綿井健陽チクチクプレス
投稿者: dorawasabi5001 投稿日時: 2009/02/09 23:43 投稿番号: [116878 / 118550]
監獄攻撃と職住難民
▼月刊『創』(1月7日発売)
http://www.tsukuru.co.jp/
・・
中東の“監獄攻撃”と、日本の“職住難民”が映し出す年末年始の光景は、どちらも非対称で理不尽極まりない。圧倒的な大きさの国家や企業の前で、閉じ込められて殺される人たちや行き場を失って排除された人たちは本当になす術がない。・・
ガザには150万ほどの人たちが住んでいるが、これまでもよく「監獄」に例えられていた。誰も外から入れないその監獄の中で、空と陸からイスラエル軍による虐殺が行われている。一方、「年越し派遣村」を映像で観ると、それはこれまでよく海外で目にした「難民キャンプ」のように見えてくる。これが今後解消されないとなると、パレスチナ難民のような定住型キャンプが今後日本各地に増えていくのだろうか。
パレスチナを長年取材している日本人は数多いが、その単位は5年10年どころではなく、20年30年単位である。
広河隆一http://www.hiropress.net/、
古居みずえhttp://www.ghada.jp/intro/index.html、
土井敏邦http://www.doi-toshikuni.net/j/index.htmlがその筆頭だと思うが、
彼らはいま断腸の思いでネットニュースを見たり、ガザの知人に電話をしたり、「現地に入ることができないいま、自分に何ができるか」を模索していることだろう。
昨年亡くなった記録映画監督の土本典昭は、「記録なくして事実なし」と言い続けた。http://www.nhk.or.jp/etv21c/update/2008/1221.html
TBSアメリカ総局長の金平茂紀 http://www.the-journal.jp/contents/ny_kanehira/ はその著書の中で、
イラク戦争当時のある退役陸軍将校の言葉「メディアが現場に入る前に、すばやく殺せ!(Kill Faster!)」を紹介している。
「ここにこそ戦争遂行者の思考のおぞましさが表れていると言うべきだろう。
メディアがいないうちにことを終えてしまえ、つまりメディアが現場におらず、報じられなければ、出来事はなかったことになるというわけだ」
(「テレビニュースは終わらない」集英社新書から)
故・伊藤正孝氏(朝日新聞記者)は、かってこう記した。
「いろんな死に方がある。しかしもっとも恐ろしいのは、抹殺である。密室状態の中で人知れず殺されることである」(「ビアフラ飢餓で亡んだ国」講談社文庫)
密室の処刑は、死刑もまた同じである。
かつての地位から言えば“退役空軍将校”とも言えるあの田母神氏ならば、今回のイスラエルの攻撃をどう見るのだろうか。やはり「自衛である」「侵略国家ではない」とでも言うのだろうか。
06年にイスラエル軍によるレバノン攻撃を取材したとき、以下の女性の例えが印象的だった。イスラエルは同じことを標的を変えて繰り返すだけだ。」」
(中略) 空爆の合間を見計らって、身の回りの物を自宅に取りに戻る人もここ数日は増えている。しかし、「ゴーン、ゴーン」というイスラエル軍戦闘機の不気味な低音が上空から聞こえてくると、条件反射のように、みなあわてて走りだす。
(ベイルート)市内南部ビア・アル・アベッド地区に服を取りに戻っていた女性キャミリアさん(73)は怒りに満ちた声を上げた。
「二人のイスラエル兵がヒズボラに拘束されたというけれど、これまで何千人ものレバノン人がイスラエル軍に拘束されてきたじゃないか。もし私があなたの顔をたたいたら、あなたは私の家族すべてを殺すのか? 米国やイスラエルの子どもが一人死んだときは世界中に伝えられるのに、私たちの死は無視され続けている」
【2006年07月27日共同通信から配信 現地ルポ「戦火のレバノン」 フリージャーナリスト・綿井健陽】
…………………………………………………
綿井健陽 WATAI Takeharu
Homepage [綿井健陽 Web Journal]
http://www1.odn.ne.jp/watai
映画「Little Birds〜イラク戦火の家族たち」
公式HP http://www.littlebirds.net/
DVD発売中
月刊「創」連載『逆視逆考』
http://www.tsukuru.co.jp/
http:/
▼月刊『創』(1月7日発売)
