青葉君〜イラク侵略と石油 ②
投稿者: syoumenkyousi 投稿日時: 2004/12/12 19:01 投稿番号: [59503 / 118550]
Q
1945年の国務省資料に、中東の石油についてこう書いてあります。
──[アラビア半島とペルシャ湾岸は]戦略上の力を生む大きな源泉であり、歴史上で最も高価な戦利品の一つである。
アメリカの石油輸入は15%がベネズエラからです。コロンビアとナイジェリアからも輸入しています。この三国はどれも、ワシントンから見れば問題のある地域ではないでしょうか。ウゴ・チャベス大統領のベネズエラでは、国内勢力の深刻な対立が続いています。コロンビアは文字どおり内戦状態です。ナイジェリアでも反乱が起きている。アメリカへの石油供給が危機にさらされることになりますが、戦略に関連してくるでしょうか。
A 密接に関連しています。アメリカは三国の石油を確保するつもりです。中東でエネルギー資源の支配を目指す。その一方で、エネルギー資源の輸入は大西洋周辺の安定した諸地域に依存する。
大西洋周辺地域とは、ここでは特にアフリカ西岸と南米を指すけれど、アメリカはこの広域をほぼ完全に制圧しています。でも、湾岸は制圧できていない。中東は政治情勢が難しい地域です。
だから、担当部局の見通しはこうなる。中東の石油を支配する。同時に、指摘された三国をふくむ大西洋周辺の石油を自由に輸入できるように確保しておく。この諸地域にアメリカに服従しない政府ができたり、また何らかの混乱がつづいたりすると、重大な脅威と見なされます。
だからイラク侵略と同じことが、ここで繰り返される可能性は高い。特にイラクでの作戦が[ラムズフェルドやウォルフォヴィッツなど]ペンタゴン文民組の思い通りにいった場合には、十分に考えられます。たいした戦闘もなく、わけなく勝利をおさめ、「民主的」と呼ばれる政権を発足させる。これといった大惨事もない。そううまくいけば、意を強くして次のステップに向かうことでしょう。
次の段階には、いくつか可能性が考えられます。ひとつは、いま話した南米のアンデス地域です。ここを囲むようにして、すでに米軍基地がいくつも配置されている。アンデスにも部隊が進出しています。コロンビアとベネズエラは、どちらも重要な産油国です。特にベネズエラの生産量は大きい。他にも産油国はありますよ。たとえばエクアドル。ブラジルだってそうです。
アメリカの「新しい規範」が世界に受け入れられれば、予防戦争のキャンペーンは次の段階へ進みます。その時、アンデス地域が標的となる可能性は高いでしょう。
もう一つの可能性はイランです。
***
日本のプロ野球で活躍中のペタジーニ・カブレラ・ディアスなどはベネズエラ出身だけど、グレッグ・パラスト『金で買えるアメリカ民主主義』(角川書店)でベネズエラが取り上げられている。以下それを参照―─。
ベネズエラといえば、イラク侵略後のアメリカの標的になっている国のひとつだが、ブッシュの敵―─チャベス大統領のやったことはいえば次のようなことだ。
1.貧しい人々に家やミルクを与えた。
2.土地を持たない人に大農園所有の遊休地を与えた。
3.新たな油田採掘に対してのロイヤルティ税を16%から30%に上げた
4.実質的には海外の石油会社に乗っ取られていた政府所有の国営石油会社の掌握に動いた。
この反グローバルぜーションの政策は多くの貧しいベネズエラ国民を幸せにするが、ブッシュ一族や巨大石油資本にとっては不幸の始まり。
というわけでチャベス大統領はブッシュに命を狙われクーデターで殺されそうになる。
チリのアジェンデ大統領打倒にニクソン大統領がCIA長官に言ったとさ、「あの国の経済に悲鳴をあげさせてやれ」。そして歴史は繰り返す。
クーデターは失敗したが、ベネズエラは依然あらゆる方法で狙われる続ける。もちろん言うまでもなくチャベスは民主的に選ばれた大統領ですとも。
もう一度ブッシュのことばをおさらい―─
「イラクに自由と民主主義を!」。
