対イラク武力行使

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>>コスタリカが有志連合からの離脱

投稿者: etranger3_01 投稿日時: 2004/09/15 11:22 投稿番号: [53468 / 118550]
国際関係において、物事はすべて関連性を持つ。

こうした関連性を頭の中でリンクできない人間は、このように言葉尻を捉えてソースを出して相手を嘲笑しようとするが、実際はかえって自分の能力の限界をさらけ出していることに気付かない。まことにもって哀れな生き物である。

国家が独自に国内情勢に基づいて判断を下しているとしても、コスタリカの第四の権力である憲法裁判所が下した判断の背景には、まずイラク戦争への加担を違法とするべきだという動き国内にあったという事実がある。

その動きが起きたのはなぜか、まずはそれを考える必要がある。

今回のパウエル長官の証言は、コスタリカの判断が正しいことを裏付けるものであり、またコスタリカのような平和憲法を持つ国がなぜ、疑惑に満ちたイラク戦争を支持せざるを得なかったか、そしてその政府決定を覆すには憲法裁判所というコスタリカにしかない第四の権力に頼らざるを得なかったという背景がある。

それは、コスタリカがアメリカの軍事的庇護のもとにあり、平和憲法を発布して以来何度かアメリカと外交衝突するものの、アメリカの「庭」にいる地域小国としてはアメリカとの戦略的同盟を結ぶほかなく、イラク戦争においてはアメリカを支持する姿勢を示さざるを得なかったという事情があるからだ。これはどこかの国の事情にも通じている。

だが、非武装中立を憲法に謳うコスタリカとしては、支持する姿勢を見せたものの、なんとかアメリカとの外交関係を損ねない形で連合を離脱したい。そこで憲法裁判所が独自で動き、祖国を違憲行為から守ろうとした結果、今回の判決となった。

そのわずか5日後、パウエル長官による公式証言でアメリカのイラク攻撃の大儀の1つが崩れ去った。コスタリカからすれば、渡りに舟である。

今回のパウエル証言は、コスタリカの憲法裁判所だけでなく、政府にも有志連合離脱のゴーサインを与える強みを与えた。コスタリカが独自に下した判断は、パウエルの証言によってよりいっそうの説得力を持ったのである。これが、関連性である。

******

蛇足だが「こうした状況」という日本語が理解できていないようなので解説する。

日本語にこのように非常に曖昧に一定の範囲をくくる表現があるのに、想像力のない人間はすぐに「こうした」=直近の出来事とくくりつけてしまうようだ。時事報道などでよく使われる「こうした」「一連の」という表現は、そこに至るまでの過程と直近の出来事すべてを包含したものであり、「直近の出来事に限られない」という意味を含む。報道各社の記者ハンドブックでも一読することを薦める。

つまりこの場合は、「公聴会における一連の証言や、新たな事実の露見」など、今回のパウエル長官の証言に限られない、「イラク攻撃の正当性を否定するこれまでのあらゆる動き」が含まれる。「include but not limited to〜」という法律表現はご存知だろう。それと同じで、パウエル長官の証言は全体に含まれるか、それに限られない状況。それを「こうした状況」というのである。

コスタリカが有志連合の離脱を狙っているなか、「こうした状況」が憲法裁判所にとってもイラク戦争の不当性を示すものであり、判断材料の1つになったことは想像に難しくない。なぜなら、これまでコスタリカは隣国とは米軍の支援を受けて事実上戦争状態に陥ったことがあるからである。イラク戦争を離脱するには、それなりの根拠が必要であり、アメリカ国内の「こうした状況」はその根拠を補完するに足るものだった。憲法裁判所の判断は、こうした状況証拠も考慮しての判断だったと思われる。

知的想像力の欠乏した人間には、ここまで説明しないといけないから疲れる(それでもわからない者にはわからないが)。

こう‐した【此うした・斯うした】カウ‥
〓連体〓
このような。こんな。こういった。

広辞苑第5版より
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