Re: 講話条約と戦争終結について
投稿者: bonno_216 投稿日時: 2007/08/04 10:48 投稿番号: [108478 / 118550]
>戦争であろうが武力行使であろうが、終わったという
>意思表示を明示するのが慣用(肝要?)です。
一度に3つほどのことを書きましたので、ちょっと理解しにくかったかも知れませんね。もう少し、分解して解説しましょう。
上記の「意思表示」ですが、「外交目的達成のための武力行使=戦争」の場合は「講和条約」がその意思表示にあたります。しかし、侵略戦争や征服戦争、また自衛戦争の場合、占領併呑もしくは旧状回復という既成事実が、戦争目的そのものですから、講和条約は必要ありません。
エバさんは、講和条約に「法的拘束力」があるかのようにおっしゃっていますが、もともと「外交目的達成のための武力行使=戦争」は違法ですので、講和していなければ戦争を再開しても良いということにはなりません。
湾岸戦争は、名目上クゥエートの自衛戦争です。したがって、当事者はイラクとクゥエートであり、イラクがクゥエート領内から軍を撤退し、併合宣言を撤回したことで「戦争を止める意思表示」はしています。米国との講和条約など、最初から戦争終結の必要条件じゃなかったのです。
>第二次世界大戦でも、ドイツや日本の政権打倒が目的でしたが、
>それも国家主権不可侵という原則を逸脱したということでしょうか?
事実上そのとおりです。ただ国家主権を尊重するという形式上の問題から併呑せずに独立を認めただけのことです。
サンフランシスコ平和条約は戦争を終わらせるための取り決めではなく、独立を認めるための取り決めであり、終結宣言は競技会の閉会式同様、ただのセレモニーにすぎません。
事実上の終戦が45年8月15日、ポツダム宣言受諾であることは万人が認めるところでしょう。国際法上では、52年4月28日までを「戦争状態」として扱っていますが、誰も戦争が継続していたとは認識していません。
>その「国」との講和という体裁は整えられます。
だから体裁を整えるだけの講和は意味がないと言っているのです。講和は勝戦国の戦争責任を免責するものですが、現行国際秩序の枠では戦争自体が違法ですから、勝っても相手国に自国の要求を押し付けることはできません。
したがって、現在では戦争終結に講和条約締結が必要条件だとは言えないのです。
これは メッセージ 108459 (evangelical_knight さん)への返信です.
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