対イラク武力行使

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反戦デモの意義

投稿者: sakura_1369 投稿日時: 2003/04/07 22:48 投稿番号: [21748 / 118550]
僭越ながら私自身の個人的な経験から、今回のイラク戦争における
「反戦デモの意義」に的を絞って私見を少し述べさせて頂きたいと思います。

私は現在、タイに在住していますが、ご周知の通り、タイはアジア・
東南アジア諸国の中でも比較的親日感情の強い国です。そして、今回、
国連安保理の同意を得ずイラクに武力行使を用いた米英に対しては、
タイの国民は勿論、政府も一貫して明確に反対の立場を示しています。

このような状況下で、「首相が積極的にアメリカを支持した日本」の
一国民である私は、周囲のタイ人から「どうして日本はいつも
アメリカの言いなりなのか?」という素朴な質問をよく受けます。

実は、タイ国民の大多数は日本国憲法第9条や日米安保条約、日米同盟などの
詳細は愚か、その存在すら知りません。この国で知的エリートと言われる
少数高学歴者である大学生や同僚の大学講師でさえ、殆ど何も知らないのです。
世界史教育の中で、かつての日本帝国主義が引き起こした侵略戦争については
学んでも、戦後の日本史、日本事情までは詳しく教えられていないのでしょう。
また、北朝鮮の件に関しても「あそこは独裁国家で危険な国らしい」という
程度の認識しかなく、拉致問題や度重なる領海領空侵犯、ミサイル発射に
ついても一般の人々は全く知りません。今まで私自身が見聞したところでは、
インドネシア、ベトナム、パキスタン、トルコなど、他の諸外国においても、
日本や日本周辺に関する認識はタイと同程度の所が少なくないと思われます。

そこで、私は先の質問をされる度に、日本も本当は戦争を回避し、平和的解決の
道を望んでいるのだけれども、現時点では小泉首相が(というか日本政府としては)
そう言わざるを得なかった(アメリカに追従せざるを得ない)日本の立場や状況が
あるのだよ、ということを私の知りうる限りで周囲のタイ人に説明してきました。

その際に感じたのは、日本政府としての立場はさし当って日米安保条約、日米同盟、
北朝鮮情勢などの説明によって納得してもらえますが、「日本国民は決して戦争を
望んでいるわけではない、私達は平和主義なのだ」という内包的な国民心情を
外国の人々に理解してもらうためには、一個人がいくら言葉で語っても限界がある
ということです。国際社会では、やはり目に見える形で、ある程度まとまった数の
国民が何らかの働きかけや意思表示をしていかないとなかなか他国に通じないのです。

既に始まってしまった国家間の戦争を民衆の反戦デモで「止めさせる」ことは
現実的に不可能でしょう。しかし、大きな世論のうねりは時の主導者たちに
課題を与え、再考を迫る手段となり得ます。そして、先述の通り、政策とは
別次元の民衆の意向を他国に向けて表明する手立てとしても有効です。

開戦後、アメリカ国内ではブッシュ政権支持率が高まりましたが、巧みに
情報操作されているでしょうし、他国の風当たりが強ければ強いほど愛国心から
あのような流れになっていくのは国民感情として頷けないこともない・・・
でも、たとえ少数派でも、戦争当事者であるアメリカの国民が反戦デモを行う
姿を見て、心強く感じる人も多いのではないでしょうか。

各国が政府レベルで打ち出す外交政策と国民レベルで各自の思想が異なるのは、
入手する情報筋、情報量、情報内容、また相互の視点、機能的立場の違いによる
権限と責任の差を考えれば無理もないと思います。だからこそ、国民一人一人が
理性の基にそれぞれの意見や心情を自由に表現できる国家および国際社会を形成
維持していくシステムの出現が望まれ、そのために私達は、より広い視野で
複眼的に社会の動向を注視しつつ、互いに知識や思考力を高め合い、賢明な和解
方法を探り当てる足元からの努力を惜しまないことが大切なのだと思います。

何だか長々とまとまりのない発言になってしまい、申し訳ありません。
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