綿井健陽氏のイラクレポート (NEWS23)
投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2007/03/21 04:34 投稿番号: [103783 / 118550]
続・戦火のバグダッドから その1〜10
http://blog.so-net.ne.jp/watai/2007-03-12
「バグッダド上空を米軍ヘリが低空を爆音を立てて旋回しています
もはやバグダッドの街は銃や爆弾による恐怖か
同じく銃や武器によって辛うじて保たれる治安の
どちらかしか存在しません
バグダッドの街は高いコンクリートブロックや鉄条網に至る所が覆われていて
まるで街全体が監獄や牢獄のような雰囲気です
筑紫哲也
<綿井さんは去年、『闇の中の内戦』と表現しましたが
今の状況は更に悪化していますか>
一年前は内戦や対立が始まったと言われた時期ですが
もはや対立を超えて、殺し合いのような日々がこの一年間続いてきました
一般的にはシーア派とスンニ派の対立と称されますが
実際にはバグダッドではスンニ派の人達が行き場を失っています
イラク軍と米軍による武装勢力への掃討作戦によっても、実際には
多くのスンニ派住民がいわれもなく逮捕や拘束される事件が相次いでいます
今でも一般市民の多くは
シーア派とスンニ派の市民レベルでの対立はないと強調するんですが
実際にはシーア派主体の政権の占める省庁の殆どがシーア派で占められ
政府系の病院や大学までもが宗派による分断が進んでいます
バグダッドのある男性は
『この四年間で得たものは、銃声と爆音
人々が次々と殺されていくことだけだった』
大袈裟ではなく、朝家を出て、夕方までに家に帰って来れるかどうか
そのことが毎日一番不安だと訴えていました」
<私の家族の記録>
午前三時、これからこの子達を起こさなければならない
必要最低限の物は既に積み込んだ
私達はこの街を出て行く
去年三月ワリード一家はイラク南部サマワにいた
子供達は四人
長男オース(9)、次男ハムーディ(6)
長女ノーラ(4)、次女ニブラ(2)
「これが僕達の部屋」オース
<ここ(サマワ)はバグダッドの生活よりいい>
「ううん、向こうの生活の方がいい
おじいちゃんもおばあちゃんもいるし」
一家は二か月前にバグダッドから引っ越してきたばかりだ
父親のワリード(37)は通訳として日本のメディアと付き合いがある
サマワへは陸上自衛隊を取材する為にやって来た
しかし平穏な暮らしは長くは続かなかった
去年二月の聖廟爆破事件を機に宗派対立が激化
それは一般の住民達の間にもじわじわと広がっていった
(ワリード)
「色々な集団から狙われるようになりました
彼らは抵抗勢力だと名乗っています」
始まりは子供からだった
礼拝のやり方が違うと責められたのだという
ワリード一家はスンニ派、サマワでは殆どの住民がシーア派
<子供達はここでいい暮らしができていたかな>
「いいえ」(妻サード(27))
<何故>
「嫌われたり、けんかしたりしていたから」
午前四時前、子供達はまだ寝ている
これからこの家を捨て、バグダッドへと向かう
<バグダッドでの暮らしは大変かな>
「分からないわ。行ってみないと」
去年十月
ワリード一家はサマワからバグダッドに程近い村へと移り住んだ
街から距離がある分、危険は少ない
しかし日頃から米軍ヘリが子供達の頭上を行き交う
<なぜ目を隠してるの>
「ヘリにやられた」ハムーディ
<ヘリにやられたのか、なるほど
目を攻撃されたの>
「やられたんだ」
テレビのニュースキャスターを真似る長女
「ニュースをお伝えします
今日のニュースは私達が戦車を見たというものです」
子供達の暮らしの直ぐ傍に戦争がある
<自分達が避難すると思ってごらん
避難訓練をするよ>
イラクはもはや誰が敵なのか分からない状況となってしまった
<友達の中にお父さんやお母さんを殺された人はいる>
「うん、首を切られたの」
<もしお父さんが首を切られて殺されたらどうする>
「分からない」
年が明けて以降、ワリード達が住む地域でも
武装勢力に殺される者が後を絶たなくなった
女性が市場に買い出しに行く道も特に襲撃に遭い易い危険な場所と化した
服に銃を忍ばせ、買い物に出かけた妻を迎えに行く
「妻達を迎えに行かねばとても危険な状況です」
スンニ派というだけで標的になりかねない危険を抱える
「神は偉大なり。攻撃しても神は許して下さる」
「よし行け」
「退却」
子供達は戦争ごっこに興じる
テレビで観た武装勢力が米軍を攻撃する様を真似ているというのだ
「私達の敵よ、貴方達が私達の敵だ
私達は囲いから出て貴方達と対峙する
