フィリップ・K・ディック
投稿者: spica_022 投稿日時: 2004/07/26 16:38 投稿番号: [47700 / 118550]
そう。難しいのよねー。
おそらくはSFなんて読んでいないであろう他のギャラリーのみなさまのために、手元のサンリオ文庫から引用して、紹介しようかなーと思ったけど、めんどーになって全部消してしまった。。。
ディックといえば、誰でも知ってるのが、映画になった「ブレードランナー」(「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」だよね。あと、最近のものでは「マイノリティ・レポート」
SF作家で、本物の天才で、でもちょっと危なくて(天才がゆえの危なさ)、おまけにびんぼーで生活費稼ぎのために書いてたもんだから作品はめちゃ荒っぽくて時にマンガちっくで。だけど、それでも、そこらの哲学書なんかぶっとぶくらいに哲学的で、予言的なんだよね。
なんせ5回結婚して離婚。自殺未遂2回。ドラッグもやって、最後は心臓発作。
でもねー、なんていうのかな。「ブレードランナー」の筋を思い出してくれたらわかると思うけど、ディックの作品って、「人間に対する思い」が深いんだよね。手元の本(デイビッド・ウィングローブ編の最新SFガイドブック1・986年)の言葉をかりると、「無償の愛と感情移入の強調」「(人間に対する)深い同情に満ちた気づかい」「人生の最も暗い側面を決して無視することのない気づかい」。。。そういった思いが、作品中に通奏低音として存在する。ディックくらいに頭のいい作家や「ドラッグやってた危ない預言者」は、他にもいくらでもいただろうけど、そういう人たちって、時間の経過とともに消えちゃうんだよね。でも、ディックは、消えるどころか、その評価は高まるばかり。ディック作品が、繰り返し読まれるのは、このへんが理由なんじゃないかなあ、と勝手に考えている。
どんなに未来を見抜く力があっても、ハートの部分で外すと、その予言はどっか誤るよ(と、昨日のこちらでの議論を読んで、つづづく思った)。ディックは一見、外しているように見えて、外していない。そこが、他とは一線を画しているゆえんじゃないかしらん。
これは メッセージ 47674 (kumeruoukoku さん)への返信です.
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