イラクの民主化 ボンノさんへ
投稿者: lonlontimago 投稿日時: 2005/05/02 11:46 投稿番号: [69997 / 118550]
ボンノさん、こんにちは。
お返事が遅くなってしまいました。
まず、ボンノさんの考え方としては
うまく表現できないのですが「民主主義」というものは「国」を超えた「考え方」であり
簡単に言えば「国家」が「統治のために利用する制度」ではないという点を
主張されたいのですよね。
つまり、どこぞの「民主国家」が「(わが)民主主義」を他国に適用できるはずがないという考え方ですよね。
確かに、そのとおりであって、そんなことはできるはずはないし、アメリカもそんなつもりはないように思います。
>2004年3月、シスタニ師が基本法の承認を最後まで渋っていたことはご存知ですよね? それに何故、「イラク共和国憲法」という既成の合意点があるのに、CPAが評判の悪い基本法を押し付けたのか?…というところに注目してください。共和国憲法は「イスラム法」に忠実でもなければ、独裁者に忠実なものでもなかった…というのにです。
「イラク共和国憲法」は「既成の合意点」だったのでしょうか?
もしそうだったとすれば、「イラク基本法」など必要なかったわけでしょうし
条文自体を目にする機会がないものですから、
このあたりの詳しい資料とかありましたら紹介いただければ幸いです。
シスタニ師がイラク基本法に反対した一番の理由は
イラク基本法が少数派(クルドやスンニ派)を厚遇している点だったと思っています。
例えば、大統領委員会の定員を3人にするか5人にするかは大きな部分だったのかな
5人であればシーア派が3人の多数を占めることが出来て
シーア派主導での政権を作ることができるという利害が働いたはずです。
シスタニ師が最終的にイラク基本法に調印したのは
イラクの統一(分裂回避)を最優先した結果だろうと私は思っています。
>民主化の具体的な施策は、国民の欲求次元によって異なりますし、全国民が同じ欲求次元を持っているわけでもないのです。外国の政府が、それを勝手に規定して、制度を作ることなんかできませんし、もし作ったとすれば、それは自国にとって都合のよいものでしかありえないのです。
もちろんそうです。
だから、イラク新憲法はイラクの各派で協調しなければ成立しないものになっているわけではないですか?
イラク基本法によって、組閣ならば強引なやり方が通用するかもしれないけれど
憲法の草案作りから国民投票に至る過程では絶対に妥協点を見出す必要に迫られているわけです。
ボンノさんは、イラク基本法が「分裂法」だという見方をしていらっしゃいますが
どのあたりがそのように思われていますか?
アメリカはクルドを優遇したのだとの分析もあるようで、
確かにそういう見方もできるかと思います。
そのあたりのことを、おっしゃっているのでしょうか?
イラク基本法は全くアメリカ的ではないような印象があります。
イラク基本法での大統領制の考え方とかについては、
イラクの現実をある程度反映したうまい仕組みのように思えます。
どうもアメリカは、なんとかしてイラクを分裂させずに
ともかく各派のバランスを調整しながら混合社会を安定させたいと考えているように見えます。
今後は直接イラク国内で議論され、もっと現実的な草案が出来上がるのだろうと思いますが
そのためのたたき台としてはなかなか良く出来ているのかなと素人目には見えているのです。
あとは、もっとよい草案を各派が知恵をしぼっていけばよいのだろうなと思うのです。
とにかく各派の合意がなければ決着できない形になっているわけですから
時間をかけてでも議論されていくべきなのだろうと思います。
運用面でのアメリカの影響力についての批判は多くみられますが
イラク基本法自体への批判はあまり目にしていない気がします。
大きな骨格部分については、ある程度評価できるものなのだろうと私は思っているのですが?
