対イラク武力行使

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オニール長官の撤回劇 その2

投稿者: oxnardnokakashi 投稿日時: 2004/01/16 11:30 投稿番号: [30264 / 118550]
さて、ポールオニール氏の回顧録で問題になっているのは最初の会議でブッシュ政権がフセイン政権打倒を2001年の911事件以前にすでに計画していたと聞いて驚いたとあることで、さらにブッシュ政権は戦後のイラク原油分配の計画までしていたという章です。筆者のサスキンド氏はそれがペンタゴンの書類だとオニール氏からみせてもらったと書いているのですが、この部分が特集された「60分」というテレビ番組の放映翌日、この書類がペンタゴンの書類ではなくチェイニー副大統領の事務所からでたもので、戦後の石油分配ではなく、2001年当時のイラク油田リースの状態をしめしたものだったことが判明しました。戦後の計画でもなんでもありません。たんなるでっちあげだったわけです。

それについてオニール氏はこのトゥデイショーのインタビューで、「本の抜粋だけ聞いて、まるで私が大統領がイラク戦争を早期から計画していたと言ったようにいうひとがいますが、これは単にクリントン前大統領時代から継続してあった政権交替が必要であるという思想にそったものです。」と言い直しています。それで、イラク政権交替が大統領就任10日目の課題に入っていたことも、先の政権からの継続であり全くおかしいことはないと述べ、自分が驚いたと言ったのはフセイン政権の問題はいまにはじまったことではなかったので、何故そんなに最優先だったのか、驚いただけだと語っています。これもかなり本のニュアンスと違うみたいですね。

しかし、反ブッシュ政権のインタビュアー、ケイティのことですから、なんとかブッシュに都合の悪いことをオニールに言わせようと次のような質問をします。

「ケイティ:   オニール長官、長官が国内警備委員会の会議で23か月に渡って種々の書類をごらんになったわけですよね、そのなかで証拠はどこにも、、」

「オニール:   すべて読みました。私が知らずに隠されていたものがない限りは。」

「ケイティ:   はい、それは追って御聞きしますが、どこにもイラクが大量破壊兵器をもっていたという証拠はみつからなかったわけですよね。頭のいい人ならイラクの罪はブッシュ政権が侵略を正当化するためにでっちあげたものだったという結論をだすのではないですか?」

頭のいい人なら、というところが、いかにもエリート意識の高いリベラルの言いそうな表現です。しかし、オニール氏はこれにもケイティが満足いくような返事をしません。

「オニール:いや、そんなことはいってません。私が何が証拠になるかと判断する基準はかなり高いのです。(略)私がいっているのは私がみて大量破壊兵器だという確かな証拠は観られなかったということです。いまだにみつかっていないところからもそれがわかります。しかしだからフセインを取り除くべきではなかったということではありません。そんなことは言っていません。ただ私は証拠と推測、推説の区別がつくと申し上げたいのです。それが私の言いたい点です。

「ケイティ:   ではよその国への侵略を推測や推説をもとにしてやってもいいとお考えですか?」

「オニール:それは、、国の諜報部の主説などを注意深く見当しなければならないでしょう。だからこそ大統領というものがある訳で、戦争にいくだけの納得のいく証拠があると最後にきめるのは大統領ただひとりですから、そのためにジョージブッシュを大統領に選んだ訳ですから。それでブッシュ大統領がそれでいいときめたのです。」
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