「石油地政学:中東とアメリカ」畑中美樹②
投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2004/05/04 08:05 投稿番号: [119 / 5091]
<第六章>改革の要求に揺れるサウジ内政
2003年1月アブドゥラ皇太子にサウジ知識人グループが改革案を提示
・権力の分散
・国民の直接選挙で選ばれた議員で構成する諮問評議会が監査役として機能
・独立した司法制度
・表現の自由
・基本的人権の尊重
・女性の地位の向上・女性の権利の保障
「宗教界のお墨付きを統治の正当性の拠り所とするサウド家は、進歩派の求める
改革と保守派の訴えるイスラムの徹底の間で揺れ動いてきたのが実情」
したがって、改革は、「様子を見ながらの漸次的な動きとせざるを得ない」
地方議会選挙の実施についても議論(一年以内実施の閣議決定)
・国民がイスラム的な生活を行っているか監視するために、平素は大手を振って
市内を巡視している宗教警察(正しくは「完全懲悪委員会」)
・リヤド爆弾テロ以降は、アルカイダを徹底捜索
・イスラム原理主義思想を説く宗教指導者数百人を解雇
・アルカイダの共鳴者、支持者は、「サウジ国内での支持は強い。政府の上層部
にはいないが、治安組織、特に内務省の中間レベル、下層レベルでは根強い支
持がある」
・サウド家の王子・王女は合計2.2万人
<第七章>悪循環の続くイスラエル・パレスチナ
・ブッシュ政権は従来の政策を転換し、パレスチナ自治政府に対して初めて直接
援助を行う方針を打ち出している
・イスラエルは2000年を転換点としてマイナス成長へ
・イスラエル企業もイラク戦後復興事業への参入を希望(水濾過装置は既に販売
・イスラエルのトルコ・インドへの接近
<第八章>守勢に立たされる中東諸国
・イラン国内での体制批判
・経済大国を目指すエジプト
・湾岸小国の民主化の試み
バハレーン、オマーン、カタール、クウェートでの民主的選挙
<第九章>祖国を憂える在外イラク人達
筆者のイラク人ビジネスマンの友人は、
「イラクはすべてが変わった。この35年で初めて自由が訪れ、人々は何でも
話せるようになり、生活もよくなろうとしている」
「しかし、同時に、今日のイラクは歴史上、初めて誰も支配していない国家とな
った」
「これまでのイラクは、独裁者に次ぐ独裁者の国家であった」
「だが馬鹿なことに、やっと独裁から解放されたと思ったら占領が始まった」
イラクを解放してくれた連合国に感謝はしつつも、他方で略奪や破壊活動とい
う事態を招いた責任も厳しく問うている。
「最新の軍事技術を持ち効率的な米軍が毎月約40億ドルも支出してもなぜ治安
を保てないのか理解できない」
「世界唯一の超大国がそんなこともできないとは想像だにしなかった」
「略奪や破壊行為の発生はCPAの責任だ」
「アメリカの戦争計画は素晴らしかったが、平和計画はなきに等しい」
「略奪されたイラクの銅線が近隣諸国から輸出されている」
「今ではイラク国民の中には、アメリカは意図的にイラクの治安を悪いままに
しているのではないかとの見方が台頭している」
・自爆テロの続発という点ではイスラエルを
・外国テロリストの関与の可能性を示唆する点ではアフガニスタンを
・民族・宗教対立の兆しが窺える点ではレバノンを想起させずにはおかない
イラク石油販売公社前総裁のラムジ氏は、
・OPECは世界の石油需要の増加メリットを享受していない
・30%ものユーロ高でOPECの手取りもその分目減りしている
イラク復興開発委員会委員は、
「ネオコンを批判するよりも、何もできなかった非ネオコンの不甲斐なさを責め
るべきであろう」
「国際社会の中には国連を『神聖な切り札』『魔法のカード』と考えている人達
がいるが、それは正しくない」
「自分は暗殺される前のデメロ国連特別代表と話し合ったが、同氏は『自分は
イラクで国連がいかに嫌われているか知っている』と述べていた」
「イラク社会は部族、聖職者、バース党でできいたのであるから、これらを否定
しては安定は望めない」
英国人中東専門家は、
「イラクの歴史上シーア派が協力した政権はなかった」
「トルコ軍のイラクへの派遣については、トルコ軍の内部でも賛成派と反対派の
対立がある」
在英のイラク人石油専門家は、
「イラク国内のテクノクラート達はほぼ民営化案に反対している。ナショナリズ
