>>>サドル師の主張
投稿者: raru_babu 投稿日時: 2004/08/11 23:20 投稿番号: [229787 / 280993]
lonlontimagoさん、こんばんは。
わたし自身も不勉強の身でそれほど大したことは言えません。
しかしあなたがMsg#229309で書いた、
>サドル師が国民的英雄になったりしないことを願います。
には、率直に言って違和感を覚えました。
確かに現在、反米強硬派として武装闘争をしている勢力の一つが
サドル師をリーダーとするマハディ軍であり、
結果的に戦闘が長引き、和平が先送りにされていることは否定しません。
しかしサドル師自身は、一説には23歳とも言われている若者であり、
父親はレバノンのシーア派に強い影響を与えた人物ですが、
本人はそれほどの実力はない。あるのは親の七光だけです。
そういった人物に、何故あれだけ多くの民兵が集まったのか、と考えれば、
彼が組織を先導したというよりも、民兵がリーダーを必要とした、と考える方が
自然ではないかとわたしは考えています。
>シーア派からしてみれば、選挙で民主的に政権をとれるはずで
実は今回の暫定憲法の補足事項として、
イラクの18の州のうち、3つ以上の州で、
国民の2/3が反対する法律は、
発効されないという事項が追加されました。
これはつまり、クルド人が賛成しない法律は認めない、ということです。
http://www.cfr.org/background/background_iraq_const.php
http://www.washingtonpost.com/ac2/wp-dyn/A34823-2004Mar5?language=printer
さらに大統領議会の人数についても、
人口比に応じてシーア派3:クルド1:スンニ1という
シーア派の希望は却下され、それぞれ1名ずつとされています。
http://www.washingtonpost.com/ac2/wp-dyn?pagename=article&contentId=A1764-2004Jan31¬Found=true
つまり、シーア派の選挙権は実質、他の2派の1/3しかないということになります。
これではシーア派が納得できないのは当たり前です。
その怒りを代弁する形としてまつりあげられているのがサドル師であると、
わたしは認識しています。
このような形で国の主導権を剥奪されるようなことになったのは、
シーア派がイランの影響を強く受けやすい立場にあること、
クルド人を優遇することによってイラクの原油埋蔵量の40%を占めると言われる
キルクーク油田への権利を有利に進めたいとする
諸外国の思惑があってのことではないかということは容易に想像できます。
フセイン政権下で虐げられて来たイラクの多数勢力が、
この結末に憤慨して蜂起したからといって、
何をとがめられることがあるのでしょうか。
彼らが長い間憎んで来たフセイン政権を倒してくれたアメリカは、
彼らに国の主導権を与えてくれる存在ではなかったということです。
そのアメリカは、イ・イ戦争ではフセイン政権を支援しました。
湾岸戦争ではイランを極秘支援し、イラク国内の反フセイン勢力の
武力蜂起に力を貸したと言われています。
結果、元フセイン派の残党ばかりでなく、シーア派まで敵に回してしまった。
トクをするのはクルド人だけです。
武力による解決=悪、という図式で考えてしまうと、
確かに早期和平を拒むかのようなサドル師派の姿勢は批判的に捉えられがちですが、
先にも述べましたように早く終わらせることだけが目的ではないと思います。
民兵の中には、詳しい事情を知らずに
一方的な情報を吹き込まれている人々もいるでしょう。
流れにまかせるまま、戦闘に参加している人もいるでしょう。
もちろん、そういう人たちがほとんどである可能性もわたしは否定しません。
しかし武装闘争だから悪であり、和平が見えないのはサドル派のせい、
と決めつけるのは、いかにもアメリカがイラク攻撃に踏み切った時の大義名分を聞くようで、
あまりフェアではない気がします。
>しかし、サドル師の主張は、おそらくスンニ派やクルドの意向を踏まえた
>連邦制への反対などもあるような気がします。
「意向を踏まえた」という点がわかりませんが、
連邦制に反対しているというのはその通りだと思います。
サドル師が停戦を呼びかけたにもかかわらずアメリカが応じようとしないのは、
サドル師派を壊滅に追いやるまで徹底的に潰すつもりなのでしょう。
しかし民族間にこのような不公平感を残したまま、
一時的に和平が