http://www.tsukuru.co.jp/
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中東の“監獄攻撃”と、日本の“職住難民”が映し出す年末年始の光景は、どちらも非対称で理不尽極まりない。圧倒的な大きさの国家や企業の前で、閉じ込められて殺される人たちや行き場を失って排除された人たちは本当になす術がない。・・
ガザには150万ほどの人たちが住んでいるが、これまでもよく「監獄」に例えられていた。誰も外から入れないその監獄の中で、空と陸からイスラエル軍による虐殺が行われている。一方、「年越し派遣村」を映像で観ると、それはこれまでよく海外で目にした「難民キャンプ」のように見えてくる。これが今後解消されないとなると、パレスチナ難民のような定住型キャンプが今後日本各地に増えていくのだろうか。
パレスチナを長年取材している日本人は数多いが、その単位は5年10年どころではなく、20年30年単位である。
広河隆一http://www.hiropress.net/、
古居みずえhttp://www.ghada.jp/intro/index.html、
土井敏邦http://www.doi-toshikuni.net/j/index.htmlがその筆頭だと思うが、
彼らはいま断腸の思いでネットニュースを見たり、ガザの知人に電話をしたり、「現地に入ることができないいま、自分に何ができるか」を模索していることだろう。
昨年亡くなった記録映画監督の土本典昭は、「記録なくして事実なし」と言い続けた。http://www.nhk.or.jp/etv21c/update/2008/1221.html
TBSアメリカ総局長の金平茂紀 http://www.the-journal.jp/contents/ny_kanehira/ はその著書の中で、
イラク戦争当時のある退役陸軍将校の言葉「メディアが現場に入る前に、すばやく殺せ!(Kill Faster!)」を紹介している。
「ここにこそ戦争遂行者の思考のおぞましさが表れていると言うべきだろう。
メディアがいないうちにことを終えてしまえ、つまりメディアが現場におらず、報じられなければ、出来事はなかったことになるというわけだ」
(「テレビニュースは終わらない」集英社新書から)
故・伊藤正孝氏(朝日新聞記者)は、かってこう記した。
「いろんな死に方がある。しかしもっとも恐ろしいのは、抹殺である。密室状態の中で人知れず殺されることである」(「ビアフラ飢餓で亡んだ国」講談社文庫)
密室の処刑は、死刑もまた同じである。
かつての地位から言えば“退役空軍将校”とも言えるあの田母神氏ならば、今回のイスラエルの攻撃をどう見るのだろうか。やはり「自衛である」「侵略国家ではない」とでも言うのだろうか。
06年にイスラエル軍によるレバノン攻撃を取材したとき、以下の女性の例えが印象的だった。イスラエルは同じことを標的を変えて繰り返すだけだ。」」
(中略) 空爆の合間を見計らって、身の回りの物を自宅に取りに戻る人もここ数日は増えている。しかし、「ゴーン、ゴーン」というイスラエル軍戦闘機の不気味な低音が上空から聞こえてくると、条件反射のように、みなあわてて走りだす。
(ベイルート)市内南部ビア・アル・アベッド地区に服を取りに戻っていた女性キャミリアさん(73)は怒りに満ちた声を上げた。
「二人のイスラエル兵がヒズボラに拘束されたというけれど、これまで何千人ものレバノン人がイスラエル軍に拘束されてきたじゃないか。もし私があなたの顔をたたいたら、あなたは私の家族すべてを殺すのか? 米国やイスラエルの子どもが一人死んだときは世界中に伝えられるのに、私たちの死は無視され続けている」
【2006年07月27日共同通信から配信 現地ルポ「戦火のレバノン」 フリージャーナリスト・綿井健陽】
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綿井健陽 WATAI Takeharu
Homepage [綿井健陽 Web Journal]
http://www1.odn.ne.jp/watai
映画「Little Birds〜イラク戦火の家族たち」
公式HP http://www.littlebirds.net/
DVD発売中
月刊「創」連載『逆視逆考』
http://www.tsukuru.co.jp/
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