確かに制度だけで民主化できないし、運用によってはどのようなことも起こりえるかもしれませんが
やはり、「協調」によって解決するためにも制度を整えることは大切だと思います。
どっちが先かという問題ではないように思います。
お返事が遅くなってしまいました。
まず、ボンノさんの考え方としては
うまく表現できないのですが「民主主義」というものは「国」を超えた「考え方」であり
簡単に言えば「国家」が「統治のために利用する制度」ではないという点を
主張されたいのですよね。
つまり、どこぞの「民主国家」が「(わが)民主主義」を他国に適用できるはずがないという考え方ですよね。
確かに、そのとおりであって、そんなことはできるはずはないし、アメリカもそんなつもりはないように思います。
>2004年3月、シスタニ師が基本法の承認を最後まで渋っていたことはご存知ですよね? それに何故、「イラク共和国憲法」という既成の合意点があるのに、CPAが評判の悪い基本法を押し付けたのか?…というところに注目してください。共和国憲法は「イスラム法」に忠実でもなければ、独裁者に忠実なものでもなかった…というのにです。
「イラク共和国憲法」は「既成の合意点」だったのでしょうか?
もしそうだったとすれば、「イラク基本法」など必要なかったわけでしょうし
条文自体を目にする機会がないものですから、
このあたりの詳しい資料とかありましたら紹介いただければ幸いです。
シスタニ師がイラク基本法に反対した一番の理由は
イラク基本法が少数派(クルドやスンニ派)を厚遇している点だったと思っています。
例えば、大統領委員会の定員を3人にするか5人にするかは大きな部分だったのかな
5人であればシーア派が3人の多数を占めることが出来て
シーア派主導での政権を作ることができるという利害が働いたはずです。
シスタニ師が最終的にイラク基本法に調印したのは
イラクの統一(分裂回避)を最優先した結果だろうと私は思っています。
>民主化の具体的な施策は、国民の欲求次元によって異なりますし、全国民が同じ欲求次元を持っているわけでもないのです。外国の政府が、それを勝手に規定して、制度を作ることなんかできませんし、もし作ったとすれば、それは自国にとって都合のよいものでしかありえないのです。
もちろんそうです。
だから、イラク新憲法はイラクの各派で協調しなければ成立しないものになっているわけではないですか?
イラク基本法によって、組閣ならば強引なやり方が通用するかもしれないけれど
憲法の草案作りから国民投票に至る過程では絶対に妥協点を見出す必要に迫られているわけです。
ボンノさんは、イラク基本法が「分裂法」だという見方をしていらっしゃいますが
どのあたりがそのように思われていますか?
アメリカはクルドを優遇したのだとの分析もあるようで、
確かにそういう見方もできるかと思います。
そのあたりのことを、おっしゃっているのでしょうか?
イラク基本法は全くアメリカ的ではないような印象があります。
イラク基本法での大統領制の考え方とかについては、
イラクの現実をある程度反映したうまい仕組みのように思えます。
どうもアメリカは、なんとかしてイラクを分裂させずに
ともかく各派のバランスを調整しながら混合社会を安定させたいと考えているように見えます。
今後は直接イラク国内で議論され、もっと現実的な草案が出来上がるのだろうと思いますが
そのためのたたき台としてはなかなか良く出来ているのかなと素人目には見えているのです。
あとは、もっとよい草案を各派が知恵をしぼっていけばよいのだろうなと思うのです。
とにかく各派の合意がなければ決着できない形になっているわけですから
時間をかけてでも議論されていくべきなのだろうと思います。
運用面でのアメリカの影響力についての批判は多くみられますが
イラク基本法自体への批判はあまり目にしていない気がします。
大きな骨格部分については、ある程度評価できるものなのだろうと私は思っているのですが?
確かに制度だけで民主化できないし、運用によってはどのようなことも起こりえるかもしれませんが
やはり、「協調」によって解決するためにも制度を整えることは大切だと思います。
どっちが先かという問題ではないように思います。
これは メッセージ 69567 (bonno_216 さん)への返信です.
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