──[アラビア半島とペルシャ湾岸は]戦略上の力を生む大きな源泉であり、歴史上で最も高価な戦利品の一つである。
アメリカの石油輸入は15%がベネズエラからです。コロンビアとナイジェリアからも輸入しています。この三国はどれも、ワシントンから見れば問題のある地域ではないでしょうか。ウゴ・チャベス大統領のベネズエラでは、国内勢力の深刻な対立が続いています。コロンビアは文字どおり内戦状態です。ナイジェリアでも反乱が起きている。アメリカへの石油供給が危機にさらされることになりますが、戦略に関連してくるでしょうか。
A 密接に関連しています。アメリカは三国の石油を確保するつもりです。中東でエネルギー資源の支配を目指す。その一方で、エネルギー資源の輸入は大西洋周辺の安定した諸地域に依存する。
大西洋周辺地域とは、ここでは特にアフリカ西岸と南米を指すけれど、アメリカはこの広域をほぼ完全に制圧しています。でも、湾岸は制圧できていない。中東は政治情勢が難しい地域です。
だから、担当部局の見通しはこうなる。中東の石油を支配する。同時に、指摘された三国をふくむ大西洋周辺の石油を自由に輸入できるように確保しておく。この諸地域にアメリカに服従しない政府ができたり、また何らかの混乱がつづいたりすると、重大な脅威と見なされます。
だからイラク侵略と同じことが、ここで繰り返される可能性は高い。特にイラクでの作戦が[ラムズフェルドやウォルフォヴィッツなど]ペンタゴン文民組の思い通りにいった場合には、十分に考えられます。たいした戦闘もなく、わけなく勝利をおさめ、「民主的」と呼ばれる政権を発足させる。これといった大惨事もない。そううまくいけば、意を強くして次のステップに向かうことでしょう。
次の段階には、いくつか可能性が考えられます。ひとつは、いま話した南米のアンデス地域です。ここを囲むようにして、すでに米軍基地がいくつも配置されている。アンデスにも部隊が進出しています。コロンビアとベネズエラは、どちらも重要な産油国です。特にベネズエラの生産量は大きい。他にも産油国はありますよ。たとえばエクアドル。ブラジルだってそうです。
アメリカの「新しい規範」が世界に受け入れられれば、予防戦争のキャンペーンは次の段階へ進みます。その時、アンデス地域が標的となる可能性は高いでしょう。
もう一つの可能性はイランです。
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日本のプロ野球で活躍中のペタジーニ・カブレラ・ディアスなどはベネズエラ出身だけど、グレッグ・パラスト『金で買えるアメリカ民主主義』(角川書店)でベネズエラが取り上げられている。以下それを参照―─。
ベネズエラといえば、イラク侵略後のアメリカの標的になっている国のひとつだが、ブッシュの敵―─チャベス大統領のやったことはいえば次のようなことだ。
1.貧しい人々に家やミルクを与えた。
2.土地を持たない人に大農園所有の遊休地を与えた。
3.新たな油田採掘に対してのロイヤルティ税を16%から30%に上げた
4.実質的には海外の石油会社に乗っ取られていた政府所有の国営石油会社の掌握に動いた。
この反グローバルぜーションの政策は多くの貧しいベネズエラ国民を幸せにするが、ブッシュ一族や巨大石油資本にとっては不幸の始まり。
というわけでチャベス大統領はブッシュに命を狙われクーデターで殺されそうになる。
チリのアジェンデ大統領打倒にニクソン大統領がCIA長官に言ったとさ、「あの国の経済に悲鳴をあげさせてやれ」。そして歴史は繰り返す。
クーデターは失敗したが、ベネズエラは依然あらゆる方法で狙われる続ける。もちろん言うまでもなくチャベスは民主的に選ばれた大統領ですとも。
もう一度ブッシュのことばをおさらい―─
「イラクに自由と民主主義を!」。
これは メッセージ 59502 (syoumenkyousi さん)への返信です.
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