対イラク武力行使

Yahoo! Japan 掲示板トピックビューアー

[ << 最初のページ | < 前のページ | メッセージリスト | 掲示板表示 | [ メッセージ # ] | 次のページ > | 最後のページ >> ]

>査察の経緯について、他

投稿者: bonno_216 投稿日時: 2005/04/21 16:09 投稿番号: [69192 / 118550]
>開戦の理由は「決議1441に違反した」という名目
>だったのではなかったのでしたっけ?

  米英は査察委員会の「イラクの協力姿勢は不十分」という報告を受け、これを決議違反と看做した上で「重大な事態を招く」という決議文内の文言は「武力攻撃」を意味すると主張しましたが、他の理事国は「イラクの違反は、容易に改善可能なものであり、決議文内の文言は武力攻撃を意味しない」と主張しました。これは、1441が決議された時、いくつかの理事国が「重大な事態は武力行使を意味しないことを条件に」賛成したという経緯がありましたので、米英の言い分は通りませんでした。
  そこで、米英は新たに「武力行使の明示的容認」を盛り込んだ「新決議案」をスペインと共同で安保理に提出しましたが、可決に必要な9カ国の票を集めることが出来ず、もし可決されたとしても、フランスとロシアが「拒否権」を行使すると宣言したため、採決は求めずに撤回しました。
  したがって、開戦の理由は「1441決議違反」ではないのです。結局、ブッシュ政権は武力攻撃の根拠を1990年11月に可決された「678決議」に求めました。これを「(停戦条約の破棄による)復活理論」もしくは「湾岸戦争継続理論」と呼びますが、停戦条約の破棄は「宣戦布告」同様、国権の発動であり、米国側から一方的に通告できる性格のものです。ですから、それ(停戦条約)によって失効していた安保理決議(武力行使容認)が復活するか否かの判断は、やはり安保理に委ねられるべきものなのです。つまり「復活理論」は、イラク攻撃が「国際法違反」にならない言い訳に考えられたものにすぎず、開戦の正当な理由には成り得ません。

>国連で認められる制裁処置では効果がないと判断し、国際的に
>認められる?交戦権を行使したということになるのでしょうか?

  実質的には、そうなると思います。国連はどの国家にも緊急自衛の「交戦権」を認めていますので、米国はイラク攻撃を「自衛」だと主張することになります。「相手国領内に攻め込んでいながら、なんで『自衛』やねん」という声もあると思いますが、ここでブッシュ・ドクトリンの「先制自衛攻撃」論が問題になってくるのです。これにはいろいろな論点があるのですが、長くなりますので今回は省略します。

>アメリカは「現在の国際法」上、不当であることを自覚した上で
>あえて開戦に至ったということもあるのかな?

  あると思います。もともと米国の「単独行動派」は2002年当初の時点で、「国連の承認を得ず、イラクを攻撃する」プランを立てていました。政権内のパウエル国務長官(当時)ら「国際協調派」(この呼び方はちょっと語弊がありますが…)が「国際社会の合意を得るべきだ」と主張したため、渋々イラク問題を国連に持ち込んだ…という経緯があるのです。
  したがって、イラク攻撃が国際的非難を浴びることは、最初から覚悟していたと考えるのが妥当でしょうね。

>イラクの戦後をイラクの人々に委ね
>民主主義を打ちたてようとしている姿勢は

  残念ながら、戦前・戦中・戦後の経緯からその「姿勢」は見られません。米政権高官や暫定政権高官らが語る「薔薇色の未来」と、現実の占領政策には大きな乖離があります。先日、ラムズフェルド国防長官が暫定政府に対し「現状の主要閣僚を、なるべく変更しないように」と釘を刺したことひとつとっても、米国が選挙結果を尊重していない姿勢を見てとれるのです。
[ << 最初のページ | < 前のページ | メッセージリスト | 掲示板表示 | [ メッセージ # ] | 次のページ > | 最後のページ >> ]

Yahoo! Japan 掲示板 アーカイヴ

[検索ページ] (中東) (東亜) (捕鯨 / 捕鯨詳細)