司馬の南ベトナム批判-「人間の集団…」
投稿者: messi19 投稿日時: 2007/03/25 23:03 投稿番号: [103859 / 118550]
ベトナム戦争…関係した大国ともに、ベトナム人自身が負うべき責任が有ること等当然の事である。
フランスの植民地「再」支配と、それに続くアメリカの侵略は、当然非難されるべきであるが、米軍の傀儡となった当時の「南ベトナム」政府に責任の一端が無いなどと誰が言えるであろうか…その意味では、ベトナム人の一部にも当然責任は生じる…
司馬遼太郎は「人間の集団について」の中で述る
【外国からの金で、サイゴンを繁栄させる以外に民衆を共産主義から守る道はないのだとこの政権は言うのである。一にも繁栄、二にも繁栄であり、それも、日本で言えば、十三世紀程度の生産段階の農業国が、二十世紀後半の一大消費文明を南ベトナムに出現させるには、他国の金と技術による以外にない。その消費文明でもって民衆をなっとくさせ、そのなっとくを長城として共産主義をふせぐ以外にないのだ、という。いかにも、ベトナム人らしい現実主義的反共論で、アメリカが持ち込んだ反共イデオロギーなどはあまり効用せず、「ここに現代文明を築け、それもあなたたちの金と技術でやってもらいたい。それが、共産化ぎらいのあなたたちの義務ではないか」という。】
これは、当時の南ベトナムを覆う「時代の気分」であると痛烈に批判している部分である。
もちろん、司馬は同じの著者の中で…
【ベトナムにあっては、ホー・チ・ミンが、アジア史上まれにみるほどにアジア人の感覚にあった政治家であったように思われる。】
とも言っている…当然の事ながら、その時(1973年現在)南ベトナムと対峙している勢力に対しては共感を持っていたワケだが…
それでも、この当時の司馬は、南ベトナムの状況を見て、このままではベトナムはダメになってしまうと「絶望的」になっていたことも確かだ…
さて、ベトナム戦争の勝者は誰か…簡単な話で、ベトナム共産党政権(当時労働党)に決まっている。
そして、その政権が勝者として君臨し続けるか否かはベトナム人自身が決める事…
司馬は、発展途上国に於いて、その途上…独裁政治や共産主義がある程度機能することを明示しているが、それがいつまで続くのか、難しい問題を多くの国は背負っている。
所謂「開発独裁」的政治システムの限界は、必ず訪れるとは思うが、混乱無くそれを抜け出す術を身につけるや否やにおいて…中国やベトナム等の国は面白い実験段階にあると言えよう。
フランスの植民地「再」支配と、それに続くアメリカの侵略は、当然非難されるべきであるが、米軍の傀儡となった当時の「南ベトナム」政府に責任の一端が無いなどと誰が言えるであろうか…その意味では、ベトナム人の一部にも当然責任は生じる…
司馬遼太郎は「人間の集団について」の中で述る
【外国からの金で、サイゴンを繁栄させる以外に民衆を共産主義から守る道はないのだとこの政権は言うのである。一にも繁栄、二にも繁栄であり、それも、日本で言えば、十三世紀程度の生産段階の農業国が、二十世紀後半の一大消費文明を南ベトナムに出現させるには、他国の金と技術による以外にない。その消費文明でもって民衆をなっとくさせ、そのなっとくを長城として共産主義をふせぐ以外にないのだ、という。いかにも、ベトナム人らしい現実主義的反共論で、アメリカが持ち込んだ反共イデオロギーなどはあまり効用せず、「ここに現代文明を築け、それもあなたたちの金と技術でやってもらいたい。それが、共産化ぎらいのあなたたちの義務ではないか」という。】
これは、当時の南ベトナムを覆う「時代の気分」であると痛烈に批判している部分である。
もちろん、司馬は同じの著者の中で…
【ベトナムにあっては、ホー・チ・ミンが、アジア史上まれにみるほどにアジア人の感覚にあった政治家であったように思われる。】
とも言っている…当然の事ながら、その時(1973年現在)南ベトナムと対峙している勢力に対しては共感を持っていたワケだが…
それでも、この当時の司馬は、南ベトナムの状況を見て、このままではベトナムはダメになってしまうと「絶望的」になっていたことも確かだ…
さて、ベトナム戦争の勝者は誰か…簡単な話で、ベトナム共産党政権(当時労働党)に決まっている。
そして、その政権が勝者として君臨し続けるか否かはベトナム人自身が決める事…
司馬は、発展途上国に於いて、その途上…独裁政治や共産主義がある程度機能することを明示しているが、それがいつまで続くのか、難しい問題を多くの国は背負っている。
所謂「開発独裁」的政治システムの限界は、必ず訪れるとは思うが、混乱無くそれを抜け出す術を身につけるや否やにおいて…中国やベトナム等の国は面白い実験段階にあると言えよう。
これは メッセージ 1 (topics_editor さん)への返信です.
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