対イラク武力行使

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lonlontimagoさんへ

投稿者: bonno_216 投稿日時: 2005/05/07 14:52 投稿番号: [70576 / 118550]
>現在の宗派的派閥的な状況はどのように思われますか?

  まあ、バグダッドの政界は宗派的派閥主義に染まっていますね。しかし、一般的なコミュニティでは、それほど激しい宗派対立があるようには見えません。確かに、宗派対立を煽ろうとする動きは散見できるし、それに乗せらている過激分子も多少は存在するようですが、大局的にはシーア派住民もスンナ派住民も互いに強い敵意を持っていないように思います。

  マダインでスンナ派の武装勢力がシーア派住民を多数人質にとり、退去を迫った…というニュースを覚えておられますか?   あの時、地元の有力部族長、イブラヒム・アル・ジャブリ師は、クドス・プレスとの電話インタビューで以下のように答えています。

  「地域が緊張しているのは確かだが、その緊張は地元住民のあいだで発生したものではなく、地元の民衆と占領軍とのあいだに存在しており、占領軍は日常的に民家を襲っては勝手気ままに大量の拘束者を連行している」

  また、地元中学校の教師、アハマド・アル・ジュマイリ氏は「この地域ではそのような事件は目撃されていない。なぜなら、この地域はスンナとシーアの共同体が互いに結びついた大きな社会関係を基盤として成り立っているからだ」と話しています。

  住民が宗派的派閥主義に捕われ、互いに敵視しあっている…と世間に認識させたい勢力の画策とは裏腹に、実際のところは、どの宗派の住民も互いに仲良くやっているらしいことが伝わってきますね。

>占領状態を抜け出すためには、「ナショナリズム」の復権が必要なのでしょうか?

  それは必要ないと思います。ただ、宗派対立を煽りながら、政界を派閥構造に組み替え、既存のコミュニティを分裂させようとする画策に対し、これまでに培ってきた「共存のための知恵や仕組み」を防衛する必要はあるだろうと思います。イスラムは本質的に「排他的」ではなく、異質なものとの共存、友好を大切にする宗教ですし、イラク人は歴史上何度も侵略、植民地支配を経験してきた結果、誇り高くとも我慢強く辛抱できる国民性を獲得してきました。「たった5年や10年の占領なんか、いくらでも辛抱できるさ。我々は何百年もかけて粘り強く運動し、独立を勝ち取ってきたんだから…」というのは、開戦直前、イラクの新聞に載せられた住民の声のうちの一つです。

>とはいえ、武力闘争で決着つけようなんて人は少ないように思えます。

  武力闘争で決着がつくとは思っていません。それは上に挙げた「粘り強い運動」のひとつだろうと考えています。武力闘争が最善だとは私も思いませんが、数の多寡にかかわらず、武器をとって占領に抵抗する者が居るのならば、私はその人たちを非難することなど出来ません。なぜなら、もし日本が占領された時、出来ることならば私も武器をもって、占領者と闘いたいと思っているからです。

>そういう「イラク国民」の声を代表されている方はどなたでしょうか?

  私が「イラク国民」という時、それは主張や意見ではなく、単なる「属性」で使っています。私たちは「外国人」で、彼らは「イラク国民」…そういう使い分けです。特定の主張や意見をとりあげて、それを「イラク国民の声だ」と決め付けた覚えはありません。たとえば「イラクの指導者を選ぶのはイラク国民だ」と言った時、それは「私たち、外国人ではない」という意味です。
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