Re: イラク戦争でアメリカが勝つ方法
投稿者: bonno_216 投稿日時: 2007/04/10 05:49 投稿番号: [104346 / 118550]
私は軍事に関して、まったくの素人ですが、このペトラエウス将軍の「新作戦」は正攻法であり、侵略戦争のセオリーにかなっているという点で評価できます。
2003年3月、開戦当初、私が別の掲示板で投稿した一文は「こうすれば勝てる!米軍」というもので、それは概ね、ペトラエウス将軍の案と同様のものでした。
概要としては、「敵を殲滅する」ことより「支配地域の安定と繁栄」に重点を置き、安定・繁栄の後、支配地域を拡大する際の最終手段として「戦闘」を用いる…という方針です。
具体的には、(1)緒戦で支配したイラク南部を「解放区」とし、フセイン政権と対峙する暫定政権を確立させる。→(2)フセイン政権と停戦協議を繰り返し、領土の割譲を求める。→(3)解放区に大量の民生物資を投下し、地域民衆の懐柔に努める。→(4)暫定的国境を厳重に防衛し、ゲリラ戦や市街戦が勃発しない環境を作る。→(5)逆に、フセイン政権支配地域に工作員を潜入させ、テロ・ゲリラ攻撃で内部撹乱を促す…です。
古典的な侵略戦争は、だいたいこのセオリーに沿って展開され、一定の成功をおさめていましたが、これをイラク戦争に適用できない理由は、国際社会および米国自身でさえも「侵略戦争」を認めていないというところにあります。
ブッシュ政権はイラク戦争を、フセイン政権に対する「懲罰戦争」、もしくはテロ勢力(=反米勢力)に対する「殲滅戦争」と位置づけています。
つまり、前述の私案とは反対に「支配地域の安定と繁栄」より「敵を殲滅する」ことを重視しているのです。
古典的侵略戦争であれば、50〜60万人の兵力を投入し、そのうちの10〜15%を戦闘要員にまわして、残りは兵站と民生サービスに充てる戦術がとられますが、実際のイラク攻撃では13〜15万人の兵力のうち、80%以上が戦闘要員であり、兵站や民生サービスはほとんど無視されています。
これでは「支配地域の安定と繁栄」に向かうことができません。ハナから、イラク全土を掌握するには過少な兵力で侵攻したことに加え、民生物資の投下は微々たるもので、支配地域民衆の歓心を買うにも不足だったのです。
なにより、コジ付けの開戦理由が大多数のイラク国民に反感を植え付ける原因となっています。それでも少しは好意を持ってくれていた少数の人々さえ、無用な戦闘の犠牲を強いられることで、心は米国から離れてゆき、もはや再評価は不可能なところにまで来てしまいました。
今さら「支配地域で善政を敷き、地域防衛を徹底する」と言われても、誰も期待しません。米国には真の意味での肯定的「帝国主義」を実践する力量がないということを、今や全世界の人々が確信しているからです。
ペトラエウス将軍の新作戦は、理論上、侵略戦争のセオリーに叶う優れた戦術ですが、ブッシュ政権が建前上、侵略戦争を否定し、米国の国力がそれを実践するにまったくの不足である以上、「絵に描いた餅」でしかないでしょう。
ブッシュ大統領の言う「対テロ戦争」は、勝利なき戦いです。侵略戦争ですら、軍事力・経済力・政治力が揃わなければ勝利できないのに、殺戮しか能のない米軍がイラクで勝利することは不可能です。
米国民はイラク戦争で勝利することに拘るよりも、米国の国力と威信をこれ以上、地に堕ちさせないことに拘るべきです。そして、そのために今打てる最善の手は「撤退」の二文字しかないのではないでしょうか?
2003年3月、開戦当初、私が別の掲示板で投稿した一文は「こうすれば勝てる!米軍」というもので、それは概ね、ペトラエウス将軍の案と同様のものでした。
概要としては、「敵を殲滅する」ことより「支配地域の安定と繁栄」に重点を置き、安定・繁栄の後、支配地域を拡大する際の最終手段として「戦闘」を用いる…という方針です。
具体的には、(1)緒戦で支配したイラク南部を「解放区」とし、フセイン政権と対峙する暫定政権を確立させる。→(2)フセイン政権と停戦協議を繰り返し、領土の割譲を求める。→(3)解放区に大量の民生物資を投下し、地域民衆の懐柔に努める。→(4)暫定的国境を厳重に防衛し、ゲリラ戦や市街戦が勃発しない環境を作る。→(5)逆に、フセイン政権支配地域に工作員を潜入させ、テロ・ゲリラ攻撃で内部撹乱を促す…です。
古典的な侵略戦争は、だいたいこのセオリーに沿って展開され、一定の成功をおさめていましたが、これをイラク戦争に適用できない理由は、国際社会および米国自身でさえも「侵略戦争」を認めていないというところにあります。
ブッシュ政権はイラク戦争を、フセイン政権に対する「懲罰戦争」、もしくはテロ勢力(=反米勢力)に対する「殲滅戦争」と位置づけています。
つまり、前述の私案とは反対に「支配地域の安定と繁栄」より「敵を殲滅する」ことを重視しているのです。
古典的侵略戦争であれば、50〜60万人の兵力を投入し、そのうちの10〜15%を戦闘要員にまわして、残りは兵站と民生サービスに充てる戦術がとられますが、実際のイラク攻撃では13〜15万人の兵力のうち、80%以上が戦闘要員であり、兵站や民生サービスはほとんど無視されています。
これでは「支配地域の安定と繁栄」に向かうことができません。ハナから、イラク全土を掌握するには過少な兵力で侵攻したことに加え、民生物資の投下は微々たるもので、支配地域民衆の歓心を買うにも不足だったのです。
なにより、コジ付けの開戦理由が大多数のイラク国民に反感を植え付ける原因となっています。それでも少しは好意を持ってくれていた少数の人々さえ、無用な戦闘の犠牲を強いられることで、心は米国から離れてゆき、もはや再評価は不可能なところにまで来てしまいました。
今さら「支配地域で善政を敷き、地域防衛を徹底する」と言われても、誰も期待しません。米国には真の意味での肯定的「帝国主義」を実践する力量がないということを、今や全世界の人々が確信しているからです。
ペトラエウス将軍の新作戦は、理論上、侵略戦争のセオリーに叶う優れた戦術ですが、ブッシュ政権が建前上、侵略戦争を否定し、米国の国力がそれを実践するにまったくの不足である以上、「絵に描いた餅」でしかないでしょう。
ブッシュ大統領の言う「対テロ戦争」は、勝利なき戦いです。侵略戦争ですら、軍事力・経済力・政治力が揃わなければ勝利できないのに、殺戮しか能のない米軍がイラクで勝利することは不可能です。
米国民はイラク戦争で勝利することに拘るよりも、米国の国力と威信をこれ以上、地に堕ちさせないことに拘るべきです。そして、そのために今打てる最善の手は「撤退」の二文字しかないのではないでしょうか?
これは メッセージ 104268 (physics4dummys さん)への返信です.
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