ムと自分達の技術・ノウハウ等への自負があるからである」
2003年1月アブドゥラ皇太子にサウジ知識人グループが改革案を提示
・権力の分散
・国民の直接選挙で選ばれた議員で構成する諮問評議会が監査役として機能
・独立した司法制度
・表現の自由
・基本的人権の尊重
・女性の地位の向上・女性の権利の保障
「宗教界のお墨付きを統治の正当性の拠り所とするサウド家は、進歩派の求める
改革と保守派の訴えるイスラムの徹底の間で揺れ動いてきたのが実情」
したがって、改革は、「様子を見ながらの漸次的な動きとせざるを得ない」
地方議会選挙の実施についても議論(一年以内実施の閣議決定)
・国民がイスラム的な生活を行っているか監視するために、平素は大手を振って
市内を巡視している宗教警察(正しくは「完全懲悪委員会」)
・リヤド爆弾テロ以降は、アルカイダを徹底捜索
・イスラム原理主義思想を説く宗教指導者数百人を解雇
・アルカイダの共鳴者、支持者は、「サウジ国内での支持は強い。政府の上層部
にはいないが、治安組織、特に内務省の中間レベル、下層レベルでは根強い支
持がある」
・サウド家の王子・王女は合計2.2万人
<第七章>悪循環の続くイスラエル・パレスチナ
・ブッシュ政権は従来の政策を転換し、パレスチナ自治政府に対して初めて直接
援助を行う方針を打ち出している
・イスラエルは2000年を転換点としてマイナス成長へ
・イスラエル企業もイラク戦後復興事業への参入を希望(水濾過装置は既に販売
・イスラエルのトルコ・インドへの接近
<第八章>守勢に立たされる中東諸国
・イラン国内での体制批判
・経済大国を目指すエジプト
・湾岸小国の民主化の試み
バハレーン、オマーン、カタール、クウェートでの民主的選挙
<第九章>祖国を憂える在外イラク人達
筆者のイラク人ビジネスマンの友人は、
「イラクはすべてが変わった。この35年で初めて自由が訪れ、人々は何でも
話せるようになり、生活もよくなろうとしている」
「しかし、同時に、今日のイラクは歴史上、初めて誰も支配していない国家とな
った」
「これまでのイラクは、独裁者に次ぐ独裁者の国家であった」
「だが馬鹿なことに、やっと独裁から解放されたと思ったら占領が始まった」
イラクを解放してくれた連合国に感謝はしつつも、他方で略奪や破壊活動とい
う事態を招いた責任も厳しく問うている。
「最新の軍事技術を持ち効率的な米軍が毎月約40億ドルも支出してもなぜ治安
を保てないのか理解できない」
「世界唯一の超大国がそんなこともできないとは想像だにしなかった」
「略奪や破壊行為の発生はCPAの責任だ」
「アメリカの戦争計画は素晴らしかったが、平和計画はなきに等しい」
「略奪されたイラクの銅線が近隣諸国から輸出されている」
「今ではイラク国民の中には、アメリカは意図的にイラクの治安を悪いままに
しているのではないかとの見方が台頭している」
・自爆テロの続発という点ではイスラエルを
・外国テロリストの関与の可能性を示唆する点ではアフガニスタンを
・民族・宗教対立の兆しが窺える点ではレバノンを想起させずにはおかない
イラク石油販売公社前総裁のラムジ氏は、
・OPECは世界の石油需要の増加メリットを享受していない
・30%ものユーロ高でOPECの手取りもその分目減りしている
イラク復興開発委員会委員は、
「ネオコンを批判するよりも、何もできなかった非ネオコンの不甲斐なさを責め
るべきであろう」
「国際社会の中には国連を『神聖な切り札』『魔法のカード』と考えている人達
がいるが、それは正しくない」
「自分は暗殺される前のデメロ国連特別代表と話し合ったが、同氏は『自分は
イラクで国連がいかに嫌われているか知っている』と述べていた」
「イラク社会は部族、聖職者、バース党でできいたのであるから、これらを否定
しては安定は望めない」
英国人中東専門家は、
「イラクの歴史上シーア派が協力した政権はなかった」
「トルコ軍のイラクへの派遣については、トルコ軍の内部でも賛成派と反対派の
対立がある」
在英のイラク人石油専門家は、
「イラク国内のテクノクラート達はほぼ民営化案に反対している。ナショナリズ
ムと自分達の技術・ノウハウ等への自負があるからである」
これは メッセージ 118 (imonoyamashotengai さん)への返信です.
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