イラク・クエストⅣ その1
投稿者: sayuki206 投稿日時: 2004/07/05 04:35 投稿番号: [211083 / 280993]
三人は、怪しげな看板をくぐって、中に入ってみた。
中に入ると、真っ暗な部屋の中で、何かが動く気配がした。
「誰ぢゃ?他人の家に勝手に入り込んで、何をしておる?」
奥の暗がりから、老人特有の嗄れた声が響いた。
身構える三人の前に、とうに百歳は越えているであろう、小柄な老人が現れた。
老人は三人を一瞥すると、ランプに明かりを灯し、粗末なソファーに腰掛けると、再び三人の方へ視線を移す。
老人が座っているソファーの前にはテーブルがあり、その上には飴玉の入った壷があった。
ナホコは、老人の目を盗んで、素早く飴玉を口に入れた。
「あなたが大賢者クベイシさまですか?」
コオリヤマは、緊張気味に問いかけた。
老人はソファーの上で、さも迷惑そうに口を開いた。
「いかにも、儂がクベイシぢゃ。
して、おぬしらは?
アメリコの連中とは、ちと、違うようぢゃが。」
「私達は魔王ブッチュを倒すために、バクダットへ向かっております。」
自己顕示欲の強いイマイが、会話に割って入った。
「ほお?魔王を倒すとな?……何か手立てはあるのかの?」
クベイシの問いに、イマイはさっきまでの勢いを無くし、しどろもどろに答えた。
「そ、それは、その、…無いです。」
「ほ!そのような事で魔王を倒すなどと…
大法螺を吹きよるわ。」
クベイシは、老人らしからぬ動きでソファーからパッと飛び降り、イマイに詰め寄ると顔を近づけた。
「ぢゃが、本気のようぢゃの…ふん。」
イマイはクベイシの鼻息が掛かったのか、『ウッ』とした表情で顔を背けた。
「まあ、ここに来たと言う事は、究極破壊魔法への対抗策を尋ねにぢゃろうが…残念ながら防御するのは不可能ぢゃ。」
クベイシの言葉に、三人はあからさまに落胆した。
「もごもご…では、もごもご…あたし達はどのように戦えば…もごもご…良いのですか!?もごもご…」
今度は、しびれを切らしたナホコが、まだ飴玉が口に残ったままなのも気にせず、クベイシに詰め寄って行った。
「そう、慌てるでない。ふぉふぉふぉ。若いのぉ…」
クベイシは背中を揺すりながら一頻り笑うと、急に真顔になって話を続けた。
「儂は、防御するのは不可能ぢゃと言うたが、戦いようが無いとは言うてはおらん。
よいかの、嬢ちゃん。
究極破壊魔法とて、所詮、魔法ぢゃ。
封じる方法は、ある。
魔法とは、森羅万象に宿る精霊の力なしでは、為し得ぬモノぢゃ。
であるならば、その精霊達に、ブッチュへの協力をさせなければよい。
解るかの?」
クベイシの話に、ナホコとコオリヤマは『うん、うん』と頷いた。
中に入ると、真っ暗な部屋の中で、何かが動く気配がした。
「誰ぢゃ?他人の家に勝手に入り込んで、何をしておる?」
奥の暗がりから、老人特有の嗄れた声が響いた。
身構える三人の前に、とうに百歳は越えているであろう、小柄な老人が現れた。
老人は三人を一瞥すると、ランプに明かりを灯し、粗末なソファーに腰掛けると、再び三人の方へ視線を移す。
老人が座っているソファーの前にはテーブルがあり、その上には飴玉の入った壷があった。
ナホコは、老人の目を盗んで、素早く飴玉を口に入れた。
「あなたが大賢者クベイシさまですか?」
コオリヤマは、緊張気味に問いかけた。
老人はソファーの上で、さも迷惑そうに口を開いた。
「いかにも、儂がクベイシぢゃ。
して、おぬしらは?
アメリコの連中とは、ちと、違うようぢゃが。」
「私達は魔王ブッチュを倒すために、バクダットへ向かっております。」
自己顕示欲の強いイマイが、会話に割って入った。
「ほお?魔王を倒すとな?……何か手立てはあるのかの?」
クベイシの問いに、イマイはさっきまでの勢いを無くし、しどろもどろに答えた。
「そ、それは、その、…無いです。」
「ほ!そのような事で魔王を倒すなどと…
大法螺を吹きよるわ。」
クベイシは、老人らしからぬ動きでソファーからパッと飛び降り、イマイに詰め寄ると顔を近づけた。
「ぢゃが、本気のようぢゃの…ふん。」
イマイはクベイシの鼻息が掛かったのか、『ウッ』とした表情で顔を背けた。
「まあ、ここに来たと言う事は、究極破壊魔法への対抗策を尋ねにぢゃろうが…残念ながら防御するのは不可能ぢゃ。」
クベイシの言葉に、三人はあからさまに落胆した。
「もごもご…では、もごもご…あたし達はどのように戦えば…もごもご…良いのですか!?もごもご…」
今度は、しびれを切らしたナホコが、まだ飴玉が口に残ったままなのも気にせず、クベイシに詰め寄って行った。
「そう、慌てるでない。ふぉふぉふぉ。若いのぉ…」
クベイシは背中を揺すりながら一頻り笑うと、急に真顔になって話を続けた。
「儂は、防御するのは不可能ぢゃと言うたが、戦いようが無いとは言うてはおらん。
よいかの、嬢ちゃん。
究極破壊魔法とて、所詮、魔法ぢゃ。
封じる方法は、ある。
魔法とは、森羅万象に宿る精霊の力なしでは、為し得ぬモノぢゃ。
であるならば、その精霊達に、ブッチュへの協力をさせなければよい。
解るかの?」
クベイシの話に、ナホコとコオリヤマは『うん、うん』と頷いた。
これは メッセージ 1 (topics_editor さん)への返信です.
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