イラク報道はタブーなのか
投稿者: cambodian_lotus 投稿日時: 2007/04/20 17:45 投稿番号: [280750 / 280993]
イラク報道はタブーなのか〜フリー記者いのちがけ現地リポート
2007/04/17
4月14日、大阪市東淀川区のアジア図書館にて、西谷文和氏の講演会「報道されなかったイラク戦争―緊急!イラク最新リポート」が行われた。フリージャーナリストである同氏が今年2月から3月にかけて敢行したイラク取材の報告会である。
イラクの凄惨な現実を示す生々しい映像や証言の紹介のみならず、「国家による情報統制」をめぐる問題も提起され、イラク戦争を他人事として考えがちな日本人の意識に一石を投じる内容となった。開会に先立ち、アジア図書館の坂口氏から挨拶があった。
「日本ではイラクの現状に関するニュースがほとんど入らず、あってもそれはテロ事件とその犠牲者数を伝える断片的なものである。もはやイラク戦争は終わったものとの認識すら広まりつつある。この背景には、マスコミを巻きこんだ日本政府の「大本営的」情報統制が見え隠れする。この講演会に先立ち、大手日刊紙にイベント案内の掲載を依頼したが、その反応は冷ややかなものであった。このような状況は、日本人の「知る権利」の観点から鑑みても由々しき事態であり、西谷氏のリポートを通じて、報道されないイラクの現実とその背後にある問題を考えよう」
講演ではまず映像資料として、スレイマニア市で劣化ウラン弾による癌と闘う子ども、キルクーク市のクルド人難民キャンプの劣悪な環境、隣国シリアのダマスカスに逃れたイラク人難民の生活が紹介された。中でもダマスカスに逃れたディア君(9歳)の話が印象的であった。
彼はアメリカ兵によって狙撃され脊髄を損傷し、足が不自由になった。彼の夢はサッカー選手になることであったが、その夢は厳しいものとなっている。学校には行きたいが、友達がサッカーをしているのを見るのが辛いので、現在は通学していないと涙を浮かべる。そんな兄に対し弟は、「将来医者になってお兄ちゃんを治すんだ」と語る。西谷氏の通訳のイラク人男性は絶句して泣き出してしまい、取材が中断してしまうという何とも痛ましい映像であった。
続いて、劣化ウラン弾やクラスター爆弾による2次被害の様子が紹介された。特に市民の2次被害を狙ってクラスター爆弾に不発弾が意図的に混入されているという話を聞くと、日本の大手メディアが「偶然欠陥品が混入していた」とした報道との乖離を感じた。また、クラスター爆弾を製造している日本企業の存在も紹介された。
サダム・フセインとアメリカの蜜月と敵対関係の説明を経て、「戦争の民営化」について発表が行われた。ヨルダンの団体から入手したというDVDを用いて、イラク戦争における傭兵の境遇について知ることができた。砂漠に落ちていた喘息治療薬の小瓶。誰かが何らかの目的で使用していたと考えた撮影者らが付近を掘り返してみると、遺体収納用の袋が出てきた。
中からミイラ化、白骨化した遺体が多数発見された。それはアメリカ軍に参加していたアジア系傭兵の遺体であった。正規の米兵が殉死すると遺体が丁重に扱われ英雄視されるが、他方民間傭兵の場合は母国に返還されるどころか、このように砂漠に遺棄されてしまう。同氏はこの映像の放映を日本の某放送局に依頼したが、オンエアされなかった。
話は自衛隊イラク派遣に移る。航空自衛隊は武器輸送等の軍事的活動はしないはずだったが、実際は米兵と武器弾薬を輸送していると同氏は語る。実際、活動実態の公開を求めても、出てくる文書では活動内容の部分が黒塗りされていることが紹介された。
2007/04/17
4月14日、大阪市東淀川区のアジア図書館にて、西谷文和氏の講演会「報道されなかったイラク戦争―緊急!イラク最新リポート」が行われた。フリージャーナリストである同氏が今年2月から3月にかけて敢行したイラク取材の報告会である。
イラクの凄惨な現実を示す生々しい映像や証言の紹介のみならず、「国家による情報統制」をめぐる問題も提起され、イラク戦争を他人事として考えがちな日本人の意識に一石を投じる内容となった。開会に先立ち、アジア図書館の坂口氏から挨拶があった。
「日本ではイラクの現状に関するニュースがほとんど入らず、あってもそれはテロ事件とその犠牲者数を伝える断片的なものである。もはやイラク戦争は終わったものとの認識すら広まりつつある。この背景には、マスコミを巻きこんだ日本政府の「大本営的」情報統制が見え隠れする。この講演会に先立ち、大手日刊紙にイベント案内の掲載を依頼したが、その反応は冷ややかなものであった。このような状況は、日本人の「知る権利」の観点から鑑みても由々しき事態であり、西谷氏のリポートを通じて、報道されないイラクの現実とその背後にある問題を考えよう」
講演ではまず映像資料として、スレイマニア市で劣化ウラン弾による癌と闘う子ども、キルクーク市のクルド人難民キャンプの劣悪な環境、隣国シリアのダマスカスに逃れたイラク人難民の生活が紹介された。中でもダマスカスに逃れたディア君(9歳)の話が印象的であった。
彼はアメリカ兵によって狙撃され脊髄を損傷し、足が不自由になった。彼の夢はサッカー選手になることであったが、その夢は厳しいものとなっている。学校には行きたいが、友達がサッカーをしているのを見るのが辛いので、現在は通学していないと涙を浮かべる。そんな兄に対し弟は、「将来医者になってお兄ちゃんを治すんだ」と語る。西谷氏の通訳のイラク人男性は絶句して泣き出してしまい、取材が中断してしまうという何とも痛ましい映像であった。
続いて、劣化ウラン弾やクラスター爆弾による2次被害の様子が紹介された。特に市民の2次被害を狙ってクラスター爆弾に不発弾が意図的に混入されているという話を聞くと、日本の大手メディアが「偶然欠陥品が混入していた」とした報道との乖離を感じた。また、クラスター爆弾を製造している日本企業の存在も紹介された。
サダム・フセインとアメリカの蜜月と敵対関係の説明を経て、「戦争の民営化」について発表が行われた。ヨルダンの団体から入手したというDVDを用いて、イラク戦争における傭兵の境遇について知ることができた。砂漠に落ちていた喘息治療薬の小瓶。誰かが何らかの目的で使用していたと考えた撮影者らが付近を掘り返してみると、遺体収納用の袋が出てきた。
中からミイラ化、白骨化した遺体が多数発見された。それはアメリカ軍に参加していたアジア系傭兵の遺体であった。正規の米兵が殉死すると遺体が丁重に扱われ英雄視されるが、他方民間傭兵の場合は母国に返還されるどころか、このように砂漠に遺棄されてしまう。同氏はこの映像の放映を日本の某放送局に依頼したが、オンエアされなかった。
話は自衛隊イラク派遣に移る。航空自衛隊は武器輸送等の軍事的活動はしないはずだったが、実際は米兵と武器弾薬を輸送していると同氏は語る。実際、活動実態の公開を求めても、出てくる文書では活動内容の部分が黒塗りされていることが紹介された。
これは メッセージ 280749 (cambodian_lotus さん)への返信です.
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