誤解されているイラク状況2
投稿者: sunsaun1 投稿日時: 2004/07/21 22:32 投稿番号: [47262 / 118550]
投稿者: sunsaun1 (女性/京都府)
『テロがなくても難しいイラクの民主主義化』
アメリカ・仏・独・露のイラクにおける石油と武器の利権が複雑に絡み合い、イラクの問題解決を難しくしているのは周知の通り。
以下、ラビ・バトラ著『世界同時大恐慌』より抜粋。
『それ以上にイラクの戦後復興で問題になるのは、アフガニスタン同様の部族対立だ。これが民主主義の成立を妨げている。
つまり、イラクの部族対立は今後もずっと継続し、アメリカはこの紛争から抜け出すことはできない。たとえ選挙で統一の政府ができたとしても、それが成功する可能性はきわめて低い。
イラクの民主化にとって、部族対立の他にもっと大きな障害がある。それは宗教問題だ。具体的に言えばイスラム教シーア派と同スンニ派の対立だ。
なんとなれば、民主化によって政治に多数決原理が導入されることになれば、圧倒的多数派(3分の2)を占めるシーア派の支配が強まる。フセイン政権下で実権を握ってきたスンニ派の信者にはこれは許容できない。かつてシーア派を弾圧してきただけに、今度は逆弾圧の可能性が高まる。
また、イスラム教の特性として、彼らが考えるリーダーとは宗教的指導者だけ、唯一無二の存在だ。で、その宗教指導者が主張するのは、『イスラム教による統治』である。選挙で選ばれた議会による統治ではない。
イラクは、1921年にオスマン・トルコ帝国を解体した英国によって新たに線引きされた新興国家である。その線引きも、その地に住む民族ではなく、単純に英国にとって都合のいい地政学によって行われた。その結果、スタート時からクルド問題や部族対立、さらにイスラム原理主義スンニ派とシーア派の深刻な相克を抱え込んでいた。
それを抑えたのが英国の強権統治だった。そして次ぎにイラクの統治者となったサダム・フセインもまた強権を用いた。そうでなければイラクは治められないからである。
要するにイラクでは、強権政治という重しが取れれば、いつでも対立・衝突が噴出し、分裂状態になる。もしイラクから米軍が撤退すれば、その後のイラクは必ず内乱になる―と私は思っている。イラクに西欧流民主主義が根付くのは、テロがなくても難しい。』
★ラビ・バトラ
経済学者。インド生まれ。現在、サザン・メソジスト大学教授。ソ連共産主義の崩壊を自費出版『ソ連解体』にて予測して話題になった。深い知識と瞑想によって得た閃きで世界の行く末の予測を次々と的中させ、世界的に高い評価を受けている。
主な著書『日本のバブル崩壊』『イラン・イラク戦争の勃発』『世界大恐慌』『神との約束』
『テロがなくても難しいイラクの民主主義化』
アメリカ・仏・独・露のイラクにおける石油と武器の利権が複雑に絡み合い、イラクの問題解決を難しくしているのは周知の通り。
以下、ラビ・バトラ著『世界同時大恐慌』より抜粋。
『それ以上にイラクの戦後復興で問題になるのは、アフガニスタン同様の部族対立だ。これが民主主義の成立を妨げている。
つまり、イラクの部族対立は今後もずっと継続し、アメリカはこの紛争から抜け出すことはできない。たとえ選挙で統一の政府ができたとしても、それが成功する可能性はきわめて低い。
イラクの民主化にとって、部族対立の他にもっと大きな障害がある。それは宗教問題だ。具体的に言えばイスラム教シーア派と同スンニ派の対立だ。
なんとなれば、民主化によって政治に多数決原理が導入されることになれば、圧倒的多数派(3分の2)を占めるシーア派の支配が強まる。フセイン政権下で実権を握ってきたスンニ派の信者にはこれは許容できない。かつてシーア派を弾圧してきただけに、今度は逆弾圧の可能性が高まる。
また、イスラム教の特性として、彼らが考えるリーダーとは宗教的指導者だけ、唯一無二の存在だ。で、その宗教指導者が主張するのは、『イスラム教による統治』である。選挙で選ばれた議会による統治ではない。
イラクは、1921年にオスマン・トルコ帝国を解体した英国によって新たに線引きされた新興国家である。その線引きも、その地に住む民族ではなく、単純に英国にとって都合のいい地政学によって行われた。その結果、スタート時からクルド問題や部族対立、さらにイスラム原理主義スンニ派とシーア派の深刻な相克を抱え込んでいた。
それを抑えたのが英国の強権統治だった。そして次ぎにイラクの統治者となったサダム・フセインもまた強権を用いた。そうでなければイラクは治められないからである。
要するにイラクでは、強権政治という重しが取れれば、いつでも対立・衝突が噴出し、分裂状態になる。もしイラクから米軍が撤退すれば、その後のイラクは必ず内乱になる―と私は思っている。イラクに西欧流民主主義が根付くのは、テロがなくても難しい。』
★ラビ・バトラ
経済学者。インド生まれ。現在、サザン・メソジスト大学教授。ソ連共産主義の崩壊を自費出版『ソ連解体』にて予測して話題になった。深い知識と瞑想によって得た閃きで世界の行く末の予測を次々と的中させ、世界的に高い評価を受けている。
主な著書『日本のバブル崩壊』『イラン・イラク戦争の勃発』『世界大恐慌』『神との約束』
これは メッセージ 1 (topics_editor さん)への返信です.
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