い噂で持ちきりだ」
友:「そういえば、先月末の産経新聞に、ゴルバチョフの講演があったが、結構いいことを言っていたよ」
私:「ペレストロイカの成功の是非といったところだろう」
友:「そうだな・・・ただ、ゴルバチョフは、今の資本主義世界に対してのおごりに対して、厳しく糾弾していた。今の資本主義は、勝者の病にかかっている。ペレストロイカによって、共産主義は葬られたに等しい。だが、今横たわっている問題、テロ、貧困といった問題は未だ克服されていない」
私:「だろうな」
友:「アメリカについても、巨大化されすぎて歪になったとな。冷戦の崩壊は、多様な価値観の開放を意味するものだった。しかし今、アメリカは己の色で、世界を染めようとしている。元々、世界というのは、多様な価値観が寄せ集まるガラスの城のような脆きもの。それを、無理やり縛ろうとすると、必ず反発を受けると」
私:「だろうな。アメリカは普遍性のわなというか、アヘン中毒に陥っている」
友:「おたくのトピにも、そのアヘンにはまっている奴はいるだろうな。例えば、正義は勝つ、なんていう人とか・・・」
私:「いるけど・・・」
友:「そういう手合いは怖いな。完璧に勝者の病に取り付かれているよ。っていうか、正義は勝つなんていうけど、何が正義なんだ?民主化なんていうけど、俺の調べているミャンマーなんて、軍事独裁政権下で、国民は牛馬のごとく搾り取られているんだぜ。立派な人権侵害さ。けど、それは国際政治、もしくは自国(アメリカ)を脅かす危険性があるから、どうのこうのといっているだけで、正義なんていうのは所詮は眉唾ものさ」
私:「そうかもな」
友:「ゴルバチョフはいってたよ。力で抑圧するやり方ではなく、多様な価値観を受け入れるシステム作りの必要性を。そこには、国連の役割を暗に示唆しているかもしれないが、俺は国連にそういった場を作ってもらいたい」
私:「できるかな?」
友:「可能性の有無じゃない。必要なんだ。今のままアメリカがごり押しで物事を進めていけば、世界は混迷の度を深める。テロもなくならん。貧困もほったらかしだろうよ」
私:「国連も、人がいない。結局はパワーバランスという現実を超えない限りな・・・」
友:「アメリカも、パウエルの言うことを聞けばよかったよ。あの人は、軍人出身だから、戦争の何たるかを知っていた。国連が必要かというのも、アメリカに、イラクの問題を治める力がないと知っていたからだ」
私:「それによってフセインの抑圧から解放されたが・・・」
友:「だが、抑圧されているのは、何もイラクだけじゃない!ミャンマーなんか、いつまで我慢すればいいんだ!アメリカの正義なんて、結局眉唾もんじゃないか!テロを引き込み、治安が悪化し、復興も進まない!政府も、寄り合い所帯で実効性に乏しい・・・いつ内戦が起きてもおかしくない。本当に、危ないぜ」
これは メッセージ 1 (topics_editor さん)への返信です.
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