イラク人虐待問題

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_the New Yorker_の記事(7)

投稿者: urbannet2 投稿日時: 2004/05/21 15:29 投稿番号: [1710 / 2331]
元投稿の誤記訂正(誤)原語(正)言語

(続き)
  フレドリックの言い訳が非常に自己弁護的であるのは言うまでもない。だが家族宛の手紙やEメールに書かれた批判の内容は、ふたつの陸軍内部報告書によって裏づけられる。──それはタグバ少将の書いた報告書、そしてもうひとつは、陸軍の法律担当将校主幹である憲兵司令官、ドナルド・ライダー少将の報告書だ。

  昨年秋、サンチェス中将が(訳註:前にこの人の地位を誤訳しましたが、中将です)ライダー少将に、イラクの刑務所システムを見なおして改善案を出すように、という指示を出した。それに応じて11月5日に提出されたライダー少将の報告書には、結論として、人権問題、訓練、適材適所、システム全般の問題をただちに見なおすべきだとかかれている。また、看守として収容者を見はる役目をする憲兵たちと、収容者を尋問しようとする情報部との間に齟齬があり、この齟齬が深刻な問題となっている、とも書いてある。陸軍軍規では、情報部の活動は憲兵の活動を越えてはならないと決まっている。しかしアブ・グレイブ刑務所では、すでにどこかで歯車がくるっていたのだ。

  ライダーの報告書によれば、すでにアフガニスタン戦争のときから、憲兵隊は情報部と協同で仕事をし、「その後の尋問のために良い環境をつくるようにしていた」──この表現は、収容者の意思をくじくということを婉曲にいいあらわしたものだ。「このような活動は、一般的に言えば、刑務所施設の円滑な運営方法とは相反し、収容者たちをおとなしく従順な状態におこうとするものである」。ライダーの報告書によれば、カーピンスキー准将の指揮下の憲兵たちは、「刑務所施設の運営の方法を、MIの尋問に適したものに変えるように、という指示はまだ受けていなかった。また、尋問に積極的に関与するように、という指示も受けていなかった」。ライダーは、刑務所の運営方法を確立することを、「憲兵の役割をはっきりと定義することと同義だ。……看守としての行動と、軍情報部の一員としての行動とを明確に分けることだ」とする。

  だがライダーは、現在の状況はまだ危機には至っていないと結論を出し、警告の意味合いを半ば削いでいる。彼によれば、刑務所の運営方法に部分的問題点はあるものの、「いかなる憲兵分隊も、故意に不適切な刑務所運営をおこなってはいない」という。ライダーのおこなった調査はよく言って失敗、わるく言えば問題の隠蔽となった。

  タグバ少将は自分の書いた報告書の中で、ていねいだがずばりと、同僚であるライダーの報告書を批判し、「不幸にも、ライダーの調査によって浮上したシステム上の問題点の多くは、この報告書であげた問題点と全く同じものだ」としている。「実際、収容者たちが受けた虐待は、ライダー少将が調査をおこなった期間中にもおこなわれていた。あるいは、ほとんどその期間にいたるまでおこなわれていたのだ」。そしてタグバはつづける。「ライダー少将の報告書の記述とは正反対に、私の知ったところでは、第372憲兵中隊および第800憲兵旅団は、刑務所の運営をMIの尋問に「適したものにするように」という指示を受けていた」。陸軍情報部将校、C.I.A.のエージェント、民間の弁護士(訳註:原文private contractor、弁護士だけではなくもっと多種の情報関係の専門家で、ただし軍人ではない人々をさすかとも思われる)たちは、「憲兵たちに、収容者の肉体的状態および精神的状態を尋問に最適の状態にもっていくようにと積極的に要求していた」。

(続く)
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