イラク・クエストⅣ その2
投稿者: sayuki206 投稿日時: 2004/07/05 04:37 投稿番号: [211084 / 280993]
しかし、イマイが怪訝そうに、クベイシに尋ねた。
「そんな、都合のいい事ができるんですか?」
イマイの疑問に、クベイシは『さもありなん』といった顔で答えた。
「うむ、良い質問ぢゃ。
おぬしらには、荷が勝ちすぎるかも知れんが……
イラクから西へ、遙か海の彼方に【マソハッタン】と云う島があるのぢゃ。
島の真ん中の【コクレン】と呼ばれる洞窟に住まう五大精霊【ジョーニンリジ】を従わせる事が出来れば、最終魔法障壁【コクサイヨロン】として、究極破壊魔法イー・イコール・エム・シージジョウを封じれよう。」
と、ここまで話したところで、クベイシは何かを思い出したように、柏手を打った。
「おお、そうぢゃ、魔法障壁コクサイヨロンは、今、おぬし達が覚えておる魔法も、無効化してしまうでの……心して使うのぢゃ。」
そう言い終わるとクベイシは、部屋の隅へ行き、ごそごそと何かを探し始めた。
探し物をしているクベイシの背中へ向かって、コオリヤマが情けない声で縋り付いた。
「クベイシさま!俺もイマイも魔法が使えなきゃ、ただの『遊び人』です。何か良いお知恵は無いでしょうか?」
「ふぉふぉふぉ、そう言うと思って、今、探していたのぢゃ。…………おおっ、これぢゃ。」
そう言うとクベイシは振り返り、コオリヤマに数枚の古びたカードを渡した。
「なんですか?これ?」
「【召喚カード】ぢゃ。これを使うと、カードに契約されている召喚獣を呼び出すことができる。ただし、『ご利用は計画的に』ぢゃ。」
コオリヤマは「召喚カード」を手に入れた。
「ふぉふぉふぉ、そこのボウヤと仲良く分けるのぢゃぞ。
さてと、後は嬢ちゃんぢゃな。
嬢ちゃんの持っている剣では、魔王に傷一つ付ける事も叶わん。
【ニポン】の【コイヅミ】が持っている、あらゆる物を浄化するという【キョウトセン剣】を手に入れるのぢゃ。
キョウトセン剣でしか、魔王は倒せぬ。よいか、先ずニポンへ行って、キョウトセン剣を手に入れるのぢゃぞ。
では、気をつけて行ってくるのぢゃ。
儂はここで、おぬしらの無事を祈っておるぞ。」
「なにからなにまで、ありがとうございます。」
ナホコは、胸に手を当て敬意を表す仕草でクベイシに礼を言うと、立ち上がって仲間を促し、出口へ向かった。
ナホコがドアに手を掛けた時、後ろからクベイシの声がした。
「ああ、嬢ちゃん。飴玉一個は、貸しにしておくぞ。」
大賢者も、意外とセコかった。
数日後、ナホコ達はニポンを目指すべく、イラク南部の港町【バスラ】に来ていた。
「なかなか、ニポンまで乗せていってくれる船はありませんね。」
イマイが眉間に皺を寄せて、困り果てた顔で、宿屋に戻って来た。
イマイ同様、ナホコとコオリヤマも、船を見つけられず、さえない顔をして宿屋のロビーの奥にあるカウンターバーで、酒を煽っていた。
「今日の所は部屋へ戻って、明日は朝から船を捜すわよ。」
そう言って、ナホコはグラスの残りを一気に飲み干し、「タン」と勢い良くカウンターに置くと、椅子から降りて部屋へ戻った。
コオリヤマとイマイもバーを出ようとしたが、バーテンダーの引き止められた。
「お客様。お支払いがお済みで無いようですが・・・5万8千ディナールです。」
「セコいぞ!ナホコ!!」
スタスタと去って行くナホコの背中に、コオリヤマは罵声を浴びせたが、聞こえてはいないようだった。
