スーダン

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スーダン和平に影

投稿者: nanisun_carrion 投稿日時: 2005/08/08 18:23 投稿番号: [29 / 30]
スーダン和平に影   指導者ガラン氏が墜落死   暴動激化、再び緊張

【ロンドン】スーダン南部の内戦を終結に導き、暫定政府で第一副大統領に就任した旧反政府武装勢力、スーダン人民解放軍(SPLA)の指導者、ジョン・ガラン氏が墜落死したのを引き金に、同国の首都ハルツームでは暴動状態が続いている。後任にはSPLAで氏に次ぐ地位にあったサルバ・キール氏が選出されたものの、その政治手腕は未知数で、スーダン和平の前途には影もさし始めた。

  ガラン氏は七月三十日にヘリコプターに搭乗して帰国途中に行方不明となり、一日に墜落死したことが確認された。ハルツームではこの悲報を受けて、南部出身の黒人らが墜落は北部の旧政府勢力の陰謀だとして暴動を起こし、これに北部出身のアラブ系住民が応酬、同国赤新月社によると、四日までに死者は少なくとも百三十人、負傷者も約三百五十人に達した。

  SPLAは事態沈静化を図るため、急遽(きゆうきよ)、キール氏をガラン氏の後継に決定した。包括和平協定では、SPLAの指導者は新たに樹立された暫定中央政府の第一副大統領を務めるとされ、和平実現での役割は大きい。キール氏は軍人で内戦をともに戦ってきたものの、ガラン氏ほどのカリスマ性はないとされる。

  そのキール氏は二日にガラン氏の遺体が搬送された南部で住民に平静と和平推進を呼びかけた。しかし、北部の旧政府勢力に根強い反発を抱く南部の黒人勢力を抑えられるかどうかは不明だ。

  スーダンでは約二十年間、政府を支配していた北部のアラブ系イスラム教徒と、南部の黒人キリスト教徒の間で内戦状態が続き、今年一月に、ようやく包括和平協定の調印にこぎつけた。調印式にはパウエル前米国務長官も立ち会い、新たな国家建設を印象付けた。同協定によれば、北部と南部の間で権力と財力を分割、北部と南部の指導者を取り込んだ暫定中央政府を樹立、六年後に南部の分離独立の是非を問う住民投票を行う。ガラン氏は将来の南部の独立も視野に、黒人勢力をまとめ、協定に持ち込んだ立役者だった。

  米政府はガラン氏の墜落死で再び南北間の緊張が高まりかねない事態を懸念して、スーダンに高官二人を派遣しており、和平機運が損なわれないよう働きかけるという。

(産経新聞) - 8月5日3時12分更新
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