『バッタくん』の思い出
投稿者: battamama 投稿日時: 2005/05/13 01:30 投稿番号: [70980 / 118550]
件名は、小林よしのり氏に、読者の老女から寄せられた手紙の題名です。
題名といい、その内容といい、バッタというHNを用い、バッタを育てている私自らの思いも重ねて、この手紙をご紹介したいと思いました。
以下、その手紙の概略。
当時、会社の社長秘書をしていた彼女が、ある夕べ、京都出張所の男性と二人、社長の家の静かな縁側に並んで座っていた。
その時、男性の左肩に大きなバッタが飛びついた。
それを手にした男性が、
「ほら、ごらん。このバッタくんは、なかなか紳士的な顔をしているね」と言って、彼女の目前に差し出した。
彼女は、そのツルリと青白くて、おかしいほど生真面目でユーモラスなバッタの顔を見て、「素敵なバッタくん。こいつは○○さんの友達なんだ」と思った。
その後、社長から彼が日支事変の南京攻略の折、南京城二番乗りを敢行した○○部隊の部隊長と聞かされたとき、この一匹の虫にも親しくバッタくんと呼びかけられる優しい方が、過酷な大陸で華々しい戦果を挙げられたのかと、不思議な気がしたと記している。
そして後年、東京裁判により、南京虐殺が報ぜられるのを、彼女は○○さんを忍びつつ信じられない思いで聞いた。
以下、彼女の手紙の最終部分。
「その後の世論では、東京裁判の判決は勝者が敗者に下した一方的なものであるとして、歴史認識を問い直す動きが出始めている。
そうした記事を見るたび、私はあの紳士的でユーモラスなバッタくんの顔を想い出し、野仏のように自己を語らない静かな○○さんが、今、どうされているのか気になる。」
(小林よしのり著『戦争論2』)
これは メッセージ 1 (topics_editor さん)への返信です.
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