対イラク武力行使

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lonlontimagoさんへ

投稿者: bonno_216 投稿日時: 2005/05/22 06:36 投稿番号: [71723 / 118550]
>私は米国の軍事的活動を支持するとは言いません。
>ただ、民主化という大義だけは支持したいと思います。

  私も「民主化」には賛成です。ただ、米国が軍事力を使って、イラクでやっていることが「民主化」ではなく、それとは逆のことである…って認識しているところが、あなたとの相違点です。

>イラク・イスラム党が選挙をボイコットせず
>武装勢力が選挙妨害しなかったら
>スンニ派の票の多くを獲得できただろうし
>また多くの浮動票を獲得できたかもしれません。

  誤認されているようですが、イラク・イスラム党は「占領容認」寄りです。この政党が選挙に参加していても、反占領の国民には選択肢となりません。あなたはイラクを宗派で色分けされますが、もともと宗教界は「国家の枠組み」に対して強い信念があるわけじゃないのです。信仰を基盤とした生活が保証されさえすれば、外国の支配でも受け入れるし、受け入れてきたのがイラクの宗教界です。   シスタニ師にしても「政治不介入」の立場をとっていますから、シーア派信徒の信仰さえ守られるなら、占領であろうが反占領であろうが気にしていません。

  むしろイラクの政治シーンにとってキーとなるのは、宗教指導者も含めた「インテリ層」です。実業家や医師、科学者、哲学者、労働運動指導者、ジャーナリスト、著作家、元官僚、元軍人、学生などが政治面でのオピニオン・リーダーであり、彼らは宗教的信念ではなく、政治的信念で「反占領」を主張しています。マスコミでは、やれ「聖戦」だの、やれ「殉教」だのといった、狂信的側面ばかりが強調されていますが、それが、「レジスタンスは宗教闘争ではなく政治闘争だ」という理解の妨げになっているのです。

  占領開始時から米軍が「優先順位トップ」で逮捕、拘束、殺害しようとしたのは、宗教指導者よりも「反占領」を主張する、上記「知識人」たちであったことを忘れてはなりません(ファルージャでも、真っ先に病院を占拠し、ジャーナリストを閉め出しましたよね)。彼らから、報道や表現の自由および、(政党)結社の自由を奪っておきながら、「民族、宗派で差別せず、平等に機会を与え、勢力のバランスをとった」ことを自慢して「民主化」「民主的選挙」を自認するのは、米国の欺瞞に他ならないのです。

>「武装勢力」には、そういう発想はなさそうですけど。

  単なる偏見です。民主化の政治プロセスは国連で承認されており、抵抗勢力が主張する「復興」プロセスも、ほぼ「承認された政治プロセス」を踏襲するものです。国際的合意の政治プロセスを逸脱し、不当な占領を続け、戦闘の種を巻き続けているのは米軍の方なのです。だいいち、軍隊の撤退によって「軍事政権」ができるなどと考えるのは矛盾です。外国の軍隊が反対勢力を抹殺しないと成立しない政権=暫定政権、移行政権こそ「軍事政権」というべきでしょう。抵抗武装勢力は、政治プロセスを逸脱すれば国際社会からの介入を招くことを充分に承知しています。彼らは「米軍による妨害さえなければ、自分たちで政治プロセスを完成させられるのだから、干渉しないで欲しい」と言っているのだし、「自分たちの国つくりは、国際社会の監視を必要とする」と明言してさえいるのです。

  これでも、「占領継続」が「民主化」に不可欠だとお考えでしょうか?
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