従来の軍隊の定義と変容する戦争形態
投稿者: GivingTree 投稿日時: 2005/04/07 11:28 投稿番号: [68433 / 118550]
>武装して、戦闘の訓練をうけた大勢の人間て、、もしかして軍隊??????
ぐん‐たい【軍隊】
一定の組織で編制されている、軍人の集団。
ぐん‐じん【軍人】
〓いくさびと。軍士。兵士。
〓軍籍にある人。陸海空軍将校・下士官・兵の総称。
ぐん‐せき【軍籍】
〓軍人の身分。軍籍。
〓兵籍簿の略。
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広辞苑第5版
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総合的に解釈すると、「軍隊」を構成する「軍人」は国家に属していることが前提にあるようです。なぜなら「軍籍」という概念そのものが国家固有のものだからです。また軍籍を持つものは、戦時国際法に拘束されるということも前提にあります。それは、国家に属する軍人として、その国家が調印する条約を履行する義務を負うからです。
一方で、法的にも、アメリカはタリバン兵やアルカイダ兵を「軍人」ではなく「不法戦闘員」として扱い、ジュネーブ条約の適用外としました。ただし、アメリカはジュネーブ条約の適用外としたいからテロリスト兵を軍籍を持たぬ「不法戦闘員」としたのではなく、一般通念上テロリストに軍籍があると解釈はできないから「軍人」としての待遇を与えなかったのでしょう。
すなわち、「武装して、戦闘の訓練をうけた大勢の人間」だからといって、軍籍に属さず国家に属さない場合はそれを「軍隊」とは呼ばず、「不法戦闘員の集団」つまり「不法戦闘集団」という扱いになるのだと思います。
したがって、「軍隊がよその国に乗り込んでいって戦闘行為をすることを戦争と呼ぶ」のは事実ですが、アルカイダらテロリストは一般通念上もアメリカの国内法上も「軍人」ではない扱いのため、厳密に国家に属さない戦闘集団対国家の軍隊という図式は、これまでの概念では「戦争」と形容することはできません。
だからこそ、ブッシュが掲げる「テロとの戦争」は『新しい戦争』として形容されるのです。これは、「国家vs.国家」という国際通念上の対照的な戦争の形ではなく、「特定の戦闘集団vs.国家」という非対称的な戦争という新しい形の戦争を定義づける概念が存在しないからです。
内戦でもない、反乱でもない、そのような形の国際的な紛争を形容する言葉はこれまでありませんでした。だからテロとの戦いは『新しい戦争』と呼ばれるようになったのです。この戦争の当事者は、国家や国家の連合(有志国連合など)と、不法戦闘集団です。
これは メッセージ 68426 (oxnardnokakashi さん)への返信です.
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