イラクで日本人拘束

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【uzai】

投稿者: rizumuboysmaster 投稿日時: 2004/08/12 22:35 投稿番号: [230106 / 280993]
鵜座衣(うざい)

「おもしろうて   やがてかなしき   鵜舟かな」
俳聖・松尾芭蕉も歌った岐阜市の夏の風物詩、「鵜飼」は広く一般に知られている。
鵜を思いのままに操る達人は「鵜匠」(うしょう)と呼ばれ、織田信長、徳川家康など時の権力者達にも手厚く保護されつづけてきた。その歴史は古く1300年にまで遡る。

鵜匠は完璧に呼吸を合わせる為に、その生活の殆どを鵜と共に過ごす。
寝食を共にする事によって生まれる信頼関係が、十羽を超える鵜と手縄一つで繋がった見事な共演には必要不可欠らしい。
そんな生活の中で生まれた鵜匠言葉に「鵜座衣」がある。この言葉は、寝るときでさえも衣服のようにそばによりそって来る位、鵜の親愛の厚い状態を示す意、と伝えられているが、どうやらそれだけではないらしい。
参考までに戦国時代の鵜飼の記述を紹介しよう。

「鵜(うー)がよ。寝るときもよ、集まってきてよ。そりゃ蒲団いらねえのはよう、銭っこ(じぇにっこ)かからんで
いいけんどよう、鵜が回りに座ってっとよ、痛ぇのよ。ちくちくちくちくとよう。羽毛がな。
鵜座衣(うざい)になって一人前てぇいうけんど、いやーこればっかりはよう。
なに?鵜座衣に勝る用心なし。だって?
そんなのは何も知らん他人だから言える事よ。オマエさんも鵜座衣してみればわかるよ。
なに?暖かくっていいじゃねえか。だと?
しつこい野朗だなぁ。鵜座衣ってのはオマエさんの事だな。えっ、この鵜座衣野朗!」

さて、
賢明な読者なら既にお気づきのように、現代口語における【uzai】という形容語句は、この記述における「鵜座衣野朗」を語源とする説が最近の学者達のあいだでは有力であり、「uzai」は単なる罵り言葉ではなく、存外に親愛の裏返し、といった意味を含んでいるのである。
これを鑑みると、現在インターネット掲示板一部で使われる「ウゼーだよ」といった【uzai】をさらに変化させた罵り言葉の応酬も、なにやら鵜達に寄りそられて、多少辟易しつつも信頼を確かめ合う鵜匠の姿を彷彿させて、なにやらほほえましいやり取りに思えてくるから不思議である。
なお、余談にはなるが、70年代に流行した、信じられないを表す感嘆詞「ウソー?」の由来を「鵜匠(うしょう)」に求める説があるが、現段階では、こちらはいかにも眉唾と言わざるを得ない。
学者達の研究を待つ所である。

民明書房刊「鵜飼〜BBQにはしないでね」より。
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