対イラク武力行使

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自衛隊の本来業務について>GTさん

投稿者: silverlining430 投稿日時: 2004/12/27 12:46 投稿番号: [60631 / 118550]
>インドネシア圏内に派遣した実績にある隊員を急遽動員すべきですよね。

上のGTさんのご意見はよく分かりますし、僕も賛同します。

ただ、災害救助や人道復興支援を行う場合、どの地域で支援活動を展開すべきか?どれだけの規模の人員を派遣すればよいのか?どれだけの物資を持ち込めば支援としての確実な効果を上げることができるのか?――などなど、まだこうした判断が出来るだけの情報が入ってこないんです。

もともと災害救助や人道復興支援は、初動をどれだけすばやくできるかどうかが重要であるため、何も起きていない平時からプロジェクトを立てておくということが大切であったりします。

たとえば、クウェートにHOC(Humanitarian Operation Center)という組織があります。HOCはもともと、湾岸戦争前後、イラクのフセイン政権に捕虜にされたクウェート人を捜索・救出するための組織でしたが、中東地域全般の人道・復興支援も行うようになっています。

HOCのメンバーと話をしていて驚いたのは、米英による対イラク武力行使が行われる半年前から、すでにイラクでの緊急人道支援プロジェクトを立てていたというのです。

彼らによると「何も起きていないときから準備を進めておくのが人道支援というものなのだ」ということだそうです。

日本の場合も、今回のような災害救助に初動で迅速に対応し、人道支援を行う場合、事前の情報収集・プロジェクト設計体制が確立されているのかどうか――ということが問題になるでしょう。

では、自衛隊はどうかというと、そもそもそうした体制が自衛隊の中にはありません。それもそのはずで、災害派遣やPKO任務は、自衛隊の本来業務ではなく、あくまで二義的な任務であるからです。初動で迅速に対応できないのは、こうした制度的問題にも帰因しているかと思われます。

今年見直しが行われた防衛大綱の中で、国際平和協力任務を自衛隊の本来業務にすべきであるとの認識が出されていましたが、国際平和協力が自衛隊の本来業務になるのであれば、また、自衛隊でなくとも他の日本の組織が緊急の人道支援に乗り出す場合も、「何も起きていない平時の段階から人道救援プロジェクトを設計しているような体制」を整備しなければ、初動でのすばやい対応はなかなか難しい――というのが僕の率直な感想です。
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