「そんな、都合のいい事ができるんですか?」
イマイの疑問に、クベイシは『さもありなん』といった顔で答えた。
「うむ、良い質問ぢゃ。
おぬしらには、荷が勝ちすぎるかも知れんが……
イラクから西へ、遙か海の彼方に【マソハッタン】と云う島があるのぢゃ。
島の真ん中の【コクレン】と呼ばれる洞窟に住まう五大精霊【ジョーニンリジ】を従わせる事が出来れば、最終魔法障壁【コクサイヨロン】として、究極破壊魔法イー・イコール・エム・シージジョウを封じれよう。」
と、ここまで話したところで、クベイシは何かを思い出したように、柏手を打った。
「おお、そうぢゃ、魔法障壁コクサイヨロンは、今、おぬし達が覚えておる魔法も、無効化してしまうでの……心して使うのぢゃ。」
そう言い終わるとクベイシは、部屋の隅へ行き、ごそごそと何かを探し始めた。
探し物をしているクベイシの背中へ向かって、コオリヤマが情けない声で縋り付いた。
「クベイシさま!俺もイマイも魔法が使えなきゃ、ただの『遊び人』です。何か良いお知恵は無いでしょうか?」
「ふぉふぉふぉ、そう言うと思って、今、探していたのぢゃ。…………おおっ、これぢゃ。」
そう言うとクベイシは振り返り、コオリヤマに数枚の古びたカードを渡した。
「なんですか?これ?」
「【召喚カード】ぢゃ。これを使うと、カードに契約されている召喚獣を呼び出すことができる。ただし、『ご利用は計画的に』ぢゃ。」
コオリヤマは「召喚カード」を手に入れた。
「ふぉふぉふぉ、そこのボウヤと仲良く分けるのぢゃぞ。
さてと、後は嬢ちゃんぢゃな。
嬢ちゃんの持っている剣では、魔王に傷一つ付ける事も叶わん。
【ニポン】の【コイヅミ】が持っている、あらゆる物を浄化するという【キョウトセン剣】を手に入れるのぢゃ。
キョウトセン剣でしか、魔王は倒せぬ。よいか、先ずニポンへ行って、キョウトセン剣を手に入れるのぢゃぞ。
では、気をつけて行ってくるのぢゃ。
儂はここで、おぬしらの無事を祈っておるぞ。」
「なにからなにまで、ありがとうございます。」
ナホコは、胸に手を当て敬意を表す仕草でクベイシに礼を言うと、立ち上がって仲間を促し、出口へ向かった。
ナホコがドアに手を掛けた時、後ろからクベイシの声がした。
「ああ、嬢ちゃん。飴玉一個は、貸しにしておくぞ。」
大賢者も、意外とセコかった。
数日後、ナホコ達はニポンを目指すべく、イラク南部の港町【バスラ】に来ていた。
「なかなか、ニポンまで乗せていってくれる船はありませんね。」
イマイが眉間に皺を寄せて、困り果てた顔で、宿屋に戻って来た。
イマイ同様、ナホコとコオリヤマも、船を見つけられず、さえない顔をして宿屋のロビーの奥にあるカウンターバーで、酒を煽っていた。
「今日の所は部屋へ戻って、明日は朝から船を捜すわよ。」
そう言って、ナホコはグラスの残りを一気に飲み干し、「タン」と勢い良くカウンターに置くと、椅子から降りて部屋へ戻った。
コオリヤマとイマイもバーを出ようとしたが、バーテンダーの引き止められた。
「お客様。お支払いがお済みで無いようですが・・・5万8千ディナールです。」
「セコいぞ!ナホコ!!」
スタスタと去って行くナホコの背中に、コオリヤマは罵声を浴びせたが、聞こえてはいないようだった。
これは メッセージ 211083 (sayuki206 さん)への返信です.
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