エシュロンVSアルカイダ
投稿者: battamother 投稿日時: 2004/09/08 21:47 投稿番号: [53097 / 118550]
昨日、マサジュリさんより『エシュロン』についての警告音が発せられた。
タイムリーなことに、本日発売の『SAPIO』でもエシュロンの話題がのぼっていたので、少しご紹介します。
本題に入る前に、簡単にエシュロンのご説明から。
≪エシュロン≫
エシュロンとは米国が英国等の同盟国との協力の下、世界中のシグナル情報収集のために設立した情報傍受システム・ネットワークを総称してメディア等で使われる名称。
以下、『SAPIO』本文よりアレンジ抜粋。
ある現役のブッシュ政権高官の証言。
『我々はこれまで、イラクや日本におけるアルカイダ・テロ関連の重要なシグナル・インテリジェンス(SIGINT)情報は全て日本外務省、防衛庁と共有してきた。昨年、アルカイダがインターネット上で日本を攻撃対象国と宣言したとき、彼らは実際に具体的な攻撃計画を持っていた。これらの情報を全て日本と共有して、イラク派遣中の自衛隊や日本本土に対するテロ攻撃を防ぐことに成功してきた』
従来、エシュロンをはじめとする米国のSIGINTはベールに包まれた完璧な諜報システムと報じられてきたが、その反面、深刻な諸問題を引き起こしてきたのも事実である。もとよりエシュロンをはじめとするSIGINTは、あくまでも情報収集のための一手段でしかない。対テロ戦では、情報収集、情報分析、分析結果共有という全ての段階で相互に補完し合いながら、最終的に政策立案へ反映されてゆくプロセスこそが重要なのである。このプロセスの中でSIGINTは様々な限界を露呈してきた。
周知の通り、米国インテリジェンス機関は、9月11日米国同時多発テロの防止に失敗した上、イラクの大量破壊兵器に関しても誤った情報をもたらし、厳しい批判に晒されている。
90年代以降の情報通信技術は劇的な進歩を遂げたが、これがNSAにとって重大な問題をもたらした。
まず70〜80年代の間、世界中の通信は衛星を経由だったが、90年代以降、地下埋蔵型光ファイバイーが普及、エシュロンによるシグナル情報収集が困難になった。NSAは同ケーブル通信傍受、他国の領土に埋蔵されたケーブルからの収集は困難で、00年の光ファイバー技術が開発されて以降さらに難しくなったという。
インターネットやデジタル携帯電話の普及も新たな問題を生んだ。通信量の増加に加え、デジタル情報のパケット細分化での伝達が、その分析を困難にしている。
更に、情報の暗号化技術の世界的な普及である。NSA元長官の指摘では、世界中のコンピューター全てが、PGPによって暗号化されれば、ひとつのメッセージの解析にかかる時間は、宇宙の年齢の約1200万倍という天文学的な数字になるだろうとのこと。
冷戦期の情報収集対象はソ連の軍事基地や空港など固定型だったが、今テロリスト等、動く標的となったことも情報収集を困難にしている。
特にアルカイダは暗号も含めて情報通信技術に精通しており、公共図書館やインターネットカフェからの電子メールや、プリペイド・カードによる公衆電話を通じて連絡しあっていた。
9.11テロの際、NSAでアフガニスタン言語の専門家は5人にも満たなかったという。せっかく傍受してもその翻訳に時間がかかる。重大な情報を収集しても分析しなければ意味がない。
今後もテロを防ぎ続けられるかどうか。エシュロンをはじめとする米国の情報機関が直面する問題は、日本にとっても他人事ではない。米国のインテリジェンスが日本の安全保障に直結する現実を我々は認識する必要がある。
タイムリーなことに、本日発売の『SAPIO』でもエシュロンの話題がのぼっていたので、少しご紹介します。
本題に入る前に、簡単にエシュロンのご説明から。
≪エシュロン≫
エシュロンとは米国が英国等の同盟国との協力の下、世界中のシグナル情報収集のために設立した情報傍受システム・ネットワークを総称してメディア等で使われる名称。
以下、『SAPIO』本文よりアレンジ抜粋。
ある現役のブッシュ政権高官の証言。
『我々はこれまで、イラクや日本におけるアルカイダ・テロ関連の重要なシグナル・インテリジェンス(SIGINT)情報は全て日本外務省、防衛庁と共有してきた。昨年、アルカイダがインターネット上で日本を攻撃対象国と宣言したとき、彼らは実際に具体的な攻撃計画を持っていた。これらの情報を全て日本と共有して、イラク派遣中の自衛隊や日本本土に対するテロ攻撃を防ぐことに成功してきた』
従来、エシュロンをはじめとする米国のSIGINTはベールに包まれた完璧な諜報システムと報じられてきたが、その反面、深刻な諸問題を引き起こしてきたのも事実である。もとよりエシュロンをはじめとするSIGINTは、あくまでも情報収集のための一手段でしかない。対テロ戦では、情報収集、情報分析、分析結果共有という全ての段階で相互に補完し合いながら、最終的に政策立案へ反映されてゆくプロセスこそが重要なのである。このプロセスの中でSIGINTは様々な限界を露呈してきた。
周知の通り、米国インテリジェンス機関は、9月11日米国同時多発テロの防止に失敗した上、イラクの大量破壊兵器に関しても誤った情報をもたらし、厳しい批判に晒されている。
90年代以降の情報通信技術は劇的な進歩を遂げたが、これがNSAにとって重大な問題をもたらした。
まず70〜80年代の間、世界中の通信は衛星を経由だったが、90年代以降、地下埋蔵型光ファイバイーが普及、エシュロンによるシグナル情報収集が困難になった。NSAは同ケーブル通信傍受、他国の領土に埋蔵されたケーブルからの収集は困難で、00年の光ファイバー技術が開発されて以降さらに難しくなったという。
インターネットやデジタル携帯電話の普及も新たな問題を生んだ。通信量の増加に加え、デジタル情報のパケット細分化での伝達が、その分析を困難にしている。
更に、情報の暗号化技術の世界的な普及である。NSA元長官の指摘では、世界中のコンピューター全てが、PGPによって暗号化されれば、ひとつのメッセージの解析にかかる時間は、宇宙の年齢の約1200万倍という天文学的な数字になるだろうとのこと。
冷戦期の情報収集対象はソ連の軍事基地や空港など固定型だったが、今テロリスト等、動く標的となったことも情報収集を困難にしている。
特にアルカイダは暗号も含めて情報通信技術に精通しており、公共図書館やインターネットカフェからの電子メールや、プリペイド・カードによる公衆電話を通じて連絡しあっていた。
9.11テロの際、NSAでアフガニスタン言語の専門家は5人にも満たなかったという。せっかく傍受してもその翻訳に時間がかかる。重大な情報を収集しても分析しなければ意味がない。
今後もテロを防ぎ続けられるかどうか。エシュロンをはじめとする米国の情報機関が直面する問題は、日本にとっても他人事ではない。米国のインテリジェンスが日本の安全保障に直結する現実を我々は認識する必要がある。
これは メッセージ 1 (topics_editor さん)への返信です.
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