バルク作戦の真意
投稿者: bonno_216 投稿日時: 2005/05/31 18:21 投稿番号: [72809 / 118550]
>大声で宣伝してからの手入れなんて効果があるはずは
>ないからだ。そうと分かってあえて発表したからには
>何か狙いがあるのだろう。
そのとおりだと思います。首都のローラー作戦は、何も今回が始めてではないのですが、今までも大した成果があったわけではありません。大規模に行うからといって期待をかけすぎると肩すかしを食らうでしょうね。
ですから、カカシさんが推理された、「作戦を公表し、相手の出方を見て、情報を集める」という目的は、確かにありそう…というか、多分間違いなくあるだろうと思いますが、この作戦が直接「抵抗勢力の弱体化につながる」という見方は、残念ながら少し甘いように感じます。
私は、「敵の情報を集める」という明確な目的以外に、あと一つ二つ別の目的があり、どちらかと言うと、それがメインではないかと考えています。
目的の一つ目は「イラク軍の実戦テスト」(これは移行政権側から言えば「軍の治安能力のデモンストレーション」)です。米国が出口戦略をたてているのなら、新イラク軍の治安能力を派手に、かつ誇大に宣伝することで、名誉ある撤退が見えてきます。実際の成果は別にして、多数の逮捕者を出し、多くの武器を没収すれば、「おっ、イラク軍も、なかなかやるじゃないか」てなもんで、国際社会に「もう、イラク軍に後を任せても大丈夫」という雰囲気を作り出すことが可能になります。
目的の二つ目は「首都(グリーンゾーン)防衛戦」に備えた兵力結集です。今回の作戦に参加した米兵は、総勢1万人と発表されていますが、レジスタンス・サイドではこれを「3万人」と推測しています。もし、その推測が正しければ、米軍は駐留総戦力の1/4をバグダッド周辺に結集させたことになります。これは、いくらなんでも「応援」と呼べる規模じゃないでしょう。「イラク軍の実力をアピールしたいため、米兵の参加人数を過小申告したが、現実は米軍がバグダッドに兵力を集結させなければならない事態に直面している」と見る方が、事実に近いのではないかと思うのです。「首都防衛戦」ともなれば、出来立てのイラク軍はあまりアテになりませんし…。
いくら、イラク軍に「手柄」を立てさせても、バグダッドが陥落し、移行政権が崩壊してしまっては、元も子もありません。米軍は主力を撤退させる(地域戦略戦力は残存)お膳立てが出来るまで、なんとしてでも移行政権を存続させ、憲法公布、(対米)条約締結へと漕ぎ着けなければなりません。なぜなら一旦、正統政権が締結した条約は、その後に政権が崩壊しても、国際的に効力を維持するからです。ライス氏がイラクに行って推進させてきた「イラク油井の半分を米国が所有する」という取り決めも、正式条約となる前に政権が崩壊してしまえば空手形です。
「マタドール作戦」から「ニュー・マーケット作戦」を、作戦区域と時系列で見ると「カイム→ハディッサ→ラマディ→ファルージャ」となり、これは米軍の進撃ではなく「退却」を示しています。前戦が徐々に首都に近づいてきているわけで、バグダッドでは、それ相応の危機感を持っているだろうと推測できるのです。米軍は首都を封鎖し、各入り口にコンクリート製のバリケードを築いていると伝えられていますが、「バルク作戦」に伴う検問のためだけだとしたら、少し大袈裟なような気もします。近く、「首都決戦」があるかも知れない…と憂うのは、単に私の「杞憂」とも言いきれないのではないでしょうか?
>ないからだ。そうと分かってあえて発表したからには
>何か狙いがあるのだろう。
そのとおりだと思います。首都のローラー作戦は、何も今回が始めてではないのですが、今までも大した成果があったわけではありません。大規模に行うからといって期待をかけすぎると肩すかしを食らうでしょうね。
ですから、カカシさんが推理された、「作戦を公表し、相手の出方を見て、情報を集める」という目的は、確かにありそう…というか、多分間違いなくあるだろうと思いますが、この作戦が直接「抵抗勢力の弱体化につながる」という見方は、残念ながら少し甘いように感じます。
私は、「敵の情報を集める」という明確な目的以外に、あと一つ二つ別の目的があり、どちらかと言うと、それがメインではないかと考えています。
目的の一つ目は「イラク軍の実戦テスト」(これは移行政権側から言えば「軍の治安能力のデモンストレーション」)です。米国が出口戦略をたてているのなら、新イラク軍の治安能力を派手に、かつ誇大に宣伝することで、名誉ある撤退が見えてきます。実際の成果は別にして、多数の逮捕者を出し、多くの武器を没収すれば、「おっ、イラク軍も、なかなかやるじゃないか」てなもんで、国際社会に「もう、イラク軍に後を任せても大丈夫」という雰囲気を作り出すことが可能になります。
目的の二つ目は「首都(グリーンゾーン)防衛戦」に備えた兵力結集です。今回の作戦に参加した米兵は、総勢1万人と発表されていますが、レジスタンス・サイドではこれを「3万人」と推測しています。もし、その推測が正しければ、米軍は駐留総戦力の1/4をバグダッド周辺に結集させたことになります。これは、いくらなんでも「応援」と呼べる規模じゃないでしょう。「イラク軍の実力をアピールしたいため、米兵の参加人数を過小申告したが、現実は米軍がバグダッドに兵力を集結させなければならない事態に直面している」と見る方が、事実に近いのではないかと思うのです。「首都防衛戦」ともなれば、出来立てのイラク軍はあまりアテになりませんし…。
いくら、イラク軍に「手柄」を立てさせても、バグダッドが陥落し、移行政権が崩壊してしまっては、元も子もありません。米軍は主力を撤退させる(地域戦略戦力は残存)お膳立てが出来るまで、なんとしてでも移行政権を存続させ、憲法公布、(対米)条約締結へと漕ぎ着けなければなりません。なぜなら一旦、正統政権が締結した条約は、その後に政権が崩壊しても、国際的に効力を維持するからです。ライス氏がイラクに行って推進させてきた「イラク油井の半分を米国が所有する」という取り決めも、正式条約となる前に政権が崩壊してしまえば空手形です。
「マタドール作戦」から「ニュー・マーケット作戦」を、作戦区域と時系列で見ると「カイム→ハディッサ→ラマディ→ファルージャ」となり、これは米軍の進撃ではなく「退却」を示しています。前戦が徐々に首都に近づいてきているわけで、バグダッドでは、それ相応の危機感を持っているだろうと推測できるのです。米軍は首都を封鎖し、各入り口にコンクリート製のバリケードを築いていると伝えられていますが、「バルク作戦」に伴う検問のためだけだとしたら、少し大袈裟なような気もします。近く、「首都決戦」があるかも知れない…と憂うのは、単に私の「杞憂」とも言いきれないのではないでしょうか?
これは メッセージ 72779 (oxnardnokakashi さん)への返信です.
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