イラク日本人襲撃事件

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藤原新也さんは

投稿者: amadeusdus 投稿日時: 2004/07/08 22:58 投稿番号: [698 / 1062]
   2004.4.16(Fri.)
一億総無責任時代の中の“自己責任”の大合唱にはゾッとするな

  人質ではないが、私も24歳の時、インドのマンディという中国国境に近いところで拘束されたことがある。
(中略)
私はニューデリーに着くとパスポートの提示を求めない木賃宿に向かった。2泊ほどゆっくりと体を休め、次の日の朝、軍の書類を破って燃やした。そして長距離列車に乗り、南インドへと旅立った。
  もしあそこで命令に従って日本に帰っていたら、今の自分はなかったのではいかと思う。
  旅は自業自得。
  当然のごとく自己のことは自分で責任を取らねばならない。分かり切っていることだ。
  しかし、今回のイラクの人質問題で突然のごとく巻き上がった「自己責任」という大合唱。このしたり顔の良識めいたもの言いは一体何だ。
  そんなもんてめえらが偉そうに言わんでも百も承知じゃわい。このドアホが!

  たしかに慌てふためいた家族の言動には不備がなかったとは言えない(降って涌いた急場において血の昇った一介の人間としてこれはいたしかたがないことだ)。しかし少なくともあの3人は自己責任を自覚していたと見る。というのは今回ばかりは命を落とすかも知れないという危惧を持ちながらイラクに赴いている。

  「最良の自己責任とは自分の命を担保とすることなのである」。

  そのような自己責任を取れる者が「自己責任!自己責任!」と合唱する人の中に一体何人いるのかね。
  少なくともビールの一杯もやって夕飯を飽食したあとにテレビを見ながら「自己責任」なぞとほざいている平和ボケ、もしくはビジネスライクなご託宣を述べて悦に入っている人間より、あの3人の方がちったぁましに生きているんじゃないかな。

  もう一つ言えば、この大合唱には今日の教育現場で顕著な同調圧力の卑屈さと同質のものを感じる。みな一律同じことをやり、ちょっとでもその同調の和音を崩そうとするような単独行動をする人間が現れると寄ってたかってイジメるというあれだ。インターネットで嵐のごとく飛び交う人質や家族に対する誹謗中傷はまさにこのメンタリティ以外のなにものでもない。

  それから今回“ドジを踏んだ(若くてドジを踏むことはいいことだ)”ことで、一歩大人になったであろう3人の若い人よ。
  あの時の俺のように、いかなるプレッシャーにも負けず、そしてドあつかましく、そうしたいと思っているのならまたしょうこりもなく、同じことをやりなさい。

  そしてまた失敗し、一歩一歩本当の大人に近づきなさい。
http://www.fujiwarashinya.com/talk/2004_0416.html
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