私達の敵よ、私達は貴方達の攻撃を耐える
そしてジ
http://blog.so-net.ne.jp/watai/2007-03-12
「バグッダド上空を米軍ヘリが低空を爆音を立てて旋回しています
もはやバグダッドの街は銃や爆弾による恐怖か
同じく銃や武器によって辛うじて保たれる治安の
どちらかしか存在しません
バグダッドの街は高いコンクリートブロックや鉄条網に至る所が覆われていて
まるで街全体が監獄や牢獄のような雰囲気です
筑紫哲也
<綿井さんは去年、『闇の中の内戦』と表現しましたが
今の状況は更に悪化していますか>
一年前は内戦や対立が始まったと言われた時期ですが
もはや対立を超えて、殺し合いのような日々がこの一年間続いてきました
一般的にはシーア派とスンニ派の対立と称されますが
実際にはバグダッドではスンニ派の人達が行き場を失っています
イラク軍と米軍による武装勢力への掃討作戦によっても、実際には
多くのスンニ派住民がいわれもなく逮捕や拘束される事件が相次いでいます
今でも一般市民の多くは
シーア派とスンニ派の市民レベルでの対立はないと強調するんですが
実際にはシーア派主体の政権の占める省庁の殆どがシーア派で占められ
政府系の病院や大学までもが宗派による分断が進んでいます
バグダッドのある男性は
『この四年間で得たものは、銃声と爆音
人々が次々と殺されていくことだけだった』
大袈裟ではなく、朝家を出て、夕方までに家に帰って来れるかどうか
そのことが毎日一番不安だと訴えていました」
<私の家族の記録>
午前三時、これからこの子達を起こさなければならない
必要最低限の物は既に積み込んだ
私達はこの街を出て行く
去年三月ワリード一家はイラク南部サマワにいた
子供達は四人
長男オース(9)、次男ハムーディ(6)
長女ノーラ(4)、次女ニブラ(2)
「これが僕達の部屋」オース
<ここ(サマワ)はバグダッドの生活よりいい>
「ううん、向こうの生活の方がいい
おじいちゃんもおばあちゃんもいるし」
一家は二か月前にバグダッドから引っ越してきたばかりだ
父親のワリード(37)は通訳として日本のメディアと付き合いがある
サマワへは陸上自衛隊を取材する為にやって来た
しかし平穏な暮らしは長くは続かなかった
去年二月の聖廟爆破事件を機に宗派対立が激化
それは一般の住民達の間にもじわじわと広がっていった
(ワリード)
「色々な集団から狙われるようになりました
彼らは抵抗勢力だと名乗っています」
始まりは子供からだった
礼拝のやり方が違うと責められたのだという
ワリード一家はスンニ派、サマワでは殆どの住民がシーア派
<子供達はここでいい暮らしができていたかな>
「いいえ」(妻サード(27))
<何故>
「嫌われたり、けんかしたりしていたから」
午前四時前、子供達はまだ寝ている
これからこの家を捨て、バグダッドへと向かう
<バグダッドでの暮らしは大変かな>
「分からないわ。行ってみないと」
去年十月
ワリード一家はサマワからバグダッドに程近い村へと移り住んだ
街から距離がある分、危険は少ない
しかし日頃から米軍ヘリが子供達の頭上を行き交う
<なぜ目を隠してるの>
「ヘリにやられた」ハムーディ
<ヘリにやられたのか、なるほど
目を攻撃されたの>
「やられたんだ」
テレビのニュースキャスターを真似る長女
「ニュースをお伝えします
今日のニュースは私達が戦車を見たというものです」
子供達の暮らしの直ぐ傍に戦争がある
<自分達が避難すると思ってごらん
避難訓練をするよ>
イラクはもはや誰が敵なのか分からない状況となってしまった
<友達の中にお父さんやお母さんを殺された人はいる>
「うん、首を切られたの」
<もしお父さんが首を切られて殺されたらどうする>
「分からない」
年が明けて以降、ワリード達が住む地域でも
武装勢力に殺される者が後を絶たなくなった
女性が市場に買い出しに行く道も特に襲撃に遭い易い危険な場所と化した
服に銃を忍ばせ、買い物に出かけた妻を迎えに行く
「妻達を迎えに行かねばとても危険な状況です」
スンニ派というだけで標的になりかねない危険を抱える
「神は偉大なり。攻撃しても神は許して下さる」
「よし行け」
「退却」
子供達は戦争ごっこに興じる
テレビで観た武装勢力が米軍を攻撃する様を真似ているというのだ
「私達の敵よ、貴方達が私達の敵だ
私達は囲いから出て貴方達と対峙する
私達の敵よ、私達は貴方達の攻撃を耐える
そしてジ
これは メッセージ 103641 (imonoyamashotengai さん)への返信です.
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