対イラク武力行使

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>WMD存在に足る証拠(下)

投稿者: etranger3_01 投稿日時: 2004/07/05 12:01 投稿番号: [46067 / 118550]
●秩序維持のアプローチ

私が法律を持ち出してきているのはあくまで方法論としてデュープロセス、国際プロトコルの遵守が大事だからです。規律と秩序なくして平和が保てますか?国家の警察や治安当局の行動規定を定める法律なしに権力や自由を与え・保障することができますか?それと同じです。安保理は「平和の番人」なんですから、一定の規律に従って秩序を守る義務があります。アメリカは、その安保理の最も責任あるメンバーなんです。

今戦争では、アメリカは安保理の過去の決議を不履行開戦理由として、安保理の出した細かい条件をイラクがすべて遵守していないこと根拠に、イラクが実質的に「平和と安全に対する脅威」でありそのため国連憲章第7章に基づく「あらゆる手段を含む」安保理制裁の行使が必要であると論じてきました。このようにアメリカの開戦理由が安保理決議(すなわち国際プロトコル)に則っているのに、開戦し、戦闘終結し、戦後処理をする段になったら「国連なんて関係ない」、「アメリカは独立国だから戦争できる」というカカシさんの捉え方が独善的であり身勝手であると私は指摘したいのです。

また逆に、当のアメリカ政府は、開戦にあたっては国連決議を経るという国際プロトコルを無視しておきながら、開戦後いまもなお国際コンセンサスのないWMD脅威論をその行動理由の中心に据えています。自らの行動の自由を認めてもらうためのコンセンサスを経ないまま行動してしまっているのに、実際に行動してしまってから国際社会が当に容認を拒否した根拠を躍起になって探しつづけ、それを自らの行動の正当化理由にしようとしている。国際プロトコル(常識)のなさにも程があります。このような前例が認められたら、世界はこれからの脅威にどのように対応していけばよいのでしょうか。

UNSCOM、IAEAという国際機関、CIAなどの国内諜報機関を使っても得られなかった「確証」を得るためには、「まず攻撃してみてそれから何が出てくるかお楽しみ」というスタンスで他国を一国の一存で攻撃してもよいのでしょうか?では、同じことを他国がアメリカに対して行った場合は?または他国が第三国に対して行った場合は?これも、攻撃した後でさまざまな物的証拠が持ち上がったという事実があれば、肯定しますか?容認しますか?そのような世界に、秩序はありません。秩序は、一定のルールが機能する共同体の中において存在します。

UNSCOM、IAEA単独では強制力に乏しかったという点においては認めます。そのためにCIAの関与によるスパイ潜入作戦などの超法規的な措置が必要だった点についても、私はその合法性を問うつもりはありません。国連にだってどの国際機関にだって、そしてNGOにだって各国のスパイが入り込んでおり、それはまさしく国際常識の一環として成立しているからです。しかし、そのような超法規的措置をとっても十分な情報が得られなかったのならば、アメリカという国家はその時点で「脅威を認めるに足る証拠が足りないため、攻撃の実施は断念する」と表明するべきでした。それにも関わらず「はじめに攻撃ありき」という考え方で脅威論を構成し、曖昧で不確か棚情報を肉付けしていくから、国内外の批判にさらされる結果に至ったのだと思います。つまり、国際プロトコル上、アメリカの秩序維持のアプローチには問題があったのではないかという観点です。
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