イラクで日本人拘束

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拘束された豪州女性の手紙No.8-2

投稿者: amadeusdus 投稿日時: 2004/07/08 23:57 投稿番号: [212977 / 280993]
ついに、一人の戦士が腕を振っているのが見えた、右へ行けと合図している。
指示に従うと、ようやく軍のキャンプなるものに着いた。アメリカ軍だった。
私たちにそれがわからなかったのは、特殊部隊、グリーンベレーで、制服が普
通とちがうからだ、と、デービッドが説明してくれた。

用心しながら近づいていくと、もっと近くに来いと手招きした。

私たちはまた事情を説明することになった。自分達がファルージャにいたこ
と、ファルージャから出ようとしているが、安全な道を見つけられないこと。

「頭、おかしいんじゃないか?」と、彼らは数人声をそろえて言った。

私は、彼らの戦車やミサイル発射装置やマシンガンを見渡しながら、心の中で
ほくそえんだ。おんなじ質問を彼らにしたいぐらいだった。

この男たちはゴリゴリの筋金入りだ。私たちが入り込んだのは、米軍の大きな
攻撃拠点だったのだ。話の途中も、ほんの数メートルと離れていないところで
発射する迫撃砲の衝撃は、足元からなぎ倒されそうなほどだった。

「心配は要りません」と一人の兵士が言った。「向こうに撃っているミサイル
だから、あなた方に害はありません」

彼のまったく感情をまじえない無頓着さに、私は唖然となった。「そりゃ、私
には害がないでしょうよ。でも誰に当てるつもりなの」と私は思った。

私は彼にミサイルはだれを狙っているのか聞いてみた。

「この地区の叛乱分子を…」

「この地区の何ですって?」   私はまわりを見回した。そこは農地である。小
さな農地の区画のまわりの小さな農家に暮らす人々がいるだけである。私たち
は途中の道で彼らに出会った――つつましく、愛想のいい人たち、それがこの
狂気のなかに捕らえられている …

ここには叛乱分子などいない、いるのは老婦人であり、子供たちであり、おじ
いさんや、おじさんや、息子たち、この軍隊の大量爆撃から身を守らざるを得
なくなった人たちだ。ある日平和に自分たちの作物を育てていたと思ったら、
次の日にはミサイルにその土地も生活も破壊されてしまったのだ。この家族た
ちには、もはやなんの見込みもない。

このグリーンベレーたちは、民間人という概念を考慮にも入れない命令に従っ
ているらしかった。
(中略)
私は兵隊たちをどなりつけ、最前線まで走って行ってミサイル発射装置をぶち
壊したいと思ったが、その時彼らの一人が水をくれ、もう一人がここを出て行
く道を教えてくれた。一瞬の苦悩と戸惑いのうちに、私は反発の気持を飲み込
んだが、私の表情がなにがしかを彼らに考えさせたと期待した。

私たちは、いくつかの曲がりくねった道を案内されて、ついに幹線道路に到達
した。そこで家族満載の車は別の方向に行った――みんな窓からこちらに手を
振っていた。彼らが安全なところまでいけそうなので、私はほっとした。
(中略)
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