対イラク武力行使

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米国と国連①:青葉、エトさんへ

投稿者: silverlining430 投稿日時: 2004/12/16 20:31 投稿番号: [59780 / 118550]
エトさんが以前聞かせてくれた提案からインスピレーションを受けて書きます。

<米国は国連軽視か?>
僕は、米国の基本は、共和党であれ民主党であれ、保守主義であると考えていますが、米国の保守主義は、孤立主義と国際主義の二律背反のベクトルを内含しているように思うのです。

孤立主義の方のベクトルは、「米国の利益を第一に考える」というものでしょう。この場合、死活的な国益に結び付くのでなければ、米国は行動を取らないという立場につながってくるかと思われます。

これに対し、国際主義の方のベクトルは、米国が体現している価値観・モデルの普遍性を信じ、米国が責任ある大国として国際社会で指導力を発揮すべきであるという立場につながり、ジョナサン・クラークのインターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙の寄稿の中での言葉を借りれば、「温和な覇権(benevolent hegemony)」をめざす米国であるとも言えるでしょう。

ただ、「温和な覇権」としての米国を見る場合、それは決して、ウィルソン主義的な道徳心から出発しているわけでは必ずしもないという点に注意が必要かと思われます。

ここに、そもそも理念としてはウィルソン主義的道徳心を契機に行動することが求められている国連と、そうではない米国との間に齟齬が生まれます。

ウィルソン主義的な道徳心は、遵法主義(リーガリズムですね。敢えてエトさんの立場を言い当てとしたら、この立場ではないでしょうか?)に支えられた集団行動(=カント的な国家の緩やかな連帯)を通じて平和を実現するという考え方に基づいたものですが、米国に集団行動へのこだわりはありません。

米国には、世界で「自由」が否定されている状況に立ち向かうことも米国の利益に通ずるという考え方があります。米国のこうした考え方は、十分に国際的であると言えますが、この考え方を実現するための行動パターンは一方的・単独的であることがしばしばです。ただ、一方的・単独的であるから米国は孤立主義であるのかというとそうでもなく、一方的・単独主義的な行動を通じ国際主義を実現するということになってしまっているため、米国が国連などの国際協調の枠組みから完全に離れてしまうことはありません。

そして、米国の保守主義には国際主義が奇妙に入り込んでくるという観点から見る米国と国連の関係における象徴的な事例の一つに、米国の国連分担金問題があるかと思われます。
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