『不安を抱く米国』
投稿者: battamother 投稿日時: 2004/08/17 21:45 投稿番号: [51009 / 118550]
以下は、本日の読売新聞朝刊の記事の一部を抜粋したものです。
語り手は、『猪口邦子』さん
上智大学法学部教授
米エール大学で博士号取得
2002年から二年間、軍縮会議日本政府代表部大使
『不安を抱く米国』
日本の国際貢献の柱となるのは、大量破壊兵器の不拡散や軍縮、人道支援だ。世界にとっての脅威は、核によるテロであり、小型武器の蔓延であり、テロ組織の活動だ。
こうした組織を国際的なネットワークで追いつめるしかない。テロ組織のマネー・ロンダリング(資金洗浄)や、武器市場からの調達を把握するには、軍事面を含めた情報収集能力を強めないといけない。
日本だけではできないのだから、各国と連携して、テロ組織を封じ込め、撲滅させる。こういった面でカギを握るのが米国だ。
この数年、米国を一国主義だ、とする批判がもてはやされている。それは一面的な見方だと思う。米国は自らを、唯一残った超大国ではなくて、巨大なテロで被害を受けた『スーパー弱者』とみなしている。米国の心象風景は『9.11のテロの悲劇を誰も分かろうとしない。誰も寄り添ってくれない。自分は孤独だ』というものだ。
二度と悲劇を味わいたくない米国は、不安と孤独の中で、誰も頼らない独立した行動に走る。それが他国から一国主義に見えるが、内実は、独立主義だと思う。
米国を多国間主義に引き戻すには、米国の不安感に寄り添う必要がある。
『こうやったら、あなたの不安はなくなる』と提案しないといけない。
小泉首相がブッシュ大統領と友情を結び、大統領に寄り添った意義は、日本の外交上特筆できることだ。
首相は世界の他の首相よりも、9.11の悲劇を理解していたからこそできたことだと思う。
これは メッセージ 1 (topics_editor さん)への返信です.
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