一次資料・二次資料2
投稿者: wintrip_02 投稿日時: 2004/06/29 23:52 投稿番号: [209057 / 280993]
−続き−
現地資料
地域の古老が書いた手記は、現地資料です。つまり、その町とか村の資料館や図書室に行かなければ手に入らない資料です。地域調査で、その地域の役場などがもっている統計資料なども、現地資料のうちに含みます。資料館にパンフレットなどがあればもちろんとっておきます。これも現地資料。しかしながら、これらの統計資料やパンフレットの場合、古老の手記とは異なって、その行政機関や資料館を「他の収集家・研究者」と考えれば、二次資料に分類されることになります。
現物資料
私の例で言えば、1993年の大冷害の時の稲穂の現物。緊急輸入されたタイ米の現物。これらは現物資料です。もちろん一次資料でもあります。その複製、たとえば私は戦時中の特攻隊員が書いた遺書の現物大複製を持っていますが、これはあくまで複製(レプリカ)。複製は二次資料です。
文献
他者が書いた報告書や論文ももちろん資料にちがいはありません。
たとえばマックス・ウェーバーの思想について研究しているとき、そのウェーバー自身が書いた論文は一次資料(一次文献)ですが、他者がウェーバーについて書いた論文は二次資料(二次文献)です。
しかしながら、ウェーバーが書いた調査論文は、その同じ調査対象について研究しようとする人にとっては、二次資料です。ですので、古典研究や学説史研究をしようというのでない限り、文献はすべて二次資料です。つまり、『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』は、ウェーバーその人についての研究や学説史についての研究をしている人にとっては一次資料だが、プロテスタンティズムの歴史を研究しようとしている人にとっては二次資料だという、ややこしいことになります。
文献の収集をおこなうことを、文献サーベイと呼ぶこともあります。もちろん、社会調査やフィールドワークにおいては、まずやっておくべきことのひとつです。
これは メッセージ 209044 (wintrip_02 さん)への返信です.
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