対イラク武力行使

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国連という機関を勘違いしていませんか?

投稿者: takumifree 投稿日時: 2003/03/23 12:44 投稿番号: [10482 / 118550]
多くの人が「アメリカの国連無視」「国連決議が」と述べていますが、
その実体は利権まみれで、
今回の混乱を引き起こした張本人みたいなものだと僕は思います。

今回の戦争は、大元を考えれば、
イラクが国際法を無視してクウェートに軍事侵攻したのが原因。
この際の停戦決議は「大量破壊兵器・射程150キロを超える弾道ミサイルの破壊・廃棄」
を「無条件に」受け入れることを条件に停戦されています。
だけど…
・度重なる査察妨害(威嚇射撃を含む)
・イラクが飼料工場として言ってきたものが生物兵器工場であったと判明
・1995年フセイン・カーメルの亡命で生物剤の存在・核開発計画の存在が判明
・1998年国連への査察全面停止

これらにより、決議1411が採択されました。この文面には明確に
「停戦決議687を含む安保理決議に違反している」と提議され、
ここではイラクへの「即時・円滑・無条件かつ無制限」の査察が行われ、
「報告書に虚偽や省略があった場合」
「イラクが完全な協力を行わなかった場合」
には重大な違反があったと見なし、深刻な結果に直面する、とあります。

しかし、1月27日の査察団報告では
・イラク側の「積極的な協力」は得られていない
・イラクの提出した報告書は国連査察団が指摘した疑惑に答えていない
  →6500発の化学兵器砲弾を廃棄した証拠を示さない
  →湾岸戦争当時に所有していたVXガスの行方を明らかにしていない
  →炭素菌を廃棄した証拠を示していない
・査察により新たな違反事項が発見された
  →16発の化学兵器用弾頭の発見
  →マスタードガスの前駆物質を発見
  →決議で禁止されているミサイルエンジン380基を輸入していた
と、非常に深刻な報告がなされています。完全に決議違反ですよね。

それなのにフランス・ロシア・中国など常任理事国は、
「以前よりは進展している」と査察継続を求めました。
実は、これらは全てフセイン政権から油田採掘権を与えられた国ばかりです。

ご存知のように常任理事国が一国でも反対すれば新たな議決は採択されません。
世論ではアメリカが石油欲しさに国連の権限を踏みにじったと言われていますが、
石油のために国連の機能や理念を売り渡したのは査察継続派なのです。

もちろんこれは、フセインの画策する常任理事国分断戦略です。
だけど、これにまんまとはまってオイルまみれになった利権国は、
この12年間で合計17もの国連決議違反を犯したイラク、
ひいては非人道的な殺戮・弾圧を繰り返すフセイン政権を擁護しています。

そういう状態ですから、イラク攻撃の国連決議というものは、
当事国が攻撃されるか核弾頭でも使用しない限り、まず採択されません。

こうした状況は国際問題になるから政府の公式発言にはありませんが、
安部官房副長官も今回のフランス・ロシアとアメリカの対立に関しては
「イデオロギーではなく利権の対立だから修復は可能」
とテレビ発言して、その裏にある泥臭い内情を示唆しています。

だから今回の戦争が正当化されるかどうかというのは別の問題です。
だけど、多くの人が葵のご紋のように「国連」という言葉を使い、
それを判断の拠りどころにするのはちょっと危険じゃないのかな、と思います。
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