嫌米感情もわかりますが、冷静に考えると、
投稿者: londontesco 投稿日時: 2004/04/17 16:06 投稿番号: [83070 / 280993]
「アメリカはイラクから出て行け」
という主張は、気持ちとしてはよくわかります。何しろ、WMDの存在が開戦理由だったのですから。
ただ、今、アメリカに手をひかれると、困るのはイラクであり、国際社会かもしれないですよ。イギリスの新聞では、右も左も一致していることがあって、それは「イラクの内戦化が一番困る」ということです。何故なら、イラク人にとって悲劇であるだけでなく、それこそアル=カイダなど国際テロリストの巣窟になってしまう恐れがあるからです。アフガニスタンは、まさにこの例で、内戦のあとタリバンが浸透し、アルカイダの基地になっていました。
イラク侵攻を積極的に支持した国も、反対した国も、今となってはイラクの治安安定、復興に手を貸すのが国際的な責任と思います。もちろん、その前に、アメリカにもちょっとは反省してほしい。「せめて『皆様のお世話になります』くらい、言えないのか」という気持ちは、私にもありますよ。でもね。これは感情論であって、そのために国際社会がイラクをほったらかすのは筋ちがいなのです。
幸い、アメリカも6月の主権移譲は守るようです。米英首脳が、国連主導の暫定政府づくりを受け入れると表明したことは、明るい兆しです。無論、私も手放しで楽観するほど、楽観論者ではありませんが。
とにかく、独仏は、もっと早い主権移譲を求めていましたが、とにかく独仏もこれで、戦後復興に協力をすることができます。ドイツ政府は今週、主権移譲を歓迎するコメントを出していました。
ブッシュ大統領も、支持率低下でさすがに慌てているようですから、ようやく国際社会が団結して、イラクの治安安定、復興に汗をかく可能性が生まれてきているのです。
その中で、日本がインフラ整備に自衛隊を派遣していることはいいことだと思います。
すべてをイラク人に任せるべきという意見もあるでしょうが、どうでしょうか。
英国の新聞の受け売りですが、今のイラク警察、新生イラク軍の状況をみると、私としては、むしろ内戦化のほうが怖いですね。内戦は、必ず隣国の介入を招きます。すると、イランやトルコ、スンニ派アラブ諸国が、それぞれ自派住民の保護を理由に介入してきて、益々収拾がつかなくなるでしょう。一番、被害を蒙るのはイラクの民衆です。
日本もせめて独仏並みに、6月まで待つべきだったという意見もあるでしょう。
確かに、その選択肢はあったかも知れません。ただ、日本と独仏では、おかれた地政学状況が違うことも事実です。東アジア地域での米軍のプレゼンスは、西欧地域でのそれと比較にならないほど重要ですから。
私は、自衛隊派遣は続けるべきと思います。
蛇足
アメリカは、今でこそ「でしゃばり」の国に思えますが、つい10年弱前、ボスニア・ヘルチェゴビナの紛争の時は、内向きで引っ張り出すのが大変だったのですよ。あの当時の米国世論は、「何故、欧州の紛争にアメリカの若者の血を流さなければならないのか?」という派兵反対論が強かったのです。
欧州は、自力で問題を解決できなかった。米軍は当初、損害が小さい空爆だけで参戦。しかし、地上の内戦は一向に止まず、ついにクリントン大統領が地上軍派兵を決断して、やっと内戦が終息したことがありました。
アメリカという国は、「モンロー主義」の伝統もあり、内向き志向になることもあるのです。第2次大戦まで遡らなくても。
という主張は、気持ちとしてはよくわかります。何しろ、WMDの存在が開戦理由だったのですから。
ただ、今、アメリカに手をひかれると、困るのはイラクであり、国際社会かもしれないですよ。イギリスの新聞では、右も左も一致していることがあって、それは「イラクの内戦化が一番困る」ということです。何故なら、イラク人にとって悲劇であるだけでなく、それこそアル=カイダなど国際テロリストの巣窟になってしまう恐れがあるからです。アフガニスタンは、まさにこの例で、内戦のあとタリバンが浸透し、アルカイダの基地になっていました。
イラク侵攻を積極的に支持した国も、反対した国も、今となってはイラクの治安安定、復興に手を貸すのが国際的な責任と思います。もちろん、その前に、アメリカにもちょっとは反省してほしい。「せめて『皆様のお世話になります』くらい、言えないのか」という気持ちは、私にもありますよ。でもね。これは感情論であって、そのために国際社会がイラクをほったらかすのは筋ちがいなのです。
幸い、アメリカも6月の主権移譲は守るようです。米英首脳が、国連主導の暫定政府づくりを受け入れると表明したことは、明るい兆しです。無論、私も手放しで楽観するほど、楽観論者ではありませんが。
とにかく、独仏は、もっと早い主権移譲を求めていましたが、とにかく独仏もこれで、戦後復興に協力をすることができます。ドイツ政府は今週、主権移譲を歓迎するコメントを出していました。
ブッシュ大統領も、支持率低下でさすがに慌てているようですから、ようやく国際社会が団結して、イラクの治安安定、復興に汗をかく可能性が生まれてきているのです。
その中で、日本がインフラ整備に自衛隊を派遣していることはいいことだと思います。
すべてをイラク人に任せるべきという意見もあるでしょうが、どうでしょうか。
英国の新聞の受け売りですが、今のイラク警察、新生イラク軍の状況をみると、私としては、むしろ内戦化のほうが怖いですね。内戦は、必ず隣国の介入を招きます。すると、イランやトルコ、スンニ派アラブ諸国が、それぞれ自派住民の保護を理由に介入してきて、益々収拾がつかなくなるでしょう。一番、被害を蒙るのはイラクの民衆です。
日本もせめて独仏並みに、6月まで待つべきだったという意見もあるでしょう。
確かに、その選択肢はあったかも知れません。ただ、日本と独仏では、おかれた地政学状況が違うことも事実です。東アジア地域での米軍のプレゼンスは、西欧地域でのそれと比較にならないほど重要ですから。
私は、自衛隊派遣は続けるべきと思います。
蛇足
アメリカは、今でこそ「でしゃばり」の国に思えますが、つい10年弱前、ボスニア・ヘルチェゴビナの紛争の時は、内向きで引っ張り出すのが大変だったのですよ。あの当時の米国世論は、「何故、欧州の紛争にアメリカの若者の血を流さなければならないのか?」という派兵反対論が強かったのです。
欧州は、自力で問題を解決できなかった。米軍は当初、損害が小さい空爆だけで参戦。しかし、地上の内戦は一向に止まず、ついにクリントン大統領が地上軍派兵を決断して、やっと内戦が終息したことがありました。
アメリカという国は、「モンロー主義」の伝統もあり、内向き志向になることもあるのです。第2次大戦まで遡らなくても。
これは メッセージ 82011 (takasjgemiyamoto さん)への返信です.
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