イラク難民問題

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「彼らが何かで合意することは不可能だ」

投稿者: silverlining430 投稿日時: 2005/04/01 19:44 投稿番号: [520 / 1657]
――とは、イラク国民議会の空転の様子を伝えるテレビ中継を、バグダッドのカフェで見ていたイラク人の言葉。

第一党であるイスラム教シーア派の連合会派「統一イラク同盟」が単独で政治的意思決定が行えるほどの議席数を確保したわけではないので、第二党であるクルド人の連合会派「クルド同盟」と連立政権を組もうとしている動きは分かる。

が、この2つの勢力の間で合意を取り付けることは相当困難。イラク国民議会の空転は、そもそも連立など組みようのない勢力が連立しようとしているところに本質的に帰因しているように思える。バグダッドのカフェでぼやいたイラク人の言葉は、イラクの誰もが思っていることであるっぽい。

選挙をボイコットした勢力について云々の話は、顔が潰されることを心底嫌うイラク国民の同胞の心情を分かっているだろうから、今のところそんなに心配する話ではなさそうだ。事実、スンニ派にはすでに閣僚ポストも用意されているし、例の如くの日和見で政治闘争に切り替えているサドル君が政治力を行使できるような環境醸成もなされているようだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050327-00000082-kyodo-int

とはいえ、イラクの国家再建過程において、イラク人の頑張り次第では、米国は今すぐにでも米軍を撤退させたいと本気で思っている情勢にもかかわらず、米軍の早期撤退を政治的主張の目玉にしているサドル派の、相変わらずのイラクの繁栄のための総合的なビジョンを持とうとしない(持つことができない)ぶりがトホホなわけですが。

一方、国民議会の議長としてプッシュされているスンニ派のヤワル暫定政府大統領が、この話に今のところ逡巡している
という点も、国民議会空転の一因になっている模様。

しかしやはり、統一イラク同盟とクルド同盟の連立協議が難航するのは火を見るより明らかだった。早速登場しているのは、アラウィの後の首相候補として指名されているシーア派のアル・ジャファリ氏の指名を取り下げてくれというクルド人からの要請。一部シーア派の人たちも、どちらかというとイスラム原理主義色が強いジャファリ氏よりも、「より世俗的で穏健な人を指名した方がよい」と進言しているという。
http://www.iwpr.net/index.pl?archive/irq/irq_118_1_eng.txt

上の記事によると、クルド人はアラウィの首相続投を望んでいるようだが、当のアラウィにその気はないらしい。

ジャファリ氏の指名が取り下げられるのかどうかは分からないが、統一イラク同盟とクルド同盟との連立協議の過程で、方向としては世俗的で穏健なイラク人が求められてくるということになっているようだ。

おそらくはイラク初のイラク各派を取り込んだ合議体制が発足したことになるだろうから、そうした中での合意醸成がいかにたいへんなことか実感している最中にあるのだろうと思う。

そういう事情を勘案せず、今回のイラク国民議会の空転を見て、外部の人間が「なんかうまくいっておらんなぁ〜。ていうかダメダメじゃん」――などと心配するのは余計なお世話以上の何ものでもなく、そもそも合意を取り付けることが不可能と思われる人間同士が顔を合わせ、なんとかイラクの国家運営をしていこうとしている中にあるわけだから、焦らずに長い目で見守ることが重要だと感じる。
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