為替介入と軍事費
投稿者: yousunwai 投稿日時: 2004/11/19 01:20 投稿番号: [2631 / 5091]
日本の通貨当局の為替介入の動向を調べていると、面白いことが分かります。
昨今の通貨当局の介入の仕方は、円高が続くと、円でドルを買うところまでは今までと同じですが、以前は、急激な円高がおさまれば、多くの場合、ドルに換えていた円をもう一度、円に戻すという作業が行われていました。
ところが、現在の介入は、デフレの進行を防ぐという目的もあると思いますが、円をドルに換えた後、そのまま、ほったらかしにすることが多くなっています。そして、市場で調達したドルは、アメリカの財務省証券の購入に充てられます。つまり、日銀が、アメリカ政府に融資することとまったく同じことが堂々と行われていると言っても過言ではありません。これも、小額なら問題はありませんが、イラク戦争、開始前後から2003年3月までに、その額は2.3兆円にのぼり、さらに、2003年から2004年の3月までに、30兆円以上の巨額になっています。アメリカの軍事費が年間50兆円近いことと、イラク戦争にかかった経費が(諸説はありますが)4〜5兆円ということ考えると、日本の円の信用を持って、アメリカの軍事力を支えていると言っても過言ではないと思います。現在、円高が進行しているのは、単純にドルが弱いことだけではなく、為替によって、経費を日本から捻出させようという意図もあるような気がします。
しかしながらそうした事情を差し引いても、日銀の買い支えなどを受けているのに、ドルはあまりにも弱すぎるというのが個人的感想です。それは、ドルとユーロの関係を見れば一目瞭然です。
本来、アメリカ国内には、そのGDPの規模に比して輸出能力のある産業が少ないですから、平和産業をもって世界中であふれたドルを国内に還流させてドルの価値を維持することは難しく、戦争をすることで、そして、その他の国(特に日本や欧州、最近は中国も。。。)をドルの集金マシーンにすることで、ドルの価値を支える構図になっているような気がします。(実は、近年まで頼りにしていた欧州からの投資も減少しつつあり、ドルは、どんどん市場に放出されているようです。)
ところが、軍事費の増大と戦争で、ドルが垂れ流されるわけですから、アメリカが世界中から物を買えなくなる可能性は小さくありません。そうなれば、いつしかいっそうの軍事力を行使して、アメリカは他地域のものを奪えることを世界に見せてドルの価値を維持するか、世界中から軍隊を引いて普通の大国に戻るしかありません。前者なら、戦争の連続です。後者なら、統治者のいない世界の混乱と紛争です。どっちにしても、想像したくない世界が拡がるばかりです。そして、今、アメリカは、どっちにするのか迷っているはずです。今回の大統領選挙でも、それが如実に現れた結果になっています。かろうじて、戦争派が勝っているために日本には恩恵がありますが、国内引き篭もり派が徐々に勢力を増してきているはずです。
一方、現在のことを考えれば、アメリカ批判よりも、今後の日本の独自戦略のために、そして、世界のために、アメリカを今少し支えた方が良いと思うくらいです。(少なくとも、後、4年は何とかなりそうです。)アメリカは横暴ですが、アメリカの衰退だけが進行して、アメリカにとって変われるようなパワーが出てこなければ、混乱の時代が来ることは避けられません。そして、アメリカより良い統治者が現れる保証もないんです。とてもじゃないですが、中国による地球の統治、ロシアによる地球の統治など考えたくもありません。もちろん、歴史的に超自分勝手なヨーロッパも論外です。消去法で行くなら、アメリカがもっともましな選択とも言えるわけです。しかし、アメリカが衰退するのなら、我々は、アメリカに変わる統治者を模索しなくてはなりません。ただ、もし、模索をするのなら、人類の歴史から覇権主義を終わらせ、日本を含む大国を解体するような方策を施す一方で、混乱や、大規模な戦争が起きないようなシステムを作る好機にもなることは付け加えておきたいと思います。
最後にアメリカを悪魔のように言う人たちも多いですが、その悪魔からドルを稼いで生活している世界中の人は、もっと悪魔なのかもしれません。日本人なら自分達の今の生活水準は、イラク戦争によって保証されているという認識ぐらいはあっても良いと思います。
