血
投稿者: haru341 投稿日時: 2003/04/08 23:03 投稿番号: [22251 / 118550]
民主主義国家の人々は『開放』と言う言葉に弱い。
今回の戦争でも、アメリカの世論の7割が、「大量破壊兵器が見つからなくてもこの戦争は正しい」と考えている。
これは、共産主義からの開放を謳ったベトナム戦争や、ヨーロッパ植民地支配からのアジアの開放を謳った旧日本軍の太平洋戦争とかわらない。このような例を挙げずとも、産業革命以降の戦争はいずれも何らかの『解放戦争』である。
民主主義国家の政府はしばしば、国民の支持を失いかけると自国民に対し、「我が国は幸福である。だから虐げられる不幸な国の民衆を救わなければならない」と説く。
これは、国内の問題から目を背けさせ、同時に危機感を煽って国民の結束を固める効果が高いからだ。
今回の戦争において、アメリカ国民は大きな痛みを伴うこと無しに『イラク国民を独裁者から解放した』という美酒に酔うだろう。
しかしながらアメリカの経済は斜陽を迎えており、今後国内でフラストレーションが高まっていく(つまり支持率が下がる)ことは確実だ。
ブッシュ政権はまだ長い任期を残しており、今期中に『ブッシュ政権の維持』の為にもう一度戦争をすることを求められるだろう。
正義と悪は相対的なものに過ぎないのだから、悪と見なされる国は決して尽きることは無い。そして、世界の上位20ヶ国の軍事費を合わせたよりも多くの軍事予算を持つ米国軍は、「仮想敵国」無しには存在を許されない。
加えて、今回の戦争でアメリカ国民は『近代兵器を駆使した戦争は痛みがない』ことを学習する。
アメリカは今後、ベトナム戦争のような痛みを味わうか、或いは破産するまで『民衆自身の意思』によって軍事重視に傾倒していくだろう。
『民衆はパンと見世物(血)を求める』・・・ギリシャで民主主義が興ったときから変わる事のない現実だ。
これは メッセージ 1 (topics_editor さん)への返信です.
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