対イラク武力行使

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アメリカの「机上の空論」2

投稿者: battamother 投稿日時: 2004/09/20 20:20 投稿番号: [53915 / 118550]
田原:だけど、具体的にいま、フセイン政権を潰してみたら、どうにもこうにも立ちゆかなくなってしまったわけですね。

松本:イラクを攻撃する段階では、フセイン政権崩壊後の治安なんてことは、まったく考えていなかったんですよ。アメリカは。シーア派、スンニ派、クルドという、イラク国内の関係も、まったく理解していなかった。
そもそも、イラクという国は、アラビアのロレンスがベドウィンとともにトルコから分捕った地域であり、そこに「国」はなかった。なんの国家的統合もないし、ナショナリズムなどはそもそも存在していなかった。それを、サダム・フセインの恐怖政治で、無理矢理ひとつにまとめていたわけです。そこで、フセインという存在を取り除いてしまったらどうなるか。そのことを父親のブッシュはわかっていたから、湾岸戦争のときもフセイン政権は残した。しかし、息子のブッシュは理解していなかった。恐怖政治を行っていた体制を壊したのはいいけど、次にいったい何が軸になるのか。何もなかった。これでは治安の維持などは望むべくもない。
ラムズフェルドとウォルフォビッツによる、ふたつの「机上の空論」がまずあって、あとはサダム・フセインという恐怖政治を行っている独裁者を追放すれば、アメリカは解放軍としてイラクの人々に歓迎されるだろう、と。考えが甘かったというべきでしょうね。

田原:イラクで歓迎されるためには、まず、シーア派かスンニ派のどちらかと組まなければいけないですよね。そして、イラクにはシーア派が圧倒的に多いわけですが。

松本:その点についても、非常にチグハグなことをやっています。アメリカは、サダム・フセインの政権を倒した後、まず反サダム勢力であったアハメド・チャラビという人物と手を結ぶ。一時は有力な後継者とみなして支援していたわけですが、しばらくすると、その配下のメンバーを逮捕するなどして追い出してしまう。(中略)
ベトナムの場合はまだ、アメリカが手を引いてもベトナム民族解放戦線という受け皿があったから統治が可能だった。イラクにはそれもない。結局、武力から何から、アメリカがバックアップしなければならない。そのアメリカがイラクに関してろくな情報をもっていない。アメリカが強く関わっているかぎり、混乱はつづくでしょうね。

田原:まさに、ビンラディンの狙い通り・・・・。

松本:アメリカは、こんな状況になるとは全く予想していなかった。恐怖政治のフセイン体制を倒したときには、イラクの市民も万歳しました。だけど、その後も混乱が続いて、いまでは「アメリカのせいでこうなった」となっている。その意味では狙い通りでしょうね。
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