対イラク武力行使

Yahoo! Japan 掲示板トピックビューアー

[ << 最初のページ | < 前のページ | メッセージリスト | 掲示板表示 | [ メッセージ # ] | 次のページ > | 最後のページ >> ]

Re: 正当防衛の拡大解釈

投稿者: bonno_216 投稿日時: 2007/07/09 10:12 投稿番号: [107275 / 118550]
  ご丁寧な回答、ありがとうございました。

  貴女の「正当防衛」に関する定義は完璧です。まったく異論ありません。少し曖昧さも残りますが、それは具体論の条件分析で十分に穴埋めできる範囲ですから、これ以上、細部の詰めは必要ないでしょう。

  では、その完璧な定義を、米国の対イラク武力攻撃に適用してみましょう。

  まず、広義の米国防衛を目的とした場合、イラクの政権を崩壊させる以外の手段が存在した…ということは貴女も同意なされるでしょう。

  くどいようですが、これは「イラクの政権崩壊が米国防衛にとってプラスであったか否か」という問題じゃありません。イラクを叩き潰すことが米国の安全に寄与すると仮定した上で、「それ以外に米国の安全を守る手段が皆無であったか否か」という話です。

  これに同意されることを前提として次に進みましょう。

  次は「2003年3月時点で、米国政府が、米国の安全を守るためにイラクを叩き潰す以外の手段があることを、正しく判断できる状況にあったか否か」です。

  2002年の末に、国連安保理はイラクのWMD問題に関して「査察継続」という方針を確認しました。つまり、少なくとも「別の選択肢」は提示されていたわけです。

  さらにCIA長官(当時)テネット氏は繰り返し「イラクのWMDは米国にとって脅威ではない」と発言していました。

  国連査察団も報告で「イラク側の協力姿勢に不満はあるものの、WMD所持の証拠は一切発見されていない」としていました。

  そうした状況の中でブッシュ政権が「一刻の猶予もなく、今すぐイラクを武力攻撃し、フセイン政権を崩壊させなければ、米国は国家存亡の危機に陥る」と判断したのだとすれば、それは状況から見て妥当(つまり、誰が考えもそういう結論になる)だったと言えるでしょうか?

  米国政府は911のトラウマがあったので、冷静な判断能力を失っていた…という意見もあるでしょう。しかし、もしそうだったとしても、それは米国の特殊事情ですから、「正当防衛」成立の条件にはなりません。

  精神異常による殺人は「責任能力の不在」を理由として、行為者への処罰が免除されますが、行為自体の違法性、犯罪性はそのまま認定されます。つまり、この場合でも「正当防衛」は成立しないということです。

  以上、駆け足で「イラク戦争は米国の正当防衛と言えない」ことの証明をしてきましたが、もちろんこれは、ほんの一部であり、他にも一杯論拠があります。

  しかし、それは全部を一度に書ききれませんので、以後は貴女の反論〜「イラク戦争は米国の正当防衛である」ことの証明〜を聞いた上で、小出しに披露していこうと思います。

  では、貴女の「正当防衛」定義に基づく、イラク戦争の評価をお聞かせください(マイク差し出す)。
[ << 最初のページ | < 前のページ | メッセージリスト | 掲示板表示 | [ メッセージ # ] | 次のページ > | 最後のページ >> ]

Yahoo! Japan 掲示板 アーカイヴ

[検索ページ] (中東) (東亜) (捕鯨 / 捕鯨詳細)