昨今の通貨当局の介入の仕方は、円高が続くと、円でドルを買うところまでは今までと同じですが、以前は、急激な円高がおさまれば、多くの場合、ドルに換えていた円をもう一度、円に戻すという作業が行われていました。
ところが、現在の介入は、デフレの進行を防ぐという目的もあると思いますが、円をドルに換えた後、そのまま、ほったらかしにすることが多くなっています。そして、市場で調達したドルは、アメリカの財務省証券の購入に充てられます。つまり、日銀が、アメリカ政府に融資することとまったく同じことが堂々と行われていると言っても過言ではありません。これも、小額なら問題はありませんが、イラク戦争、開始前後から2003年3月までに、その額は2.3兆円にのぼり、さらに、2003年から2004年の3月までに、30兆円以上の巨額になっています。アメリカの軍事費が年間50兆円近いことと、イラク戦争にかかった経費が(諸説はありますが)4〜5兆円ということ考えると、日本の円の信用を持って、アメリカの軍事力を支えていると言っても過言ではないと思います。現在、円高が進行しているのは、単純にドルが弱いことだけではなく、為替によって、経費を日本から捻出させようという意図もあるような気がします。
しかしながらそうした事情を差し引いても、日銀の買い支えなどを受けているのに、ドルはあまりにも弱すぎるというのが個人的感想です。それは、ドルとユーロの関係を見れば一目瞭然です。
本来、アメリカ国内には、そのGDPの規模に比して輸出能力のある産業が少ないですから、平和産業をもって世界中であふれたドルを国内に還流させてドルの価値を維持することは難しく、戦争をすることで、そして、その他の国(特に日本や欧州、最近は中国も。。。)をドルの集金マシーンにすることで、ドルの価値を支える構図になっているような気がします。(実は、近年まで頼りにしていた欧州からの投資も減少しつつあり、ドルは、どんどん市場に放出されているようです。)
ところが、軍事費の増大と戦争で、ドルが垂れ流されるわけですから、アメリカが世界中から物を買えなくなる可能性は小さくありません。そうなれば、いつしかいっそうの軍事力を行使して、アメリカは他地域のものを奪えることを世界に見せてドルの価値を維持するか、世界中から軍隊を引いて普通の大国に戻るしかありません。前者なら、戦争の連続です。後者なら、統治者のいない世界の混乱と紛争です。どっちにしても、想像したくない世界が拡がるばかりです。そして、今、アメリカは、どっちにするのか迷っているはずです。今回の大統領選挙でも、それが如実に現れた結果になっています。かろうじて、戦争派が勝っているために日本には恩恵がありますが、国内引き篭もり派が徐々に勢力を増してきているはずです。
一方、現在のことを考えれば、アメリカ批判よりも、今後の日本の独自戦略のために、そして、世界のために、アメリカを今少し支えた方が良いと思うくらいです。(少なくとも、後、4年は何とかなりそうです。)アメリカは横暴ですが、アメリカの衰退だけが進行して、アメリカにとって変われるようなパワーが出てこなければ、混乱の時代が来ることは避けられません。そして、アメリカより良い統治者が現れる保証もないんです。とてもじゃないですが、中国による地球の統治、ロシアによる地球の統治など考えたくもありません。もちろん、歴史的に超自分勝手なヨーロッパも論外です。消去法で行くなら、アメリカがもっともましな選択とも言えるわけです。しかし、アメリカが衰退するのなら、我々は、アメリカに変わる統治者を模索しなくてはなりません。ただ、もし、模索をするのなら、人類の歴史から覇権主義を終わらせ、日本を含む大国を解体するような方策を施す一方で、混乱や、大規模な戦争が起きないようなシステムを作る好機にもなることは付け加えておきたいと思います。
最後にアメリカを悪魔のように言う人たちも多いですが、その悪魔からドルを稼いで生活している世界中の人は、もっと悪魔なのかもしれません。日本人なら自分達の今の生活水準は、イラク戦争によって保証されているという認識ぐらいはあっても良いと思います。
これは メッセージ 2604 (welcome2thecivilization さん)への返信です.
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