イラク難民問題

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国連改革について

投稿者: silverlining430 投稿日時: 2005/05/27 01:48 投稿番号: [1582 / 1657]
さて、先ほどのtoo discriptiveなお話から打って変わって、
>既得権を手放すことになりかねない国連憲章の改正は
>事実上不可能なんじゃないのかな。
――という点についてなのですが。

確かに現在の常任理事国が拒否権を手放すような改正は、スカイさんが仰るように現実にはあり得ないでしょうね。

事実、現在進行中の国連改革論議での安保理常任理事国拡大案でも、新常任理事国には拒否権は与えられない方向で話が進んでいますし。

それでもどうしても改正してほしいと思う部分は、拒否権を手放すかどうかという部分よりも、紛争などの問題を解決に導く根源的な行動を起こせるような政策オプションを考えられる国連にしてほしいということなんです。そのためには、拒否権は手放さなくとも、拒否権の発動に制限が加えられる――たとえば一国の拒否権で議案が拒否されるのではなく、5カ国の過半数である3カ国からの拒否権があった場合にのみ議案が拒否されるなど――という方向での改正でもいいのですが。

その上で、安保理の構成国を多様化する方向で、構成国数をできるだけ増やすことが重要だと考えています。

上のように考えるのは、紛争の予防や根源的な解決、紛争当事者同士の和解の達成ということのためには、どの国のどういう外交チャンネルが役に立つか分からないからです。意外な国の外交チャンネルが役に立つことが、ままにしてある。

たとえば米国は過小評価しすぎなきらいがありますが、イラクでの外国人テロリストの掃討には、シリアがかなり貢献しているということが言えます。

実はザルカウィなんかのアルカイダ系テロ組織はかなりの打撃を受けており、活動規模を縮小せずにはいられない状況になっていると聞きますが、この背景にはシリアの治安組織による外国人テロリストの動向や潜伏先の情報提供があったことが大きいと見られているようです。

シリアの治安組織がザルカウィ系テロ組織の作戦実行に当たっていた上級要員であるターレブ・アル・ドレイミを拘束したという成果は、ザルカウィ系組織の脆弱化をだいぶ進行させたという意味でかなり評価できますし。

にもかかわらず米国はなかなかシリアを評価してくれないので、シリアが下の記事のようになってしまうのには同情を禁じ得ませんが。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050525-00000805-reu-int

現在の状況が複雑な紛争を解決するには、いろいろな国や勢力の力が必要となる。

イラクでサドル派がごたごた騒いでいたときも、仲介で一肌脱いでいたのは、おそらくシリアでしたでしょうし。ヒスボラのナスラッラー議長をサドル君はたいへん尊敬していることはよく知られておりますので、ヒスボラに働き掛けやすいシリアが、ナスラッラー議長に頼み、駄々っ子サドル君を説得させたということがかなり効いているはずです。

国連改革といった場合、こういう複雑な外交チャンネルを駆使し、紛争解決などに効果的な国際協調体制を構築できるような組織に国連を生まれ変わらせてほしいと思っているということがあるんですよ。

日本はそうした多様な外交チャンネルの一つとしてしっかり機能できる常任理事国になれればいいと思っているのですが。
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