Re: シンプルに>bonno_216さん
投稿者: bonno_216 投稿日時: 2007/06/18 07:11 投稿番号: [106512 / 118550]
>(正確には、「口実」は何だったでしょうけど)
国際平和の維持(=イラク制裁論)、米国の自衛(=先制攻撃論、予防防衛論)、いずれも「口実」ですから、どちらが「正確」かは結論など出ないでしょう。
ついでに言うと民主化(=イラク国民解放論)も「口実」のひとつですね。それらはすべて偽の理由であり、世論誘導を目的としたスピンですから、とても真面目な検証には値しないと思います。
「(イラク大量破壊兵器所持の)明示的証拠がきのこ雲だったら困る」というライス補佐官(当時)の談話や「米国領土内で悲惨な戦争にならないよう、戦場を海外に求める」というブッシュ大統領(当時←あっ、現在もか‥)の話などは、極端に可能性の低い予測を持ち出して、国民を怖がらせることで思考停止に陥れ、戦争政策への非難をかわそうとする詭弁にすぎません。
こういう詭弁にひっかかりやすい人というのは、リスク管理が苦手な人です。事故や病気、あるいは犯罪に遭遇するリスクを中間的な数値で評価することができず、「在るか無いか。100か0か」と考えてしまうのです。
戦争のリスクもテロのリスクも、絶対にゼロにはなりません。それなのに「恒久平和」や「テロ撲滅」を訴えるのは「不老不死」を追求するのと同じくらい非現実的だということが、なかなか理解されにくいのです。
「イラク脅威論」は、それが国際平和に対する脅威でも、あるいは米国に対する脅威でも、単に「あり得る」というレベル以上のものではありませんでした。数値で比較評価するなら「アメリカ脅威論」の方が数万倍現実的です。
しかし、リスク管理が苦手な人たちは、単に「あり得る」ということだけで恐怖します。テロが起これば、テロリストらしき人々を皆殺しにしなければ安心できないのです。そして、それ自体(皆殺し)がテロ行為であることに気づきません。
イラクへの武力攻撃を米国の「正当防衛」と看做すことは、ほとんど馬鹿げた理論ですが、その裏にはこうした「リスクの徹底排除」という過剰な防衛意識が働いています。
「正当防衛か否か?」という命題では全く議論になりません(明白に「否」)が、「なぜ、そんな馬鹿げた正当防衛論が出てくるのか?」という命題には、上記「リスク管理不在論」以外にも、いろいろな解がありそうですね。
これは メッセージ 106493 (ponta_kubo さん)への返信です.
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/552019567/bpa5a4a5ia5afipno9tbbh_1/106512.html