イラク戦争

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たいへん興味深いお話ですね

投稿者: silverlining430 投稿日時: 2005/02/05 00:07 投稿番号: [4552 / 5091]
imonoyamashotengaiさん、はじめまして。

非常に興味深い事例の紹介、ありがとうございました。

ご紹介の「対話委員会」の、
>「イスラムの誤った解釈に基づく思想は、
>イスラム本来の教えを通じて
>改めさせるしかない」
との試みが普及し、大きな潮流の動きとなればよいのではないかと僕も期待を抱きます。

ただ、反面で、イスラム教の場合、一方の解釈を他方で対立する解釈を取る者が宗教的に反論し尽くすことは、やはり難しいことであるだろうとも感じています。

イスラム教は、他の宗教と同様、信者の生に全的意義を与えると同時に、その意義を支えるための価値基準も提供しています。

そして、そこにおいては、その価値観を受け入れない者に対する攻撃性すらも含まれます。

自身の価値観の「優位性」が確実に是認されるという前提があってはじめて、他者の価値観も容認するというのが、多くの宗教上の価値体系の基盤にもなっているため、「平和の教え」が「戦争の論理」に簡単に転じるということになってしまうかと思われます。

また、イスラム教には、ユダヤ教やキリスト教との対抗関係の中で形成された中核的な教義として、先行宗教に対する敵意を示す部分すらあります。

イスラム教のこの部分を根拠に、「軍事的・価値体系的にキリスト教がイスラム社会に優越し、世界を支配している」という現状に対する問題意識が生じ、その打倒・攻撃を訴える排他的解釈を行うことも可能です。

従って、
>コーランには異教徒と仲良くしなさいという記述が124か所もあります。
という部分に立脚した解釈がメインストリームとなるかどうかについては、相当な粘り強さをもって、忍耐強く働き掛けていく必要があるかと思われます。

実際、
>「対話委員会はアメリカに同調する政府の操り人形にすぎない」
との冷ややかな見方もあるということですが、これは先にも述べましたイスラム教の先行宗教に対する敵意を示す部分に立脚した世界の現状認識解釈に立脚すると、こういう人たちが登場して当たり前でもありますし、「対話委員会」によるイスラム教解釈が、正統なものとして広範には受け入れられないという状況が続くという事態になるかもしれません。

さらに、イスラム教――特にスンニ派がそうですが――の場合、平和的な解釈と戦闘的な解釈のどちらが正統であるのかを権威的に裁定できる機関なり立場なりが存在しないので、アラブ諸国は、イスラム教の正統な解釈は何であるかについて、曖昧なままにし続けていますし、宗教指導者による判断も非常にアド・ホックです。

結局、イスラム教の平和的な解釈と戦闘的な解釈のどちらをより多くの信者が支持するのかということが決め手になってくるかと思われます。

ご紹介の「対話委員会」は、
>2年間に過激派364人の考えを改めさせた
と発表しているとのこと。

この動きがイスラム世界において、一つの大きなムーブメントになることを願って止みません。
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