わたし自身も不勉強の身でそれほど大したことは言えません。
しかしあなたがMsg#229309で書いた、
>サドル師が国民的英雄になったりしないことを願います。
には、率直に言って違和感を覚えました。
確かに現在、反米強硬派として武装闘争をしている勢力の一つが
サドル師をリーダーとするマハディ軍であり、
結果的に戦闘が長引き、和平が先送りにされていることは否定しません。
しかしサドル師自身は、一説には23歳とも言われている若者であり、
父親はレバノンのシーア派に強い影響を与えた人物ですが、
本人はそれほどの実力はない。あるのは親の七光だけです。
そういった人物に、何故あれだけ多くの民兵が集まったのか、と考えれば、
彼が組織を先導したというよりも、民兵がリーダーを必要とした、と考える方が
自然ではないかとわたしは考えています。
>シーア派からしてみれば、選挙で民主的に政権をとれるはずで
実は今回の暫定憲法の補足事項として、
イラクの18の州のうち、3つ以上の州で、
国民の2/3が反対する法律は、
発効されないという事項が追加されました。
これはつまり、クルド人が賛成しない法律は認めない、ということです。
http://www.cfr.org/background/background_iraq_const.php
http://www.washingtonpost.com/ac2/wp-dyn/A34823-2004Mar5?language=printer
さらに大統領議会の人数についても、
人口比に応じてシーア派3:クルド1:スンニ1という
シーア派の希望は却下され、それぞれ1名ずつとされています。
http://www.washingtonpost.com/ac2/wp-dyn?pagename=article&contentId=A1764-2004Jan31¬Found=true
つまり、シーア派の選挙権は実質、他の2派の1/3しかないということになります。
これではシーア派が納得できないのは当たり前です。
その怒りを代弁する形としてまつりあげられているのがサドル師であると、
わたしは認識しています。
このような形で国の主導権を剥奪されるようなことになったのは、
シーア派がイランの影響を強く受けやすい立場にあること、
クルド人を優遇することによってイラクの原油埋蔵量の40%を占めると言われる
キルクーク油田への権利を有利に進めたいとする
諸外国の思惑があってのことではないかということは容易に想像できます。
フセイン政権下で虐げられて来たイラクの多数勢力が、
この結末に憤慨して蜂起したからといって、
何をとがめられることがあるのでしょうか。
彼らが長い間憎んで来たフセイン政権を倒してくれたアメリカは、
彼らに国の主導権を与えてくれる存在ではなかったということです。
そのアメリカは、イ・イ戦争ではフセイン政権を支援しました。
湾岸戦争ではイランを極秘支援し、イラク国内の反フセイン勢力の
武力蜂起に力を貸したと言われています。
結果、元フセイン派の残党ばかりでなく、シーア派まで敵に回してしまった。
トクをするのはクルド人だけです。
武力による解決=悪、という図式で考えてしまうと、
確かに早期和平を拒むかのようなサドル師派の姿勢は批判的に捉えられがちですが、
先にも述べましたように早く終わらせることだけが目的ではないと思います。
民兵の中には、詳しい事情を知らずに
一方的な情報を吹き込まれている人々もいるでしょう。
流れにまかせるまま、戦闘に参加している人もいるでしょう。
もちろん、そういう人たちがほとんどである可能性もわたしは否定しません。
しかし武装闘争だから悪であり、和平が見えないのはサドル派のせい、
と決めつけるのは、いかにもアメリカがイラク攻撃に踏み切った時の大義名分を聞くようで、
あまりフェアではない気がします。
>しかし、サドル師の主張は、おそらくスンニ派やクルドの意向を踏まえた
>連邦制への反対などもあるような気がします。
「意向を踏まえた」という点がわかりませんが、
連邦制に反対しているというのはその通りだと思います。
サドル師が停戦を呼びかけたにもかかわらずアメリカが応じようとしないのは、
サドル師派を壊滅に追いやるまで徹底的に潰すつもりなのでしょう。
しかし民族間にこのような不公平感を残したまま、
一時的に和平が
これは メッセージ 229593 (lonlontimago さん)への返信です.
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