対イラク武力行使

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(横)それは超国家的政治体:アセアンさん

投稿者: silverlining430 投稿日時: 2004/07/05 17:47 投稿番号: [46089 / 118550]
etrangerさんが丁寧な解説をしてくださっていますので、僕からは蛇足的にちょいと補足。

>>
つまり、
国際司法裁判所、国際刑事裁判所にしても、国際法そのものに関しても、
いわゆる主権国家と呼ばれる存在が規定する国内法のような、
境界線を明確にすることで

「ある主権国家が、その一線を超えた又は超える場合には、強制的な何らかの
執行権なり許可権をそうした国際機関に与える」
>>

というのは、まさに「超国家的政治体」(supranational polity)のお話です。

アセアンさんは国際秩序の前提の力点を、主権国家を統合する超国家的機関よりも、あくまで「主権国家」に置いているとお見受けしますので。

で、「超国家的政治体」は、まさにEUで体現されていることものでもあります。

実際、EUは、国連のような単なる政府間協議の場に止まらず、各EU加盟国が国家管轄権として有している主権が部分的に移譲されていますからね。なので、EUで採択されたEC法は、各加盟国の国内法に優先しますし、EUレベルで決定された規則も、直接EU市民を拘束してしまう。

アセアンさんのご質問が想定しているものが、国際社会の主体はあくまで主権国家だが、その上に存在する国際機関に、主権国家の主権を部分的にでも移譲し、国際機関に拘束力を与えるのか――という、etrangerさんがお答えになっていた世界連邦主義よりも、若干控えめなトーンであるように聞こえるんですよね。

ちなみに、国際社会における法の支配の制度的な進展具合は…、

①ホッブスの無政府的な「自然状態」→②カント的な主権国家の緩やかな連帯を組織化した政治フォーラム(国連)→③主権国家が自国の主権の一部を上位の国際機関に移譲する超国家的政治体(EU)→世界政府の創設による世界連邦(サン・ピエール的理想主義)――という段階で進化すると言われていますね。

ちなみにsupranationalを間違えてsupernationalと発音し、あれこれウンチクを語ってしまうと、「右翼好きな人」というレッテルを貼られてしまいます(^^;
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