lonlontimagoさんへ
投稿者: bonno_216 投稿日時: 2005/04/27 12:14 投稿番号: [69567 / 118550]
>そこに「民主」という新しい制度(思想ではなく)が入ることで
>もっとよい社会が作れるのではなかろうか?
イラク共和国の制度自体は他のアラブ諸国よりも遥かに民主的だったと言われています。それでもフセイン政権のイラクが「独裁的」であったとすれば、それは「制度」の問題ではなく「情勢」あるいは「文化」の問題であったのだろうと思います。
だいたい、ある国が「どの程度民主的か?」などと言う命題は、客観的な解答を得られるようなものではありません。パピヨンさんのように「民主主義国家」と「独裁国家」の間に明確なボーダーラインがあるとする考え方は「国家」も「民主主義」も理解していないことから生まれます。
「民主主義国家とは、民主主義と国家主義の混合物であり、完全な民主主義体制というものもなければ、完全な国家主義体制というものもない。そして、国家権力が制度を保護している以上、民主主義国家に於ける『民主主義』の比率は最大でも50%を超えない」…と言う理解が、まず大切だと思うのです。
そのような理解に立てば「イラクの民主化」という「大義」が、いかに欺瞞的であるか分ります。典型的な国家主義の発露である「戦争」によって、いくら制度を弄ったところで「民主化」など不可能なのです。したがって、
>まずは「民主化」という大義に向かうべきなのだろうなと思いますし
は、宛先が不明です。民主化の具体的な施策は、国民の欲求次元によって異なりますし、全国民が同じ欲求次元を持っているわけでもないのです。外国の政府が、それを勝手に規定して、制度を作ることなんかできませんし、もし作ったとすれば、それは自国にとって都合のよいものでしかありえないのです。
>私はイラク基本法については、現在も諸派が支持していると
>考えています。
2004年3月、シスタニ師が基本法の承認を最後まで渋っていたことはご存知ですよね?
それに何故、「イラク共和国憲法」という既成の合意点があるのに、CPAが評判の悪い基本法を押し付けたのか?…というところに注目してください。共和国憲法は「イスラム法」に忠実でもなければ、独裁者に忠実なものでもなかった…というのにです。
これは メッセージ 69515 (lonlontimago さん)への返信です.
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