対イラク武力行使

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イラク民主化

投稿者: s4ew 投稿日時: 2003/11/15 08:43 投稿番号: [27588 / 118550]
イラク攻撃の原因は、ブッシュ政権が本当にWMDとテロを怖がっていたからだと私は思っています。侵攻後フセイン政権が意外に早く倒れて、WMDを探すと共に、恐怖政治とはいえ国の行政機構がなくなったイラクに対して新しい政権が必要となり、その実行権を持っていたような米英は当然議会制民主主義を進めたのでしょう。これでWMDが見つかって、サダムも捕まるか死が確認されていれば、最初のプランどおりに行っていた可能性は高かった。ところがWMDは出てこないし、サダムも生き延びてるし、さかんにテロリストによる攻撃は続いて、現在の状態になった。

F.フォーサイスの The fist of God は91年の湾岸戦争を舞台にした小説ですが、わりと終わりの方にサダム・フセイン政権をそのまま残しておく方が得策であるとする、アメリカの政治的分析結果が載っています。要約すれば、イラクという国はフセイン政権下であっても非常にまとまりのない、ひとつの国とは呼べないようなバラバラの民族、宗教、文化を異とする部族の集合体とほとんど変わらないもので、民主主義の元で生活したことなど一度もなく、サダム率いるバース党による恐怖政治のみがかろうじて国民をつなぎとめ結果的に国としての体裁を保っている、サダムを仮に倒してしまった場合、アメリカが望むような民主化(日本は大成功した見本)はとうてい無理で、新たな独裁者を生むか、クルド人の独立戦争などといった内戦があちこちで勃発し、隣国のトルコやイラン、その他国々を強く刺激し、中東の状態はさらにひどいものとなる、したがってイラク国民が受ける非人間的扱いには同情するものの、サダムが政権を維持している方が、国として地域としては安定する、したがってアメリカおよび連合国部隊は、サダムのWMDを根絶すれば目的達成として戦争を終結すべし、というような内容です。

フォーサイスの作り話とは到底思えず、かなり信憑性の高い分析と思いました。事実アメリカはクエート解放後引き上げてしまい、バグダッドでサダムからの解放を願っていたイラク市民は大いに落胆し、帰ってしまったアメリカを恨みましたが、当時のブッシュ(父)政権には深入りしないだけの賢明さがあったということでしょう。

だいたいWMDの存在にしても、どんなソースからの情報かわかりませんが、100%あるという確信、証拠はなかったわけで、ブッシュは博打に出て負けたわけです。ない、ということを証明するのは難しいのは当然なものの、もう少しサダムも協力すべきだった。いずれにしてもアメリカにとっては明らかに情報収集と分析力の欠如が原因。万一WMDが見つからなかった場合のPlan Bは、はたしてあったのか。大義名分が成り立たなければ戦闘に勝っても政治的には負け。したがって次の大義名分として、イラク国民の解放と民主主義政治の成立となったのでしょう。しかしながらこれは非常に困難なのは明らかで、とはいってもWMDは見つからない今となっては、もうひとつの大義名分を遂行するしかないのでしょう。
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