対イラク武力行使

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日本はなぜ批准しないのか:米への配慮かb

投稿者: etranger3_01 投稿日時: 2004/06/20 00:47 投稿番号: [44223 / 118550]
【orenotinpo_kusai氏】>   オーストラリアやニュージーランドは、自給自足できるからだろう。方や、日本はアメリカに対する経済的・地理的な縛りがあるからだろう。安保解消は、いわば脅し的な意味合いがあるんじゃないか。

【私】>   残念ながら答えになっていません。

経済的な縛りという観念でいえば、国債を日本政府に買い取ってもらっているアメリカの方がむしろ縛りがあります。また、安保体制下による莫大な思いやり予算も極東安保の保持コストを下げる上で重大な役割を果たしていると思われます。つまり、安保体制下がもたらすメリットの方が大きく、また経済協力関係を断つことになるような選択は実際の相互依存関係を考えればアメリカにとっても決して得策ではないことになります。

たしかに、日本は農産物の多くを輸入に頼っており、その最大輸入国はアメリカです。これを断たれるのは痛い。さらに石油搬送のシーレーンの保護もアメリカが行ってくれている。太平洋戦争前のABCD包囲網のような石油ルート断絶を行われたら日本はただちにエネルギー危機に直面するでしょう。しかし、開戦前夜とは違い、また当時とは違って相互依存関係が強くなっている現在アメリカが安保解消を理由にそのような暴挙に再び出る根拠は、そのことによって得られるメリットとは何でしょうか?農産物の輸出をカットしても、アメリカの農産業者が受け入れ先がなくなって困るだけ。困るのはアメリカの農産業であり、それを支持基盤にする政界です。なんのメリットもありません。シーレーン保護をやめて日本のエネルギー事情を追い詰めても、その見返りとなっている思いやり予算や石油開発コストの援助を差し止められたら困るのはアメリカ経済です。メリットよりもデメリットが多ければ、国益を考えてそのような判断は当然下さないでしょう。それが国際政治というものです。

アメリカは今後のアジア地域におけるテロとの戦いや、「悪の枢軸」に対する軍事作戦を展開する上で日本を含む同盟諸国のよりいっそうの緊密な協力を必要としています。それはもはや湾岸戦争時の資金捻出や機雷除去のための掃海艇派遣などのようなパッシブな協力では足りなくなっています。今後日本は否応なしにアメリカがもくろむ計画の加担者として、参謀としてアメリカと一蓮托生の道を歩むことになります。しかしそれは一方で、アメリカが日本を必要としているという意味でもあります。軍事・経済・外交のパートナーとして必要な日本との関係を悪化させるような動きは、いまのアメリカはとれないでしょう。

さらに駄目押しですが、最新の可決修正されたASPA法では日本、オーストラリア、ニュージーランドなどを含む主要な同盟国、すなわちNATO、ANZUS、日韓、日米安保などの軍事同盟を結んでいる西欧先進諸国に対しては、ASPA法は適用されないということになっているため。日本に対する軍事協力の引き揚げはありません。従って、ASPA法適用による安保解消は日本が批准をためらっている理由ではないと思われます。以上
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